風のシルフィード

貧乏牧場の息子森川駿は、生まれつき病気を持っていたシルフィードとともに努力し、日本ダービーに出場を目指すストーリー。日本中央競馬会(JRA)の協力を得ている作品。

正式名称
風のシルフィード
作者
ジャンル
競馬
レーベル
KCスペシャル(講談社) / 講談社漫画文庫(講談社)
巻数
全13巻完結
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概要・あらすじ

千葉県にある競走馬育成の森川牧場に、仔馬のシルフィードが生まれた。しかしこの馬には、競走馬として致命的な病気を持っており、牧場主は薬殺しようとする。そこに、牧場主の息子森川駿が止めに入り、シルフィードは自分が育てるという。毎日徹夜になりながら治療し、シルフィードを走らせるまでに育てた駿

だが、シルフィードを軽視する「競馬界のプリンス」岡恭一郎や、不動産会社社長風間新治などに、その実力を見せつけるため、駿日本中央競馬会(JRA)競馬学校に入り、騎手になる。そして、日本最高峰のレース、日本ダービー勝利を目指して、シルフィードとともに勝利を重ねていく。

登場人物・キャラクター

森川 駿 (もりかわ はやお)

森川牧場を営む森川修一郎の息子。母親は、彼が難産で生まれたため、そのまま他界している。明生学園中学に通う中学生。東大合格者が30人いるという、県下有数の進学校、千葉県立第一高等学校に、3位の成績で合格した。将来は、大学で獣医の免許を取り、牧場を継ぐつもりだった。だが、競走馬としては致命的な病気を持って生まれたシルフィードを、バカにした人たちを見返したいと思い、日本中央競馬協会(JRA)競馬学校に入学。 自ら騎手になり、日本ダービーを目指そうとした。

シルフィード

森川牧場で調教されていた競走馬サザンウインドが生んだ、オスの競走馬。「白い稲妻」と呼ばれる。sylphidは風の妖精のことで、森川駿が通う明生中学の女教師妙子先生に付けてもらった。シルフィードを生んですぐ母馬のサザンウインドが死んだため、駿はシルフィードの境遇を自分と重ね合わせ、育てていく。 ただ、シルフィードは左前脚が重症の浅屈腱炎(せんくつけんえん)だったため、立つことも難しいほどだった。これをなんとか治療するが、今度はうまく走れず、周囲の馬からもバカにされる始末。訪れた岡恭一郎からはダメな馬と称され、セリ市では値段がつかず、不動産会社社長風間新治からは30万なら買ってやるといわれる。 ある時、仲間の馬から逃れるためにシルフィードが駆け出すと、その走りを見た森川牧場の松造は、この馬はかなり強い「奇跡の末脚」を持っていると驚く。これは、力を貯めて最後に爆発させて走る走法で、シルフィードの場合、その末脚がするどいため自らの足を傷つけるほど。 そして、かつてその足を持っていたのは、20年前に「史上最強の五冠馬」といわれたシンザンだった。

サザンウインド

『風のシルフィード』に登場する動物。森川牧場で調教されていたメスの競走馬。「白い疾風」と呼ばれる。森川駿にとっては特別に思い入れのある馬で、サザンウインドの方でも、駿にはとてもなついていた。4歳のメス馬でもっとも速い馬を決める桜花賞でハナ差の3着。その2年後に引退し、シルフィードを産んだ。 ただ、難産だったため、サザンウインドは死んでしまう。力を貯めて最後に爆発させる「奇跡の末脚」を持ち、その遺伝はさらに強くなって息子のシルフィードへ受け継がれた。

妙子先生 (たえこせんせい)

森川駿が、笑った顔が母ちゃんに似ていると慕う、若い女教師。駿が通う明生学園中学に勤務。シルフィード(sylphid/風の妖精)の名前は、駿の依頼で妙子先生が付けたもの。駿が父親森川修一郎に隠して、日本中央競馬会(JRA)競馬学校の願書に、保護者として名前を書いてもらったのも、彼女だった。

真雪 (まゆき)

森川駿のガールフレンド。医者の父親を持ち、馬を持っている。愛馬の名前はマキビューティで、森川牧場で預かってもらっている。駿といっしょに、進学校と呼ばれる千葉県立第一高等学校へ進む予定で、受験までしたが、彼だけ進路が変わってがっかりしていた。だが、その後、駿がレースで出走すると、たびたび厩舎まで見に来ている。

松造 (まつぞう)

『風のシルフィード』の登場人物。森川牧場の従業員で、森川修一郎の父親の代から働いている老人。森川駿のことを孫のように可愛がっており、彼のことを「ぼん」と呼ぶ。シルフィードに、「史上最強の五冠馬」といわれたシンザン並みの「奇跡の末脚」があることを最初に見つけた人物でもある。駿が、日本中央競馬協会(JRA)競馬学校で寮生活しているときは、松造がシルフィードの面倒を見ていた。

岡 恭一郎 (おか きょういちろう)

「競馬界のプリンス」と呼ばれる男。わずか30歳で、日本一の大牧場オカ・ビッグ・ファームのオーナーとなる。「馬を見る天才」とも呼ばれ、血統はまったく気にせず、いい馬と思ったら仔馬でも1億円で即決する。各地の牧場を訪れて、よい馬を探していたところ、森川牧場にさしかかった。 このとき、森川駿が、シルフィードを彼に紹介するが、岡はこの馬はダメだといって、相手にしなかった。シルフィードの最大のライバル、マキシマムの馬主。

