概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
湯音 (ゆね)
数え年では15歳だが、満年齢は13歳。小柄な身体と黒髪のおかっぱ頭が特徴。日本の長崎からオスカーに連れられてパリに奉公にやってきた。片言ながらフランス語を話すことができ、日常会話程度ならこなせる。姉の手ほどきにより三味線が弾ける。日本にはなかったチーズが苦手。
クロード・クローデル (くろーどくろーでる)
「ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)」の3代目店主。父親を事故で亡くし、若くして店主を務める。職人らしい頑固で人当たりのきつい性格で、はじめは湯音にそっけない態度を取っていたが、湯音の真摯な思いを知ると、家族として接するようになる。カミーユ・ブランシュとは子供の頃によく一緒に遊んでいた。
オスカー・クローデル (おすかーくろーでる)
クロードの祖父。ロアの看板店の創始者。現在は一線を退き、旅行などして悠々自適の生活を送っている。仕入れ先の日本で出会った湯音をフランスへと連れてきた。文化の違いに対して寛容で、湯音の失敗も優しく見守っている。
ジャン・クローデル (じゃんくろーでる)
クロードの父。ロアの看板店の2代目店主。クロードが幼い時、仕事中の落下事故により亡くなっている。商売敵である「百貨店」の天井部分の建設に技師として関わっており、幼いクロードに仕事ぶりを見せるために、現場に連れて行ったこともあった。
アリス・ブランシュ (ありすぶらんしゅ)
資産家のブランシュ家の次女。日本文化に対して強い興味を持っており、浮世絵や日本人形などの美術品、雑貨を蒐集している。湯音が手放した着物を誕生日プレゼントとしてもらった際、ロアの歩廊にいる湯音の噂を聞き興味を持つ。湯音を見て一目で気に入り、お茶会に誘ったり、自らロアの看板店に足を運んでは、ブランシュ家に来ないかと誘っている。
カミーユ・ブランシュ (かみーゆぶらんしゅ)
ブランシュ家の長女でアリスの姉。いつも扇を手にしている。温和で上品な性格だが、時折冷ややかな表情を見せることもある。かつて子供の時に、庭に忍び込んできたクロードと、母親に内緒でひそかに遊んでいたという過去を持つ。
汐音 (しおね)
湯音の実姉。長崎に住んでいる。目の色が碧く、それゆえに気味悪がられることを気にしており、湯音の提案で湯音以外の人の前では目を閉じて、目が見えないふりをしていたが、のちに本当に失明してしまう。そのため、湯音は失明の原因が自分にあると思い込んでしまっている。
場所
ロアの歩廊 (ろあのほろう)
『異国迷路のクロワーゼ』に登場する商店街。パリの下町にある。クロードの店・ロアの看板店などが軒を連ねている。時代の波に取り残されてしまっていることに加え、百貨店が進出してきたことにより、閉店する店も多く、閉鎖の危機に瀕している。
百貨店 (ひゃっかてん)
『異国迷路のクロワーゼ』に登場する大型商業施設。ありとあらゆるものを扱う店舗の集合体。豪華な外観を誇り、多くの市民がこぞって来店した。その一方で、昔ながらの個人商店を閉店に追い込むこととなっており、クロードをはじめ、ロアの歩廊の住人からは目の仇にされている。オーナーはブランシュ家。
その他キーワード
ジャポニズム
『異国迷路のクロワーゼ』に登場する趣味・思想。19世紀のヨーロッパ美術で見られた日本趣味のことで、モネなどフランスの印象派の画家の作品に顕著に見られる。また、作中では日本の文化・芸術を愛好すること、の意味としても使われ、浮世絵や着物、雑貨などのコレクターも多く存在した。
アニメ
異国迷路のクロワーゼ The Animation
19世紀後半。とある縁で、奉公のため長崎からパリへ単身やってきた日本人少女湯音。仕事場は、近代化の波に取り残された小さな商店街にある鉄工芸品を扱うロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)。湯音は全く違う... 関連ページ:異国迷路のクロワーゼ The Animation
書誌情報
異国迷路のクロワーゼ 2巻 富士見書房〈角川コミックスドラゴンJr〉
第1巻
(2007-12-01発行、978-4047125223)
第2巻
(2009-06-01発行、978-4047126091)
異国迷路のクロワーゼ : キャラクタートリビュート 富士見書房〈ドラゴンコミックスエイジ〉
(2011-08-01発行、978-4047127401)







