魔術士オーフェン 無謀編

魔術士オーフェン 無謀編

秋田禎信原作のライトノベル『魔術士オーフェン 無謀編』のコミカライズ作品で、連の『魔術士オーフェンはぐれ旅』の前日譚にあたる。エキセントリックな言動をする個性豊かなトトカンタ市の住人たちとオーフェンが巻き起こす、ハチャメチャなトラブル続きの日常を描いた痛快ギャグアクション。「ニコニコ静画」内の「comicコロナ」で2018年8月13日より連載の作品。

正式名称
魔術士オーフェン 無謀編
ふりがな
まじゅつしおーふぇん むぼうへん
原作者
秋田 禎信
漫画
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ファンタジー
レーベル
コロナ・コミックス(TOブックス)
巻数
既刊6巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

トトカンタ市でモグリの金貸しを営むオーフェンは、派遣警察官のコンスタンス・マギーに捜査協力を依頼される。オーフェンの顧客であるボルカンを捜しているというコンスタンスに、オーフェンは協力を約束する。しかしコンスタンスは、警官なのにそそっかしく慌てん坊で、周囲に被害をまき散らしてばかりいた。肝心のボルカンには逃げられてしまい、オーフェンはコンスタンスのフォローに回るのだった。(第1話「ひとの話を聞きやがれ!」。ほか、4エピソード収録)

第2巻

ある日、オーフェンボルカンが豪勢な食事をしている話を聞く。借金も返さず豪遊するボルカンに腹を立てたオーフェンは、コンスタンス・マギーと共に彼らの居場所に赴くが、そこで謎の男のキース・ロイヤルに襲われ、コンスタンスをさらわれてしまう。コンスタンスを助けるため、キースを追ったオーフェンは、彼の雇い主がコンスタンスの妹のボニー・マギーだと判明する。ただの姉妹ゲンカだった事を知ったオーフェンは脱力し、さらにダイアン・ブンクトとキースが語った真実により、姉妹ゲンカは終焉を迎えるのだった。(第6話「いちいち俺を巻き込むな!」。ほか、5エピソード収録)

メディアミックス

小説

本作『魔術士オーフェン 無謀編』は、秋田禎信の小説『魔術士オーフェンはぐれ旅 無謀編』が原作となっている。原作小説は、1996年2月から2003年10月にかけて、全13巻が富士見ファンタジア文庫より発行された。

登場人物・キャラクター

コンスタンス・マギー

王立治安警察隊に所属する派遣警察官の女性。年齢は21歳。黒い髪を後ろでまとめ、スーツを着こなしている。「コギー」の愛称で呼ばれる。そそっかしい性格で、要領が悪く不器用。まともに任務をこなせないどころか逆に被害を大きくする事から、オーフェンは「逆噴射式迷惑無能警官」、上司のダイアン・ブンクトは「給料泥棒の竹ひご女」と彼女を評している。あまりの無能さから登場時点では二等官だったが、ダイアンに降格処分を受けて三等官となった。実家は資産家の一族で、16歳の頃、ボニー・マギーと共に父親に恨みを持つ者たちにさらわれた過去がある。その際、たった一人で犯人たちを撃退したダイアンに一目惚れする。ボニーとは恋敵となり、姉妹ゲンカをたびたびしていたが、キース・ロイヤルのウソで姉妹ゲンカに決着がつく。犯人と相対する際には毒が付いたダーツを使うが、止まっている的にすら当てる事ができないため、最終的に手に持って相手に直接刺している。

ボニー・マギー

コンスタンス・マギーの妹。栗色の髪を長く伸ばした女性で、実家は「アーバンラマの蒸気王」と呼ばれるフレデリック・マギーを父に持つ資産家だった。キース・ロイヤルと共にトトカンタ市にやって来た。14歳の頃、姉と共に犯罪者に捕まったところ、ダイアン・ブンクトに助けられてダイアンに一目惚れする。以降、姉を恋敵とし、何かと張り合う関係となっていた。ダイアンにふられ、キースのウソで助けたのがカンガルーだと信じ込んだ事で失恋。その後、オーフェンに励まされたのをきっかけにして、オーフェンに好意を向けるようになる。実家は資産家だが私財は底を突いているらしく、オーフェンの泊まる宿でメイド服を着てウエートレスのアルバイトをしている。

キース・ロイヤル

ボニー・マギーに仕える男性執事。銀色の髪をオールバックにし、仕立てのいいタキシードをまとっている。執事養成学校「岬の楼閣」出身で、高い技能を持つ。執事でありながら戦闘もでき、黒魔術すら使いこなすなど底が見えない謎の人物。物腰は柔らかく丁寧だが、基本的に利己的な行動しか取らない。主人のボニーの命令は一応聞くが、スキあらば彼女に対してもノリと勢いで攻撃を加えたりする。トトカンタ市警春の大運動会では大道具委員を務め、会場の至るところに爆弾と地雷原を設置して、運動会を阿鼻(あび)叫喚の地獄絵図に変えた。その際、年齢は22歳と明かされたが、キース・ロイヤルが語る自身の来歴はコロコロ変わるため、真偽は不明。出身地はモゲモグラ村という未開の地だが、オーフェンたちは一度村を訪れたがどうやって帰ったかわからず、地図で確認したら村そのものが載っていなかったなど、故郷からして怪しい存在となっている。婚約者もいるらしいが、婚約者の名前も口に出すたびに変わる。このように無茶苦茶な言動を取ってばかりいるが、すべてがウソという訳ではなく、いくつかは事実でオーフェンたちは彼が過去に巻き起こしたトラブルに巻き込まれる事もしばしばある。

