女神の鬼

女神の鬼

舞台は80年代の広島県。主人公ギッチョを中心に、それぞれ「王様」を目指す不良少年たちの抗争を描いたヤンキーバイオレンス漫画。前半は広島の暴走族を巻き込んだ抗争、後半では「鬼」と呼ばれる更正不可能な不良少年たちを集めた鎖国島での争いが描かれる。同作者の『BADBOYS』『BADBOYS グレアー』『莫逆家族』と世界観を共有した作品。

正式名称
女神の鬼
作者
ジャンル
不良、ヤンキー
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
全29巻
関連商品
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概要

1979年、広島。「王様」を夢見て暴れ狂う日々を送っていた小学生佐川義(ギッチョ)は、鬼に扮した男たちが子供を追い回す「鬼祭り」の日に四人の鬼たちと出会う。花山靖原真清虎鮫茂(ハンニャ)、望月隆(マンバ)、あまりの凶暴さゆえにほかの不良少年たちからも疎まれ追われていた4人の圧倒的強さを目の当たりにしたギッチョは、彼らに憧れを抱くようになる。

しかし、敵対グループに追い込まれた4人は全員逮捕されてしまう。やがて時は経ち1983年。ギッチョは中学校へ進学し、小学生時代の仲間たちと変わらず暴れまわっていたが、ある単車を手に入れたことで状況は一転、一帯の暴走族すべてを巻き込んだ抗争へと巻き込まれる。

抗争は激闘の末、数名の逮捕者、一名の死者を出し決着。憧れの男たちを失い目標を失ったギッチョは、ある噂を耳にする。それは「更正不可能な不良少年たちが集められた島」があるというもの。そこには法もなく、純粋に力が強い者が「王様」になれるという。ギッチョは島を目指すことを決意。島行きを許されたもう一人の仲間・アキラと共に島へと向かうのであった。

登場人物・キャラクター

主人公

ツリ目で髪は金髪。母と三人の姉と暮らす、佐川家の長男。元ヤクザの祖父・佐川茶吉の血を色濃く受け継ぎ、凶暴で喧嘩っ早く傲慢な性格。反面、仲間思いで、どこか人を惹きつける魅力を持っているためか、慕うものは... 関連ページ:佐川 義

小学一年生のときギッチョを負かし、以降ライバル視されるようになる。空手道場の先輩原真清に憧れており、弱視が原因で虐められていたときは、自身も目が悪かった真清に励まされたこともある。中学生となってからは... 関連ページ:山本 浩司

にこやかで、女好きな性格。エロ本や情事の現場を探り当てる「エロセンサー」を持つ。小学生のころからギッチョと同級生で、中学になってからも行動を共にしていた。四代目極楽蝶総長の三浦治と中尾鷹彦に、単車と引... 関連ページ:土居 竜也

小柄で気弱な性格。小学生のころからギッチョと同級生で、中学生になってからも行動を共にすることが多いが、足手まといになってばかりだった。廣島連合と陴威窠斗の抗争の際は、金田勝一に拉致された後、極楽蝶の三... 関連ページ:谷 健太郎

藤永 晃

坊主頭でギッチョの仲間たちの中では一番身長が高い。小学生時代から金田勝一とは同級生で、対立していた。打倒金田を狙うギッチョたちとそのころ出会い、以降行動を共にしている。金田への憎悪が産む激しい暴力性もあり、鎖国島行きの審査に合格。独立し「王様」の座を狙うギッチョ唯一の仲間となる。

兄の影響でロック好きとなり、「ロッケンローの王様」を目指している。自身で改造した、空気銃の扱いに長ける。小学生のころ転校してきたギッチョと対決し、以降行動を共にするようになる。金田勝一とも、そのころか... 関連ページ:平野 障一

フレイヤ初代総長。小学生一年生のころから弱視と遠視に苦しみ、苛立ちのまま暴れ狂っていた。ある日、同じく目の悪かった佐川舞から手製のアイパッチを貰い、救われた。以降、彼女を「女神」と崇め慕うこととなる。... 関連ページ:原 真清

フレイヤ幹部。原真清に小学生のころ負けて以来、彼を慕い付き従っている。女好きで、巨根の持ち主。陴威窠斗初代総長虎鮫金次郎の従弟で、自身も陴威窠斗の一員だったが、脱退している。1979年の「鬼祭り」の際... 関連ページ:虎鮫 茂

フレイヤ幹部。ハンニャと同じく小学生のころから原真清を慕い付き従っている。眉なしで髪型はスキンヘッド。「ばはは」という笑い声が特徴。1979年の「鬼祭り」の際は「マンバ」に扮したことからギッチョたちか... 関連ページ:望月 隆

