神無月紫子の優雅な暇潰し

神無月紫子の優雅な暇潰し

六本木のど真ん中にある超豪邸、通称「魔女屋敷」に住む神無月紫子。年齢不詳のゴージャス美女である紫子は「人生は壮大な暇潰し」がモットーで、醜悪不快なことが大嫌いであった。暇とお金をもて余した紫子が、悪人たちを懲らしめる様子を描く人間ドラマ。基本的に一話完結形式。小学館「月刊flowers」2020年9月号より連載。

正式名称
神無月紫子の優雅な暇潰し
ふりがな
かんなづきゆかりこのゆうがなひまつぶし
作者
ジャンル
推理・ミステリー
 
ヒューマンドラマ
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
巻数
既刊9巻
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概要・あらすじ

両親と祖母を亡くした高校生の祷真白は、奄美大島から上京し、祖母の姉である神無月紫子を訪ねる。紫子は、六本木のど真ん中にある超豪邸、通称「魔女屋敷」に一人で住んでいた。紫子と初めて会った真白は、彼女の若さと美しさに驚く。真白の祖母の姉なので、年齢的には老女なのに、とてもそうは見えないのだ。妹からの手紙を読んだ紫子は、真白の居住を許す。しかし、何十年も一人気ままに生きてきた紫子は、人の世話をすることも、されることも大嫌いであった。一通り屋敷の案内をすると、「あとは勝手に」と、早々に自分の部屋に引き上げてしまった。翌朝、紫子が目を覚ますと、台所に紫子用の朝食が用意してあった。干渉されたくない紫子は、文句を言うために真白の部屋に行く。すると今度はお土産だと言って、真白から「黄金のハブ酒」のボトルを渡された。紫子は大の蛇嫌いである。驚いた紫子が、真白の手を払ったため、ボトルは床に落ちてしまう。ボトルから飛び出したハブの姿に恐れをなし、紫子は自分の部屋に逃げ帰った。少し時間がたって落ち着きを取り戻した紫子は、もったいないからと、真白の用意した朝食を食べた。おそらくいつも一人で作っていたのだろう、その朝食はとてもおいしかった。真白への仕打ちを少し反省した紫子は、真白の部屋を覗く。すると部屋はもぬけの殻で、「邪魔だと思うので帰ります」という書き置きだけがあった。紫子は、バイクで真白のあとを追う。一方、真白は、駅へ向かう途中、スクーターに乗ったひったくり犯に、荷物を盗まれてしまう。するとそこに、バイクに乗った紫子が現れ、ひったくり犯から荷物を取り返した。真白に朝食のお礼を言った紫子は、「帰るよ」と真白をうながした。こうして真白は、紫子と一緒に暮らすことになった。そんな二人の周囲では、紫子が「醜悪不快」と感じる、さまざまな事件が起きる。「人生は壮大な暇潰し」をモットーにする紫子は、規格外の方法で悪人を懲らしめ、優雅にリッチに事件を解決していく。そんな様子を近くで見続ける真白は、紫子のことを「不思議な人だ」と感じながら、次第に彼女と打ち解けていくのであった。

登場人物・キャラクター

神無月 紫子 (かんなづき ゆかりこ)

六本木のど真ん中にある超豪邸に住む美女。年齢不詳であるが、同居することになる祷真白の祖母の姉であることから、けっこうな高齢であると思われる。気ままな性格でプライドが高く、正義感が強い。「人生は壮大な暇潰し」をモットーとし、どうせなら、優雅に、楽しく、美しく、暇潰しをしたいと考えている。そのため、退屈なもの、自分の楽しみを奪うものには厳しく、特に醜悪な行為をする者や犯罪者には、奇想天外な方法で罰を与える。「醜悪不快」が口癖で、蛇が大の苦手。

祷 真白 (いのり ましろ)

奄美大島出身の男子高校生。父母と祖母を亡くしたため、大叔母(祖母の姉)であるが神無月紫子を頼って上京する。素直でかわいらしい性格で、料理が得意。

書誌情報

神無月紫子の優雅な暇潰し 9巻 小学館〈フラワーコミックス〉

第1巻

(2021-01-08発行、 978-4098712755)

第2巻

(2021-05-10発行、 978-4098712977)

第3巻

(2021-11-10発行、 978-4098714933)

第4巻

(2022-03-10発行、 978-4098715657)

第5巻

(2022-07-08発行、 978-4098717095)

第6巻

(2022-11-10発行、 978-4098717644)

第7巻

(2023-04-10発行、 978-4098720767)

第8巻

(2023-08-10発行、 978-4098722129)

第9巻

(2023-12-08発行、 978-4098723652)

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