紛争でしたら八田まで

紛争でしたら八田まで

田素弘の初の連載作品にして代表作。さまざまな問題や事件を抱えた地域を舞台に、世界中を飛び回っている地政学リスクコンサルタント・八田百合が、警察には介入しづらい紛争を解決していく姿を描いた地政学活劇。実在の地名や紛争・事件なども登場する。講談社「モーニング」2019年51号より連載。

正式名称
紛争でしたら八田まで
ふりがな
ふんそうでしたらはったまで
作者
ジャンル
その他軍事・戦争
レーベル
モーニング KC(講談社)
巻数
既刊14巻
関連商品
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舞台は世界中の紛争地域

フリーの地政学リスクコンサルタントを務める美女・八田百合が世界各国を回り、各地で起こる紛争を解決していく地政学活劇が、軍事や歴史などを交えて展開される。エピソードごとに舞台が変わり、その大半はミャンマーやタンザニアなど、漫画の題材としてあまり扱われることのない国が多い。いずれも民族対立や政治的混乱といったリアルな問題を抱えており、すでに紛争に発展し、銃弾の飛び交う危険地帯と化している国もある。

紛争を解決する日本人女性

主人公の八田百合は、依頼を受けた国の言語はもちろん文化・歴史・政治・軍事・経済をはじめとするあらゆる知識を習得したうえで依頼に臨んでいるが、どの国でも周囲から浮いてしまい、現地住民から異端視されることも多い。時には命の危険すら伴う争いやトラブルに巻き込まれる苦労人な一面を持つ百合は、メールや電話だけで依頼してくる謎多きボス、同居人で情報屋のアレックス、溺愛する妹の八田幸など、個性的な人物に支えられている。

知性と地政を駆使する主人公の活躍

いつも危険な依頼を受けているにもかかわらず、銃火器の扱いに長けているわけでもない八田百合の最大の武器は「チセイ」。このチセイには「知性」と「地政」の二つの意味があり、百合は状況に応じてこれらを駆使し、人々との出会いや交流を重ねながら、さまざまな問題を解決に導いている。新たな国を訪れるたびに珍しいローカルフードを試食するグルメ要素や、時折登場するプロレス技を楽しみながら、百合の活躍をとおして混沌とした国際情勢や異国の文化を知ることができる。

登場人物・キャラクター

八田 百合 (はった ゆり)

地政学リスクコンサルタントを務める日本人の女性。ロングヘアの美女で、眼鏡をかけている。以前はイギリスの「セントポールズアシスタンス(SPA)」に勤めていたが、現在はフリーランス。各地の言語や歴史、政治などに造詣が深く、専門の地政学に基づいた知見を仕事に生かし、ボスや友人の依頼を受けて世界中の紛争や事件を解決している。プロレス愛好家で、特技もプロレス技。日本に住んでいる妹の八田幸を溺愛している。

ボス

八田百合が勤務していた「セントポールズアシスタンス(SPA)」社員の男性。百合にさまざまな仕事を依頼しており、その中には危険を伴う仕事も多い。百合との連絡は電話かメールを使い、姿を見せないが、それなりに利益を上げている様子でオフィスはどんどん豪華になっている。妻には頭が上がらず、尻に敷かれている。

書誌情報

紛争でしたら八田まで 14巻 講談社〈モーニング KC〉

第1巻

(2020-03-23発行、 978-4065189207)

第2巻

(2020-06-23発行、 978-4065194775)

第3巻

(2020-09-23発行、 978-4065207796)

第4巻

(2020-12-23発行、 978-4065217603)

第5巻

(2021-03-23発行、 978-4065225561)

第6巻

(2021-06-23発行、 978-4065235560)

第7巻

(2021-09-22発行、 978-4065247839)

第8巻

(2022-01-21発行、 978-4065265840)

第9巻

(2022-04-21発行、 978-4065275733)

第10巻

(2022-08-23発行、 978-4065288757)

第11巻

(2022-11-22発行、 978-4065298152)

第12巻

(2023-03-23発行、 978-4065311141)

第13巻

(2023-07-21発行、 978-4065323953)

第14巻

(2023-12-21発行、 978-4065340127)

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