バーサス魚紳さん!

バーサス魚紳さん!

矢口高雄の『釣りキチ三平』の登場人物である伝説の釣り師、鮎川魚紳を主役にしたスピンオフ作品。釣りから離れ、大企業の顧問弁護士として多忙な日々を送っていた魚紳が、再び釣りのフィールドへと舞い戻り、往年の腕を発揮してプロアングラーと対等に渡り歩いていく姿を描く。「イブニング」2018年10号から連載の作品。

正式名称
バーサス魚紳さん!
ふりがな
ばーさすぎょしんさん
原作者
矢口 高雄
漫画
ジャンル
釣り
関連商品
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あらすじ

第1巻

釣り雑誌「月刊アングラー」の編集者である川嶋大悟は、先輩編集者の宮本が立てたプロアングラーと伝説の釣り師、鮎川魚紳が釣り勝負をする企画「バーサス魚紳」を実現させるため、魚紳にメールや電話で連絡をし続けていたが、それをすべて魚紳の秘書である伊東咲子によって黙殺されていた。業を煮やした宮本といっしょに静岡県を訪れた大悟は、魚紳が参加していた釣りの現場を直撃するものの、魚紳からは弁護士業務の多忙を理由に企画への協力を断られてしまう。意を決した大悟は、魚紳の企画への参加と自身の退職を賭け、魚紳に鮎の友釣り勝負を挑む。釣りに関してはド素人の大悟が勝てる道理はなく、30匹対1匹という予想通りの釣果で完敗を喫してしまう。しかし、大悟が釣り自体が初めてだったという事情を知った魚紳は、ファーストフィッシュの重みを理由に、大悟に勝利を譲るのだった。バーサス魚紳への協力を了承した魚紳は、さっそくブラックバスを題材に、最強バサーである青木大介とバス釣り勝負をする事になった。舞台となる河口湖入りした魚紳と大介はバスボートに乗って湖を巡り、互いのプライドを賭けた激闘を繰り広げる。

第2巻

プロバサーである青木大介とのバス釣り勝負の最中、モンスター級のバス「シンゲン」を発見した鮎川魚紳。千載一遇の機会をものにするべく、ビックベイトで勝負を賭けた魚紳だったが、シンゲンの老獪さに手こずり、まんまと逃げられてしまう。魚紳とは対称的に、繊細な技術と臨機応変なフィッシングで順調に複数のバスをゲットし続ける大介。差を広げられていた魚紳は、突如として降って来た雨を利用し、複数のバスを釣り上げるも、サイズが伸びず大介には追い付けない。刻々と迫るタイムリミットを前に、川嶋大悟の檄を受けた魚紳はシンゲンへの再チャレンジを決意。偶然近くにいたジェットパックによってかき回された水面の近くに、大型のルアーを超遠投し、シンゲンの食いつきを狙う。最後まであきらめない魚紳の魂が込められた渾身のキャストには、別のバスが食いついてしまうが、そのバスにシンゲンが食いつき、Wヒットという奇跡を生み出す。シンゲンをものにした事で勝利を確定させた魚紳は、ひとまず日常へと帰還。その後、荒海で磯釣りをしているという奇妙な夢を見る事が多くなった魚紳はある日、顧問をしている企業の社長であり、実兄である鮎川麟の呼び出しを受けるのだった。

登場人物・キャラクター

鮎川 魚紳

兄の鮎川麟が経営する大企業「AYUKAWA」の顧問弁護士をしている男性。クールな雰囲気を漂わせ、サングラスをかけている。優秀な人物で、人を惹きつける魅力にもあふれたカリスマ的な存在。かつては日本と世界を股にかけて活躍した無類の釣り好きで、今でも業界で伝説と称される天才釣り師。仕事が多忙を極めたため、ここ3年は釣りから離れていた。久方ぶりに釣りに出向いた際に、釣り雑誌「月刊アングラー」の編集者である川嶋大悟と宮本の直撃を受け、プロアングラーと勝負する「バーサス魚紳」の企画を持ち込まれる。仕事を理由に一度は断った魚紳だったが、向こう見ずな大悟が、企画への協力を賭けて挑んで来た鮎の友釣り勝負を受け、紆余曲折の末、企画への参加を了承する事になる。その後は、プロのバサーである青木大介と河口湖でバス釣りの勝負をする事になり、ブランクを感じさせない釣りの技術や執念、そして創意工夫を発揮して大介に勝利していた。いつもサングラスをかけているせいで目立たないが、右目を失明しており、右目から頰にかけて大きな傷がある。

