概要・あらすじ
19世紀後半。とある縁で、奉公のため長崎からパリへ単身やってきた日本人少女湯音。仕事場は、近代化の波に取り残された小さな商店街にある鉄工芸品を扱うロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)。湯音は全く違う文化や慣習に戸惑いながらも、小さな出会いや喜びに溢れた毎日を楽しみ暮らしていく。
登場人物・キャラクター
アラン
ロアの歩廊で印刷屋を営んでいる、クロードの幼馴染。
クロード・クローデル (くろーどくろーでる)
ロアの歩廊内にあるロアの看板店の3代目店主。自分たちの仕事に誇りを持つ、生真面目な職人気質。初めは日本の習慣で動く湯音に戸惑い、受け入れることさえ拒んでいたが、湯音のひたむきさを見るうちに、湯音を理解し、認めるようになっていく。 百貨店(グラン・マガザン)を作りロアの歩廊を衰退させてランシュ家を嫌っている。
オスカー・クローデル (おすかーくろーでる)
クロードの祖父で、ロアの看板店の創業者。現在は鉄工芸の仕事から引退している。家族にも伝えず旅をする放浪癖があり、日本へ買い付けにいった時に湯音をスカウトした。
エドガール
ブランシュ家に仕える執事。
カミーユ・ブランシュ (かみーゆぶらんしゅ)
ブランシュ家の娘で社交界デビューを控えている子女。アリスの姉。ブルジョワジー(市民富裕層)の家に生まれたことを受け入れ、子供らしい純粋な性格のアリスが湯音たちと自由に交流する姿を暖かく見守っている。 クロードとは子供時代に密かに会っていたことがある。
アリス・ブランシュ (ありすぶらんしゅ)
ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)や、百貨店(グラン・マガザン)を所有するランシュ家の娘。日本に強い興味を持っており数々の日本の美術品や雑貨を集め、湯音を度々家へ招いたり会いに行ったりしている。 クロードとは犬猿の仲。
汐音 (しおね)
湯音の姉。当時の日本では珍しい碧眼の持ち主。
ヤニック
ロアの歩廊で、猫の看板を掲げる店の店主。
湯音 (ゆね)
奉公のために長崎からパリへやって来た少女。愛想が良く素直な頑張り屋。長崎一の看板娘と言われていた。小柄なため、クロードには実年齢以下の10歳前後に見えている。
場所
ロアの歩廊
『異国迷路のクロワーゼ The Animation』に登場する場所。パリの下町にあるアーケード商店街。その一画あるロアの看板店がある。
ロアの看板店 (あんせーにゅどろあ)
『異国迷路のクロワーゼ The Animation』に登場する店舗。パリの下町にあるアーケード商店街ロアの歩廊の一画にある鉄工芸店。湯音の奉公先。
クレジット
原作
異国迷路のクロワーゼ (いこくめいろのくろわーぜ)
19世紀のパリの下町にある工芸店で奉公することになった日本人の少女・湯音の姿を描く。 関連ページ:異国迷路のクロワーゼ