マキシマム

『風のシルフィード』に登場する動物。シルフィードの最大のライバルとなるオスの競走馬。アメリカで13戦10勝の名馬を父に、母はフランスの凱旋門賞を牝馬で初めて取った、エリート中のエリート。シルフィードと同じセリ市に出場し、シルフィードは値段がつかなかったが、マキシマムは5000万円からスタート。 「競馬界のプリンス」と呼ばれる岡恭一郎と、不動産会社社長風間新治が一騎打ちで競り合い、結局岡が3億円で獲得した。のちに史上最強の3歳馬といわれ、デビュー戦では1400メートルをレコードタイムで勝利する。

夕貴 潤 (ゆうき じゅん)

今年デビューしたばかりだが、競馬界に旋風を巻き起こした天才男性騎手。頭の中に時計を持っているかのように、冷静で正確な走りができ、どんな相手でレースになっても、同じペースでレース運びができる。マキシマムのジョッキーとなる。

菊地 正太 (きくち しょうた)

いつも酒を片手にしている調教師。酒は好きだが、競走馬の調教になると目つきが変わり、かなり厳しい対応をする。日本中央競馬会(JRA)競馬学校の生徒である森川駿に、馬の世話の仕方や、調教などを教えていく。

風間 新治 (かざま しんじ)

不動産会社の社長。いつも女を傍らに置き、競馬場のレースなどを見物している。馬を何頭も持っており、名前にはカザマゴールド、カザマシルバーのように必ずカザマの名前が入る。そして、自分の名前が入った馬が、日本ダービーで優勝することが夢で、多少の汚いことは平気でする。 セリ市で、シルフィードを30万円で買うと笑った男だが、マキシマムのときは2億5千万円まで、岡恭一郎と競り合っている。結局、マキシマムは岡が3億円で落札した。

島村 圭吾 (しまむら けいご)

日本中央競馬会(JRA)競馬学校の学生寮で森川駿と同室の男子生徒。それが縁で、駿とは親友になった。この学校に入るまで馬を生で見たことがなく、不慣れな点が多かった。さらに、体が小さく腕力も弱いので、何度も落馬する。そのため、馬が怖くなり、実家へ戻るつもりだったが、駿の支えがあり、学校を続けることにする。 実家は貧しい漁師で、レースに勝利して大金を得て、両親を楽させたかったのが、騎手になろうとしてきっかけ。

森川 修一郎 (もりかわ しゅういちろう)

森川駿の父で、森川牧場の社長。妻は、駿を産んですぐに死んでしまう。シルフィードが産まれたときは、母馬サザンウインドを死なせたうえに、シルフィード自身、競走馬としては致命的な病気を持っていたため、疫病神とののしり、薬殺するつもりだった。しかし、息子の駿が必死に止めたため、シルフィードは息子に任せる。 駿が徹夜続きで、シルフィードを看病するので、駿が疲れて寝ている間は、黙って修一郎がシルフィードの患部を冷やし、しもやけになっている。シルフィードの病気を、荒療治ながらなんとか直して歩けるようにしたのも、修一郎。

集団・組織

日本中央競馬会(JRA)競馬学校 (にほんちゅうおうけいばきょうかいけいばがっこう)

『風のシルフィード』に登場する学校。騎手及び、厩務員の養成を目的に、千葉県に設立された学校。森川駿はこの学校の騎手課程第9期入学。入学者は10名で、3年間しごかれる。全寮制で、最初の3ヶ月は外出ができない。

場所

森川牧場 (もりかわぼくじょう)

『風のシルフィード』に登場する牧場。森川駿、松造が働く牧場で、社長は駿の父である森川修一郎。千葉県にある、競走馬を生産している牧場。修一郎の先代の頃には100頭ぐらいの競走馬がいて、天皇賞のような重賞レースに出る馬もいた。だが、現在は10頭のみで、経営も苦しく、借金に苦しんでいる。

オカ・ビッグ・ファーム

『風のシルフィード』に登場する牧場。「競馬界のプリンス」と呼ばれる、岡恭一郎が経営する広大な牧場。総面積約300ヘクタールで、東京ドーム球場の60個分の敷地を持つ。全長2000mの直線コースと、1周1500mの屋内練習場がある。さらに、東京競馬場そっくりのコースがある。

書誌情報

風のシルフィード 全13巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2001年4月発行、 978-4062609562)

第2巻

(2001年4月発行、 978-4062609579)

第3巻

(2001年5月発行、 978-4062609739)

第4巻

(2001年5月発行、 978-4062609746)

第5巻

(2001年6月発行、 978-4062609944)

第6巻

(2001年6月発行、 978-4062609951)

第7巻

(2001年7月発行、 978-4063600148)

第8巻

(2001年7月発行、 978-4063600155)

第9巻

(2001年8月発行、 978-4063600728)

第10巻

(2001年8月発行、 978-4063600735)

第11巻

(2001年9月発行、 978-4063600810)

第12巻

(2001年9月発行、 978-4063600827)

第13巻

(2001年10月発行、 978-4063600933)

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