ダイアン・ブンクト

警察官を務める中年の男性。所属は王立治安警察隊の派遣警察で、階級は部長。黒い髪を長く伸ばし、スーツを着た仏頂面で、歯に衣着せぬ厳しい物言いをする。コンスタンス・マギーの上司でもある。コンスタンスの無能さに頭を悩ませており、オーフェンに彼女の補佐を依頼する。同じくコンスタンスの無能さを知るオーフェンとは意気投合しており、最近はコンスタンスにお仕置きするための拷問器具を、オーフェンに依頼して作らせているほど。ボニー・マギーとコンスタンスを数年前、犯罪者から助け出して一目惚れされたが、何も知らないふりをして二人をふり、ついでにコンスタンスに降格処分を言い渡す。ダイアン・ブンクト本人は面倒事を避けるためだと言っていたが、これによって結果的にマギー姉妹の姉妹ゲンカに終止符を打っている。

キャリアン

白魔術精神士の女性。白魔術精神士は白魔術で肉体を捨て、魔術に特化した存在で、夫のルシオンと共に活動していた。しかし肉体がない事が不便だと感じた夫が、人間に取り憑いたが、その対象がことごとく若い女性である事に憤怒して夫婦ゲンカを始める。精神体では実力が拮抗しているため、お互いに無関係のトトカンタ市の住人の肉体に乗り移って戦い、町で騒動を引き起こしていた。黒魔術士であるオーフェンに目をつけ、彼に乗り移るが、逆に精神を支配されて能力を乗っ取られてしまう。オーフェンとボルカンの醜い戦いに無理やり付き合わされた事で争いの無意味さを悟り、ルシオンとも和解。自分たちの夫婦ゲンカの後始末をするべく、夫と共に旅立った。

ルシオン

白魔術精神士の男性。白魔術精神士は白魔術で肉体を捨て、魔術に特化した存在で、妻のキャリアンと共に活動していた。精神体で活動していたが不便だと感じ、人間の体に取り憑いたが、若い女性ばかりに取り憑いた事を妻に激怒され、夫婦ゲンカを始める。精神体では実力が拮抗しているため、お互いに無関係のトトカンタ市の住人の肉体に乗り移って戦い、町で騒動を引き起こしていた。キャリアンが黒魔術士であるオーフェンに取り憑いたため、自称、彼の天敵であるボルカンに取り憑くが、あまりに身勝手な性格をしているボルカンを乗っ取り切る事ができず、逆に力を吸収されて乗っ取られてしまう。オーフェンとボルカンの醜い戦いに無理やり付き合わされた事で争いの無意味さを悟り、キャリアンとも和解。自分たちの夫婦ゲンカの後始末をするべく、妻と共に旅立った。

ヒュキオエラ

「狂気の王子」として現代の魔術史に名を残す伝説的な魔術士。200年前の人物だが、王家に生まれながら魔王を崇拝する思想と、自らが編み出した魔術「存在の引き算」を危険視され、当時の王族に封印されていた。現在はその子孫の老婆が封印を引き継いでいたが、長い時間をかけて封印を打ち破って復活する。「存在の引き算」は体の存在的価値を引き下げた分、魔力を得るという魔術で、この魔術を使うと絶大な魔力と引き換えに、自身の体が別の価値のない物へと変わっていく。オーフェンがヒュキオエラを初めて見た際には、そこらへんに転がっていそうな石の姿をしていた。その後も石から木、木から紙へと次々と「存在の引き算」で姿を変え、人間を超える莫大な魔力をあやつるようになる。最終的には折れたマッチ棒になるが、オーフェンにマッチを擦られて燃え尽きた。紙やらヒモやらになるのに薄々引け目を感じており、オーフェンに人間としてそんなのに負けたくないと言われた際には大きく動揺した。

うさぎ様 (うさぎさま)

モグモゲラ村で信仰されている生物。成人男性を遙かに超える巨体に、両腕がカギ爪のようになった巨大生物で、地中を掘って移動する。「うさぎ様」と呼ばれているが、長い耳と顔立ちくらいしかふつうのうさぎとは共通点がない。モグモゲラ村ではうさぎ様と戦い、勝利する事が成人の証とされている。実は巨体に似合わず臆病で、オーフェンと戦った際は、彼の黒魔術に驚き、あっさり逃げ出した。

クレジット

原作

秋田 禎信

キャラクター原案

草河 遊也

関連

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書誌情報

魔術士オーフェン 無謀編 既刊6巻 TOブックス〈コロナ・コミックス〉 連載中

第1巻

(2018年12月25日発行、 978-4864727686)

第2巻

(2019年5月25日発行、 978-4864728096)

第3巻

(2019年12月14日発行、 978-4864728966)

第4巻

(2020年3月14日発行、 978-4864729352)

第5巻

(2020年12月15日発行、 978-4866990996)

第6巻

(2021年3月1日発行、 978-4866991641)

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