概要
漫画家、エッセイスト。株式会社矢口プロダクション代表取締役。一般社団法人マンガジャパン会計監査。男性。高校卒業後、羽後銀行に入行。1968年『長持唄考』が「ガロ」に入選。1969年『長持唄考』を「高橋高雄」名義で「ガロ」に掲載し、デビュー。1970年、銀行を当時30歳で退職し上京。妻子があるにも関わらず、安定した職を辞しての人生最大の冒険である。その後「梶原一騎」原作の『おとこ道』などを手がけたのち、1973年、著者最大のヒット作である『釣りキチ三平』を「週刊少年マガジン」で連載する。本作は"釣りブーム"を巻き起こし、続編や読切り作品、テレビアニメ、実写映画などのメディアミックス展開がされており、1974年には、第4回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞する。
その他の作品に『釣りバカたち』『マタギ列伝』『おらが村』『ニッポン博物誌』『オーイやまびこ』『新・おらが村』『激濤マグニチュード7.7』『螢雪時代』などがある。また、エッセイ集『ボクの学校は山と川』も好評で、この中の一文は中学1年生用国語教科書に採用された。そして、1995年、故郷秋田県横手市増田町に「まんが美術館」を開館した。
ヒストリー
- 1939年10月28日
秋田県平鹿郡増田町(現・横手市増田町)に生まれる。
- 1968年
『長持唄考』が「ガロ」に入選。
- 1969年
『長持唄考』を「高橋高雄」名義で「ガロ」に掲載し、デビュー。
- 1970年
銀行を退職し上京。
- 1970年
「週刊少年サンデー」に、『おとこ道(原作・梶原一騎)』を連載。
- 1972年
「トップコミック」に、『マタギ列伝』を連載。
- 1972年
「週刊漫画アクション」に、『釣りバカたち』を連載。
- 1973年
「週刊少年マガジン」に、『おらが村』を連載。
- 1973年
「週刊少年マガジン」に、『幻の怪蛇バチヘビ』を掲載。
- 1973年
「週刊少年マガジン」に、『釣りキチ三平』を連載。
- 1977年
「週刊少年サンデー」に、『ニッポン博物誌』を連載。
- 1988年
「家の光協会」に、『新・おらが村』を連載。
- 1989年
「ビッグコミック」に、『激濤マグニチュード7.7』を連載。
- 1995年
秋田県横手市増田町に、「まんが美術館」を開館。
- 2020年11月20日
すい臓がんにて逝去。享年81歳。
受賞
- 1974年
第4回 講談社出版文化賞 児童まんが部門
- 1976年
第5回 日本漫画家協会賞大賞