一匹狼の不良少年。原真清とは犬猿の仲。相手を選ばず暴れ回っていたため、陴威窠斗などのグループからも狙われている。頭に血が上ると体中に虫が這いずり回る幻覚に襲われ、我を忘れて暴走してしまう。小学生のころ... 関連ページ:花山 靖

初代陴威窠斗メンバー。雛石顕映の兄。幼いころから「目つきが悪い」と大人たちに疎まれて育ち、はぐれ者の仲間を求め陴威窠斗に入った。自分の部屋などをサイケデリックな落書きで埋め尽くしたり、切り落とした耳を... 関連ページ:雛石 顕治

小野寺 慎

初代陴威窠斗メンバー。雛石顕治、牛山玄造と行動を共にしていたが、北丸蛍の彼女の耳を切り落とした雛石の暴走をきっかけに二人から離れた。牛山とは小学生のころに出会い、彼の理解者として慕われていた。その後松尾永一の下で鎖国島の運営を手伝うようになる。島の外の社会でのし上がるという野望を抱いている。

初代陴威窠斗メンバー。言語障害を持ち、自分の言葉を理解してくれる人間に飢えている。言葉が通じない相手には激昂してしまう反面、理解者には献身的な態度で接する。理解者である雛石顕治と小野寺慎に付き従ってい... 関連ページ:牛山 玄造

虎鮫 金次郎

初代陴威窠斗総長。ハンニャの従兄。雛石顕治、小野寺慎、牛山玄造らを破門し、制裁を加えた。その後、廣島連合との抗争で松尾安三に殺害される。初代極楽蝶総長の岩さんとは対立していたものの、友情を築いていた。

北丸 蛍

北丸薫の兄。幼いころから原真清と因縁がある。陴威窠斗の雛石顕治一派や花山靖とも敵対しており、彼らに勝つためにヤクザになることを目論む。しかし、真清と花山の名を騙った雛石に彼女の耳を切り落とされ、激昂。仲間を集めて真清たちと花山を襲撃し、駆けつけた警察官を殺害してしまう。

五代目陴威窠斗メンバー。サバイバルナイフを常に持ち歩き、躊躇なく人を刺す凶暴な性格。幼いころ、麻薬中毒の母親に襲われ重症を負ったが、コンに助けられた。自分を殺しかけたのは義理の母親だと思い込んでいたが... 関連ページ:金田 勝一

五代目陴威窠斗メンバー。小学生のころはギッチョと同級生で、仲間だった。ある日金田勝一と出会い親友となり、母親に重症を負わされた金田を救った。その後、錯乱した金田に重症を負わされてしまうが、彼を許し探し... 関連ページ:近藤 裕二

五代目陴威窠斗総長。普段は朗らかだが、激昂すると手が付けられないほど凶暴となる。得意技はヘッドバット。中学生のころから圧倒的強さを持ち、唯一のライバル五島と激しく争っていた。その後、那須一夫の誘いでケ... 関連ページ:内海 鄭司

那須 一夫

五代目陴威窠斗副総長。中学生のころ、内海鄭司、ケンエーと共に陴威窠斗入りした。抗争ではケンエーの裏切りに会い戦線離脱。内海の死もあり、そのまま引退した。

五代目陴威窠斗幹部。小学生のころから兄・雛石顕治に憧れ、一番を目指すが内海鄭司に完敗。中学生となってからも内海に挑み続けていたが、一度も勝てず苛立ちを募らせていた。兄を切り捨てた陴威窠斗に誘われ悩んで... 関連ページ:雛石 顕映

渥美 政成

四代目陴威窠斗幹部。五代目の跡目を巡る「一年戦争」では有力候補の一人だった。手下の肩にカッターナイフで三角形のマークを刻み、恐怖を武器に勢力を拡大していた。手下を使い内海鄭司の彼女・飛鳥を事故で殺害するが露見し、内海に重症を負わされた。その後、鎖国島へと渡り、西側の一員となる。

四代目陴威窠斗幹部。喧嘩自慢の巨漢。武器はメリケンサックを愛用している。五代目の跡目を巡る「一年戦争」では有力候補の一人だった。渥美政成を倒した勢いに乗った内海鄭司に重症を負わされ、長らく入院していた... 関連ページ:荒木 健豪

