優駿の門

10年に一度の天才と呼ばれる光優馬と、幼馴染で優馬とはケンカ友達だった中央競馬のホープ月山左京。2人の宿命的な関係を中心に、競走馬との友情や、さまざまな騎手たちが絡み合って、皐月賞や日本ダービーなどの競馬界を代表する数々のレースで競い合っていく。

概要・あらすじ

光優馬は、乗るだけで老いた馬でもするどい走りをする、まさに10年に1人の天才騎手。口が悪くて、気が短い中学生だったが、野山厩舎の野山捨吉に見いだされ、地方競馬界にデビュー。臆病だった競走馬アルフィーを見事に乗りこなし、4戦4勝を獲得。一方、優馬とはケンカ友達で幼馴染の月山左京は、中央競馬界でデビュー。

新人最多勝記録を打ち破り、3冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)]制覇を狙うほどのホープに育っていた。2人はG1レースの皐月賞で激突。これに、騎手歴25年のベテランや、表面上はゴマすりばかりだが、実際は不屈の精神を持つ岡田騎手が加わり、皐月賞の行方は二転三転してもつれていく。

登場人物・キャラクター

光 優馬

初登場時は中学生。口が悪く、生意気で、気が短く、ケンカっ早いが、涙もろく寂しがり屋。幼馴染の月山左京は、会えば必ずケンカをするが、いつも頭の片隅に意識しているような存在だった。老齢34歳の馬にまたがり、地元のレースで勝利。この走りを認められ、野山厩舎の調教師、野山捨吉に誘われて競馬学校へ入り、17歳で騎手になる。 関東地方競馬場の野山厩舎に所属。かつて両親は北海道で牧場を営んでいたが、火事によって母を失い、厩舎は全焼し、父は失踪してしまう。それ以降、母方の父である源じィに育てられた。どんな馬も乗りこなし、気性が荒く暴れていても、優馬が扱えばすぐにおとなしくなる。 調教師の野山捨吉は彼を10年に1人の天才騎手と信じ、レース展開はほとんど優馬にまかせている。

野山 捨吉

野山厩舎で調教師をする男。この道35年。気は強いが、トレーナー(調教師)の腕は一級品。眉毛が太く、左右がつながっており、体の大きな男。光優馬の幼馴染、野山きな子の叔父。優馬を10年に1人の天才と認め、うちの厩舎で騎手にならないかと誘う。このとき、契約金1億3千万円払うと約束し、優馬は競馬学校へすすんだ。 のちに、この契約は破棄され、優馬はレースで多額の賞金獲得を目指すようになる。本来、レースではどんな走りをするのか、調教師が考えるが、優馬が出場する場合は、すべて彼に任せて走らせている。

月山 左京

光優馬の幼馴染で、ケンカ友達。優馬の中学生時代ではクラスメートでもあった。その後中央競馬へ進み、数年後、中央競馬の騎手としてデビューする。愛想がよく、誰にも優しく振る舞い、いつもマスコミから囲まれるほど人気のある騎手。実力も高く、新人最多勝記録69勝を塗り替え、73勝をあげている。 ブルーエンブレムに騎乗し、4戦4勝。3冠(4歳馬最高峰のレースである皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制すること)]も狙えると騒がれている。優馬と初対決となる皐月賞では、1番人気。

アルフィー

『優駿の門』に登場する動物。野山厩舎に所属する競走馬。青鹿毛(あおかげ)。1歳の時に、人間から乱暴されたため、人を怖がるようになった。野山捨吉は、潜在能力は高いが、臆病なのでレースに出場できないことを困っていたが、光優馬がそれを解消する。それ以来、優馬には非常に懐くようになっていた。初出走の1600mレースは、2着馬をぶっちぎって優勝。 スプリングステークスも勝利して4戦4勝し、皐月賞に出場する。逃げ脚が得意で、レース開始直後から先頭を走り、そのままゴールまで他者を寄せ付けない走りを見せる。

小林 政広

野山厩舎の厩務員で37歳の独身。気が弱く、いつも新人の光優馬に指図されている。昔は騎手を目指していたが、テストに落ちたためあきらめた。野山厩舎にいる競走馬6頭の世話を一人でしている。アルフィーについても、いろいろ悩みながら世話をしていたが、アルフィーが皐月賞で優勝すると、GⅠ馬の厩務員になれたと喜びで号泣した。

ブルーエンブレム

『優駿の門』に登場する動物。月山左京が騎乗する競走馬。4戦4勝し、マスコミからは3冠(4歳馬最高峰のレースで皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制すること)]も狙えると騒がれている。皐月賞トライアルレースである弥生賞に出馬し、勝利。これで5戦全勝となった。光優馬が一度乗っただけで、この馬の血統をいい当てた。 そして、自分の騎乗しているアルフィーは、ブルーエンブレムには絶対勝てないと思い知らされる。