川嶋 大悟

釣り雑誌「月刊アングラー」の新人編集者の男性。年齢は22歳。向こう見ずで、負けん気が強い性格。ヤンキーが好きで、漫画もヤンキーもの一筋という学生時代を送っていた。釣りにはまるで興味がなく、魚も嫌い。そのため仕事にやる気を出せず、早めの異動を願っていた。先輩の宮本が立てた企画「バーサス魚紳」に、伝説の釣り師である鮎川魚紳の協力をお願いするため、静岡県まで出向いた際に、勢いで魚紳に企画の参加と川嶋大悟自身の退職を賭けた鮎の友釣り勝負を挑み、見事に勝利を収める。釣りの知識や技術は完全な素人だが、魚紳の鮎釣りを見学していた際に、鮎がかかる瞬間を誰よりも早く感じ取れるなど、非常に勘が鋭い。以後は、バーサス魚紳の仕事で一流釣り師の技術と、彼らの釣りに対する真摯な姿勢を間近で見続けた事で、徐々に魚紳と釣りの魅力に取りつかれていく。

青木 大介

現役最強と称されるバスプロの男性。すべての立ち振る舞いが様になる、涼やかでジェントルな雰囲気を漂わせている。釣り雑誌「月刊アングラー」の企画「バーサス魚紳」における、魚紳の最初の対戦相手となった。バスにしか興味はなく、キャリア20年で湖5~6杯ぶんのバスを釣り上げたと豪語する凄腕のアングラー。河口湖をホームであると公言しており、魚紳との勝負の際はその言葉通り、湖底の地形までを把握した繊細かつ凄みのあるテクニックを披露し、魚紳を敗北寸前まで追い詰める。実在のバスプロである青木大介がモデル。

伊東 咲子

大企業「AYUKAWA」の女性社員。鮎川魚紳の秘書を務めている。魚紳のスケジュール管理をはじめとする各種の雑務を完璧にこなしている才女。社長の鮎川麟から魚紳を見守るように指示されており、実質的なお目付け役を担っている。魚紳の釣り再開を快く思っておらず、魚紳宛てに「月刊アングラー」から送られて来るメールや電話は、すべて彼女の所で止められていた。釣りに出かけた魚紳がしばし連絡を絶つのに立腹しており、連絡がつくたびに「おさかなたくさん釣れまして?」という皮肉を魚紳にかましていた。

ANNA

講ダン社に勤めている社内カメラマンの若い女性。パワフルかつアクティブな性格で、宮本の同期。釣りガールのフォトグラファーを自称しており、宮本からはアーティスト気取りとして呆れられている。「バーサス魚紳」の企画が通った事を聞きつけ、半ば強引に撮影班として取材に参加するようになった。

江積 秀樹

静岡県の伊豆にある狩野川のほとりで、鮎小屋「オトリ」を営んでいる男性。鮎川魚紳とは昔からの知り合いで、久しぶりに訪れた魚紳が、大事な仕事が続いて釣りに来られないという事情を語った際は、「オマエさんにこれ(釣り)以上大事な用事があってたまるか」と笑い飛ばしていた。人を見る目にも長けており、川嶋大悟の勘のよさも瞬時に見抜いていた。

宮本

釣り雑誌「月刊アングラー」のベテラン編集者の男性。川嶋大悟の上司。いまいちウダツの上がらない平社員なため、大悟からはあまり尊敬されていない。自らが立てたプロアングラーと鮎川魚紳を釣り対決させる企画「バーサス魚紳」を実現させるため、伊豆まで出向いて魚紳に直接依頼をするなど、仕事熱心な性格の持ち主。釣りや釣り師に対するリスペクトが非常に強い。

鮎川 麟

元財閥の大企業である「AYUKAWA」の社長を務める男性。鮎川魚紳の実兄。魚紳をAYUKAWAの顧問弁護士に据えた人物。無類の釣り好きである魚紳の動向にはつねに注意を払っており、秘書の伊東咲子に命じて、彼の動きを見守らせていた。

ミウラ

釣り雑誌「月刊アングラー」の編集長を務める男性。宮本が立てた「バーサス魚紳」の企画を見て、伝説の釣り師である鮎川魚紳が受けるはずがないと懐疑的な姿勢を取り、宮本に企画をあきらめるように促していた。魚紳の協力を得たあとは、思い切り手のひらを翻していた。

クレジット

原作

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