四代目廣島連合副総長。「アッアッアッ」という笑い方が特徴。中学生のころ、五島がトップを取ると見込み廣島連合入り。五島の下に付きながら、チャンスをうかがっていた。そのことをケンエーには打ち明けており、共... 関連ページ:東 紳彌

下平 崇

四代目廣島連合幹部、「IRON WALL」総長。フルネルソンを得意技とする。廣島連合と陴威窠斗の抗争の際、東紳彌の野望を知り、行動を共にするようになる。その後鎖国島へと渡り、西側の一員となる。

五島

四代目廣島連合総長。中学生のころから内海鄭司とはライバル関係で、内海の彼女・飛鳥とも幼馴染み。廣島連合と陴威窠斗の抗争の際は、東紳彌の企みに感づき、暴走した内海を止めようとした。さらに「濁りの巣」から内海を助けるため、チームを超えた協力関係を築いた。その後、引退しヤクザとなる。

北丸 薫

四代目廣島連合特攻隊長。北丸蛍の弟。小学生のころからギッチョ軍団と因縁がある。廣島連合と陴威窠斗の抗争の際、内海鄭司に完敗。彼に惚れ込み、「濁りの巣」から助け出そうとした。その後鎖国島へと渡り、東側の一員となる。

四代目廣島連合幹部、「癇癪玉(クラッカー)」総長。中学生のころ原真清に敗れ、真清の目の悪さを付いた戦法で襲うが失敗。それを責めなかったの真清の度量の大きさに触れ、罪悪感に苛まれるようになった。廣島連合... 関連ページ:吉弘 充行

四代目極楽蝶総長。中尾鷹彦、渥美政成とは幼馴染み。中尾と行動を共にしている。常に強酸のような薬品を持ち歩いている。親戚が所有するボウリング場の廃墟をアジトとし、数多くの盗難車を隠している。単車を欲しが... 関連ページ:三浦 治

中尾 鷹彦

四代目極楽蝶副総長。三浦治、渥美政成とは幼馴染み。三浦と共に暗躍し、抗争の火種を作ったが、内海鄭司とギッチョたちに敗北。鎖国島へと渡り、西側の一員となる。

小金沢 務

廣島ナイツ初代総長。異常な女好きで、彼女も三人いる。小学生のころから自分の上を行くケンエーをライバル視していた。廣島連合と陴威窠斗の抗争の際は途中で参戦し、ケンエーを狙って内海鄭司側に付いた。その後、鎖国島へと渡り、東側の一員となる。

ギザ

四代目廣島連合「癇癪玉(クラッカー)」特攻隊長。吉弘充行の舎弟。抗争の際は、ケンエーを追うも三浦治に薬品を浴びせられ戦線離脱。その後、鎖国島へと渡り、東側の一員となる。

ウルメ

四代目廣島連合「癇癪玉(クラッカー)」幹部。吉弘充行の舎弟。常に潤んだ目が特徴。抗争の後、鎖国島へと渡り、東側の一員となる。島では料理の腕を活かし、食事係を仕切っている。

ンア

四代目廣島連合「癇癪玉(クラッカー)」幹部。吉弘充行の舎弟。異常に無口で、「ンア」としか喋らない。抗争の際は、ハンニャ、マンバを相手に互角以上の戦いを見せた。その後鎖国島へと渡り、東側の一員となる。島で出会った牛山玄造の言葉を理解し、友情を結んだ。

犬飼 友栄

福岡市出身で、県外から鎖国島へと送られた。圧倒的強さで九州中にその名を轟かせていた。どこか内海鄭司に面影が似ていている。上陸後最初に出会った東紳彌にそそのかされ、原真清を襲撃。本気の真清と互角の戦いを見せ、友情を築いた。その後東側の一員となる。

速水 翼

大阪府出身。「狂」メンバー。魚住駆を従え強姦などの凶行を繰り返し、「狂」幹部から問題視されていた。木岡徳の妹・杏を強姦の上殺害し、逃亡の末鎖国島へと渡った。島では西側の一員となる。喧嘩などの荒事は魚住に任せ、自身は逃げ回る卑劣漢。

魚住 駆

大阪府出身。「狂」メンバー。速水翼に心酔し、彼の敵には容赦なく撃退する。速水の強姦には手を貸していたものの、行為には参加せず、速水のストッパーでもあった。速水とともに鎖国島入りし、西側の一員となる。

木岡 徳

大阪府出身。「狂」メンバー。妹・杏を強姦した速水翼を追い、鎖国島へと渡った。その境遇を聞いた犬飼友栄、原真清と手を結び、東側の一員となる。

東京都出身。スキンヘッドの巨漢。無口で「もあ~」としか言葉を発さない。肥満体でもあり、腹部の攻撃は通用しない。人間を失神させるほどの口臭と、手製のスタンガンが武器。窃盗の常習犯で更正施設に送られていた... 関連ページ:樋口

