概要・あらすじ
主人公の田宮丸二郎は、ある日、恋人のみふゆと目玉焼きの食べ方を巡ってケンカをしてしまう。それ以来、二郎は周囲の人々が行う、自分とは異なった料理の食べ方を気にするようになってしまい、普段の仕事やみふゆをはじめとした周囲の人々との関係においてもトラブルを起こしてしまうのであった。
登場人物・キャラクター
田宮 丸二郎 (たみや まるじろう)
実直で誠実な青年だが、少々キレやすい性格。ゆるキャライベントチームに所属するスーツアクターで、担当は主要キャラクターのどくフラワー。演技に熱が入ると、着ぐるみの表情とシンクロしてしまい、どくフラワーの着ぐるみと同じように鼻水を垂らす。恋人のみふゆと目玉焼きの食べ方を巡ってケンカをしたことで、自分が普段行っている料理の食べ方に疑問を持つようになり、自分と違った食べ方をする人を見るたびに思い悩んでしまうようになった。
みふゆ
田宮丸二郎の恋人。女漫才コンビ魑魅魍魎の一人魍魎として活動している若手お笑い芸人。二郎と付き合い始めたきっかけは、ショートケーキの苺を食べるタイミングが同じだったため。
近藤 雄三 (こんどう ゆうぞう)
田宮丸二郎の所属するゆるキャライベントチームのチームリーダー。アフロヘアーにサングラスを着用し、肩にカーディガンをかけたディレクター風の容姿をしている。スーツアクターとしての二郎に一目置いており、食べ方のことで思い悩む二郎にたびたびアドバイスを送る。 既婚者で、幼い息子が一人いる。
服部 龍峰 (はっとり りゅうほう)
田宮丸二郎の小学校時代からの友人。カードゲームワードバスケットの名人で、たびたび大会で優勝している。男らしく豪快な性格と見た目をしているが、趣味は意外とファンシー。普段の食事では、後片付けに手間をかけないことを最優先した食べ方を行う。
大貫 (おおぬき)
田宮丸二郎の後輩で、ゆるキャラ・ヒマりんのスーツアクター。料理をなんでもご飯とグチャグチャにかき混ぜてから食べるため、二郎たちからは「まぜラー」と呼ばれている。
亜希 (あき)
ゆるキャライベントチームに所属する、田宮丸二郎の後輩の一人。声優志望で、イベントではステージ上で司会を行っている。かき氷の食べ方に並ならぬ情熱を注いでいる。
靖雄 (やすお)
田宮丸二郎の後輩で、若手スーツアクターのホープ。スランプに陥った二郎の代役としてどくフラワーのスーツアクターを行い、二郎の復帰後は新キャラクターの担当となった。二郎のどくフラワー演技を尊敬している。焼鳥を串から抜かずに食べると面白い表情になってしまうのが悩み。
千夏 (ちなつ)
女漫才コンビ魑魅魍魎の一人魑魅として活動している若手お笑い芸人。田宮丸二郎にあきれつつも、みふゆと二郎双方の相談に乗る。
宮さん (みやさん)
みふゆの先輩芸人。芸に悩むみふゆの相談に乗っているうちに、みふゆと恋人同士になる。料理や食事に対する興味関心がまったくない。
志岐 カオル (しき かおる)
田宮丸二郎や服部龍峰の小学校の同級生で、二郎の初恋の人。学級委員長だったため、二郎や服部からは「委員長」と呼ばれている。料理の食べ方が原因で夫と別れた。
羅生門 竜彦 (らしょうもん たつひこ)
田宮丸二郎たちが所属するゆるキャライベントチームを主宰している、フワラー企画の代表。焼き肉といっしょにライスを食べた二郎を叱責する。
近藤の妻
近藤雄三の妻。近藤と同じくサングラスをかけ、派手なファッションをしている。とんかつの付け合わせのキャベツは最後まで手を付けない。
昌三 (しょうぞう)
近藤雄三の息子。食事のマナーについて奔放に育てられており、独特の食べ方で田宮丸二郎を困惑させる。
岩村 (いわむら)
妻の雪乃と山小屋でカフェを経営している。雪山で倒れていた田宮丸二郎を助ける。トーストで目玉焼きをサンドイッチのように挟み、両端を交互に食べるシーソー食いを二郎に伝授する。
書誌情報
目玉焼きの黄身 いつつぶす? 8巻 KADOKAWA〈ビームコミックス〉
第1巻
(2013-05-30発行、 978-4047289109)
第8巻
(2017-02-25発行、 978-4047344860)