岡田

月山左京にとっては、1年先輩の中央競馬所属騎手。誰にでも愛想がよく、自分の先輩に対してはゴマをするが、腹の中では相手をののしっている。それを感じたのか、岡田から握手を求められた光優馬は、手が腐るといって拒否した。それでも、岡田の表情は笑っていたが、腹の中は煮えくり返っていた。 逃げ馬のユキノテイオーに騎乗。若葉ステークス(皐月賞のトライアルレースで、3着以内なら出場可能)]では2着に。だがオーナーに騎手を変えるといわれて土下座し、それでも許されず、馬のボロ(フン)を食べて、必ず勝つ決意を見せた男。

リップ

『優駿の門』に登場する動物。野山厩舎の競走馬。気性が荒く、落馬させられて腕を折った騎手がいるほど。父は皇帝と呼ばれたシンボリルドルフ(現役時代は中央競馬で7冠をとった最強馬)。暴れて厩務員の小林政広も手こずるほどだったが、光優馬が手なずけるとおとなしくなった。のちに、アルフィーと優馬を取りあうようになり、優馬がアルフィーたのそばにいると嫉妬する。

野山 きな子

光優馬と月山左京の幼馴染でクラスメート。優馬と左京の一番の理解者。野山厩舎の調教師、野山捨吉の姪。優馬が競馬学校を卒業したのち、中山競馬場で左京と久しぶりの再会をするが、このとき野山きな子も、その場に居合わせた。しかし2人は、綺麗になった彼女がきな子とは気づかず、彼女がどちらのファンかいい争っている。

イベント・出来事

スプリングステークス

『優駿の門』に登場するレース。日本中央競馬会(JRA)が主催するGⅡレースで、中山競馬場で行われる。芝コースの1800m。皐月賞のトライアルレースで、3着までに入った馬が、皐月賞への優先出走権を与えられる。光優馬が騎乗し、アルフィーが出走。アルフィーはまだダート(砂地コース)しか走ったことがなく不安だったが、レース直後から先頭を走ると、そのまま逃げ切って勝利した。 タイムはコースレコード、2着馬から6馬身の差をつけた勝利だった。

弥生賞

『優駿の門』に登場するレース。日本中央競馬会(JRA)が主催するGⅡレースで、中山競馬場で行われる。芝コースの2000m。皐月賞のトライアルレースで、3着までに入った馬が、皐月賞への優先出走権を与えられる。昨年の新人王で、天才ジョッキーと呼ばれる月山左京と、最強馬ブルーエンブレムが出走。 2着馬に3馬身の差をつけて、圧勝している。

皐月賞

『優駿の門』に登場するレース。日本中央競馬会(JRA)が主催するGⅠレースで、中山競馬場で行われる。芝コースの2000m。18頭で出走。光優馬と月山左京が初対決するレース。1番人気は、左京が騎乗するブルーエンブレム(5戦5勝)。2番人気は、逃げる精密機械と呼ばれるユキノテイオー(3戦2勝)と、それに騎乗するのは岡田。 3番人気は、騎手生活25年のベテランジョッキーが騎乗する、後門の狼と呼ばれるガンファイター(2戦2勝)。そして4番人気、中央のエリートに挑む地方代表のアルフィー(4戦4勝)と、それに騎乗するのは優馬。アルフィーが勝利すれば、地方競馬初のGⅠ制覇となる。 そして、この頃からアルフィーは黒い弾丸と呼ばれるようになる。

書誌情報

優駿の門 全33巻 〈少年チャンピオンコミックス〉 完結

第1巻

(1995年6月発行、 978-4253053976)

第2巻

(1995年8月発行、 978-4253053983)

第3巻

(1995年9月発行、 978-4253053990)

第4巻

(1995年12月発行、 978-4253054003)

第5巻

(1996年2月発行、 978-4253054010)

第6巻

(1996年5月発行、 978-4253054027)

第7巻

(1996年7月発行、 978-4253054034)

第8巻

(1996年9月発行、 978-4253054669)

第9巻

(1996年11月発行、 978-4253054676)

第10巻

(1997年1月発行、 978-4253054683)

第11巻

(1997年3月発行、 978-4253054690)

第12巻

(1997年5月発行、 978-4253054706)

第13巻

(1997年7月発行、 978-4253054713)

第14巻

(1997年9月発行、 978-4253054720)

第15巻

(1997年11月発行、 978-4253054737)

第16巻

(1998年1月発行、 978-4253055048)

第17巻

(1998年3月発行、 978-4253055055)

第18巻

(1998年5月発行、 978-4253055062)

第19巻

(1998年7月発行、 978-4253055079)

第20巻

(1998年9月発行、 978-4253055086)

第21巻

(1998年11月発行、 978-4253055093)

第22巻

(1999年2月発行、 978-4253055109)

第23巻

(1999年4月発行、 978-4253055277)

第24巻

(1999年7月発行、 978-4253055284)

第25巻

(1999年9月発行、 978-4253055291)

第26巻

(1999年11月発行、 978-4253055307)

第27巻

(2000年1月発行、 978-4253055499)

第28巻

(2000年4月発行、 978-4253055505)

第29巻

(2000年5月発行、 978-4253058612)

第30巻

(2000年8月発行、 978-4253058629)

第31巻

(2000年11月発行、 978-4253058636)

第32巻

(2001年1月発行、 978-4253058643)

第33巻

(2001年3月発行、 978-4253058650)

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