寄生族の一人。小学生のころから佐川夢に憧れており、ある日強姦しようと試みるも失敗し、代わりに通りすがりの女児を強姦、重症を負わせる。それがきっかけで鎖国島へと送られた。当初は西側で下僕のように扱われて... 関連ページ:ドングリマナコ

松尾 安三

廣島連合二代目総長。松尾栄一の孫。坊主頭で肥満体。初代総長らを殺し、二代目となったことで、恐れられている。刑務所から出所後鎖国島入りしたが、島の惨状に恐れおののき、栄一に頼み込んで島から出た。

松尾 永一

鎖国島の運営を行う老人。ヤクザとも繋がりを持つ権力者。ギッチョの祖父佐川茶吉のことも古くから知っている。1979年から鎖国島の運営を開始し、更正不可能な不良少年や、その親族へ直接勧誘を行っていた。その後も定期的に島へと渡り、配給品などの配送を行っている。

岩田 章

極楽蝶初代総長。引退後は、暴走族同士の行き過ぎた抗争を止めるため、白バイ隊員となった。三浦治、中尾鷹彦と騒動を起こしたギッチョたちに、二人を止めればこれまでの問題も見逃し、五代目を名乗ることも認めると言い渡した。

佐川 愛

ギッチョの姉。佐川家の長女。小学生のころ、花山靖を野球で負かして以降、彼にボディガードとして付きまとわれている。

佐川 舞

ギッチョの姉。佐川家の次女。小学生のころは弱視で、同じく目が悪かった原真清に手製のアップリケを渡した。以降、彼に溺愛されている。

佐川 夢

ギッチョの姉。佐川家の三女。ドングリマナコに襲われたことがトラウマになっていたが、後に克服し、結婚した。

富田 朝子

ギッチョの彼女。母親に暴力を振るう父親の存在や、金田勝一に虐められていたことが原因で男に恐れを抱いていた。小学生のとき、ギッチョに助けられて子分にされ、ギッチョ軍団の桃色担当となった。中学生になってからは、暴れ回るギッチョを心配し、鎖国島行きも阻止しようとした。

その他キーワード

鎖国島

『女神の鬼』に登場する用語。広島県安芸灘に浮かぶ島。1979年、松尾永一の発案で、「鬼」と呼ばれる更正不可能な不良少年を隔離する施設へとなった。いわゆる不良少年以外にも、ペドフィリアなどを理由にで隔離... 関連ページ:鎖国島

書誌情報

女神の鬼 全29巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉 完結

第1巻

(2005年12月6日発行、 978-4063614060)

第2巻

(2005年12月6日発行、 978-4063614077)

第3巻

(2006年4月6日発行、 978-4063614411)

第4巻

(2006年8月4日発行、 978-4063614671)

第5巻

(2006年12月6日発行、 978-4063615074)

第6巻

(2007年4月6日発行、 978-4063615449)

第7巻

(2007年8月6日発行、 978-4063615784)

第8巻

(2007年12月6日発行、 978-4063616262)

第9巻

(2008年4月4日発行、 978-4063616583)

第10巻

(2008年8月6日発行、 978-4063617054)

第11巻

(2008年12月5日発行、 978-4063617399)

第12巻

(2009年4月6日発行、 978-4063617733)

第13巻

(2009年8月6日発行、 978-4063618129)

第14巻

(2009年12月4日発行、 978-4063618525)

第15巻

(2010年4月6日発行、 978-4063618792)

第16巻

(2010年8月6日発行、 978-4063619201)

第17巻

(2010年12月6日発行、 978-4063619676)

第18巻

(2011年4月6日発行、 978-4063820249)

第19巻

(2011年8月5日発行、 978-4063820607)

第20巻

(2011年12月6日発行、 978-4063821079)

第21巻

(2012年4月6日発行、 978-4063821536)

第22巻

(2012年9月6日発行、 978-4063822113)

第23巻

(2012年12月6日発行、 978-4063822403)

第24巻

(2013年3月6日発行、 978-4063822809)

第25巻

(2013年8月6日発行、 978-4063823332)

第26巻

(2013年12月6日発行、 978-4063823837)

第27巻

(2014年4月4日発行、 978-4063824476)

第28巻

(2014年8月6日発行、 978-4063825091)

第29巻

(2014年12月5日発行、 978-4063825367)

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