概要・あらすじ
滋賀県栗東市・栗東トレーニングセンターは、日本最大級の競走馬調教施設である。母子家庭に育った森颯太は、併設される乗馬苑で、乗馬スポーツの才能を発揮していた。乗馬の先生は競馬学校入学を勧めるが、颯太には鬱病の母がおり、全寮制の学校に行くつもりはまったくなかった。そんなある日、母が倒れてそのまま帰らぬ人となった。
母の死後、颯太は祖父母に引き取られることになった。そして祖父母から、自分の父が騎手であることを聞く。それはどうやら、六年連続リーデイングトップの藤宮将二であるらしい。母を放置し、貧乏の中で死なせた父を、颯太は恨んだ。そして自分が騎手になり、藤宮将二をトップの座から引きずり下ろすことを誓う。厳しい試験をクリアし、颯太は、千葉県の競馬学校に通うことになった。
総勢150名の中から、競馬学校に通えることになったのはたったの六名。仲間でありライバルでもある六人と、ジョッキーを目指して切磋琢磨する3年間が始まった。