世界観
ファンタジーが題材。現代日本と、宗教戦争がもとで崩壊寸前の異世界セレスティアが舞台となる。崩壊の因果律に耐えられなくなったセレスティアは、地球を浸食し因果律を移すことで崩壊から免れようとする。異変を知った弓樹真弥は、失っていた記憶を取り戻し、再びセレスティアの救世主として戦うことになる。
あらすじ
高校3年生になった弓樹真弥は、1年前にセレスティアで春儚たちと共に戦った記憶を失い、普通の男子高校生として暮らしていた。そんなある日、彼の前に逢儚と名乗る謎の少女が現れる。彼女は自身が新たなる「救世の巫女」だと語り、セレスティアのみならず地球にも危機が迫っていると告げる。かつての記憶を取り戻した真弥は、2つの世界を守るため再び戦うことを決意するが、そこに唯一無二の親友である榊山涼平が立ちふさがるのだった。
単行本の装丁
新装版全6巻の本体表紙には、『オヤヤ? 救世主さま』という連作おまけ漫画が連載されており、1巻から6巻までをそろえると、ひとつの物語が完成する。また、新装版は『私の救世主さま』と『私の救世主さま -Lacrima-』がひとつになった状態で刊行されており、新装版4巻から6巻までが『私の救世主さま -Lacrima-』にあたる。
登場人物・キャラクター
弓樹 真弥 (ゆみき しんや)
九州地方福岡県の高校に通う3年生の男子生徒。3年B組に所属している。1年前は小柄で内気な性格だったが、現在は凛として落ち着いた性格に変わり、さらに身長175センチの筋肉質の身体となり、心身共に大いに成長した。「救世ノススメ」がバウルに燃やされたことにより春儚たちと過ごした記憶やセレスティアのことを忘れ、普通の男子高校生として生活していた。 しかし、逢儚の転校により記憶を取り戻し、再び戦いに身を投じる。春儚がバウルに捕らわれたのは自分のせいだと考えており、非常に責任を感じている。右腕には、かつて厳上秋枝をかばった際に受けた傷跡がある。
春儚 (はるな)
1年前、弓樹真弥のもとに突如現れた異世界セレスティアの少女。救世主の「盾」の役目を担っている。腰まで伸ばした長い桃色の髪の毛を、黄色いリボンでまとめている。瞳の色は赤みがかった紫色。当時は救世主である真弥に「救世の巫女」として助けを求めやってきたが、現在はバウルに操られ世界を滅ぼす「終末の巫女」と化している。 無事救助されてからは以前の心優しい人格を取り戻すが、回復魔法の酷使により、余命いくばくもない状況にある。自分の寿命の件で、真弥が自分以上に辛い思いをするのではないかと考え、気に病んでいる。
氷刃 (ひめ)
弓樹真弥の仲間の少女で、輝ける四法聖の一人。救世主の「剣」の役目を担っている。紫がかった黒髪ストレートロングヘアを腰まで伸ばし、青い瞳を持つ。生真面目で常識的な価値観の持ち主で、男性のような口調で話す。バウルにより真弥たちと分断されて以降は、春儚を救うため夢衣と共に尽力していた。地球では優秀な手術医という隠れた才能を開花させ、榊山総合病院では一滴の血も流さずに手術を行う名医として知られる一面も。 身長は165センチで、しばらく会わない間に真弥が大きく成長したことに驚いている。出身地は死都麗古(れいこ)で、かつては「悲姫」と言う名前の、高貴な身分の存在だった。首にチョーカーを巻き、あるものを隠している。
夢衣 (むい)
弓樹真弥の仲間の少女で、輝ける四法聖の一人。救世主の「翼」の役目を担っている。明るい茶色の肩まで伸ばしたボブヘアに、2個の大きな鈴がついた黄色いカチューシャをしている。瞳の色はエメラルドグリーン。いつも笑顔を絶やさぬ明るい性格。1年前、真弥と分断されて以来消息不明だったが、氷刃と共に行動する傍ら真弥を呼び寄せるためのアイテムを発明し、再会を果たす。 由緒ある宮廷魔術師の一族に生まれたが、生まれつき魔力が備わっていなかったために捨てられた過去がある。孤児となった後、発明家の老人に拾われてからは研究に没頭するようになり、魔法の代わりに科学の力を用いて戦う。初めて自分を仲間と呼んだ氷刃のことを非常に大切に想っている。
タルタル
弓樹真弥の仲間の幼い少女で、輝ける四法聖の一人。救世主の「雷」の役目を担っている。小柄な身体に淡い紫色のストレートロングヘアをしており、顔の両脇の髪だけを三つ編みにしている。非常に無口で、主にふきだしではなく書き文字を用いて話す。また、頻繁に一人だけ極端にデフォルメされた姿で描かれるのが特徴。普段は無表情でマイペースなため考えが読み取りにくいが、非常に勘が鋭く頭が切れ、怒らせると怖い。 現代では趣味薬品調合を活かし、新薬を開発している。その腕は病院長である榊山涼平の父親にも絶賛されている。
逢儚 (あいな)
弓樹真弥たちの所属する3年B組に転校してきた女子生徒。新たな「救世の巫女」として、真弥を守るためやってきた。明るい水色のストレートロングヘアをポニーテールにしている。物静かな性格だが真弥を熱烈に慕い、真摯に彼のサポートを行う。本来の「救世の巫女」である春儚の存在には強いコンプレックスを感じており、春儚が戻ってきて以降は自らの存在意義に疑問を感じている。 一方で真弥たちしか知らないはずのことを記憶しているなど謎が多い。自作の絵を用いた紙芝居風の解説が得意だが、絵自体は苦手。また、睡眠の概念を知らないなど、人間にしては奇妙な点が多く見られる。
璃瑠 (りる)
絶対なる四覇聖の一人で、救世の巫女と対の存在である支配の巫女。胸のあたりまで伸ばした金髪の一部を、両サイドでお団子にしてリボンでまとめている。瞳の色はエメラルドグリーン。弓樹真弥に恋しており、記憶を取り戻した彼の危機に現れ、一時的に一緒に地球で生活するようになる。その際に逢儚の正体に気づくが、周囲には黙っていた。 かつては春儚と非常に親しく、何をするにも一緒の仲だった。しかし13歳の誕生日を機に仲たがいし、今では敵対関係となってしまっている。また、その事件に関する大きな秘密を抱えている。
榊山 涼平 (さかきやま りょうへい)
弓樹真弥の親友で、同じ高校の同じクラスに所属する男子生徒。長めの髪の毛を外にはねさせている。明るい性格で校内の人気者だが、想い人の厳上夏枝には告白できない奥手なところもある。真弥たちのセレスティアでの戦いについても知っており、記憶が戻らない真弥を案じていた。しかし「支配ノススメ」により支配者に選ばれ、真弥と対立することになってしまう。
御代 神 (みしろ じん)
弓樹真弥と同じ高校に通う3年生の男子生徒。前髪を上げ、外にはねさせた強面の人物。校内では不良で知られており、以前は気に入らない人間を性別問わず攻撃するなど乱暴な人物だった。しかし現在はターゲットを榊山涼平に絞っており、真弥には関心を持っていない。友人の祇園寺和臣に関する事件の犯人が春儚であると知り、ある行動に出る。
祇園寺 和臣 (ぎおんじ かずおみ)
御代神の仲間で、弓樹真弥と同じ高校に通う3年生の男子生徒。目が隠れるほど長い前髪に、胸のあたりまで伸ばしたストレートヘアをひとつに結んでいる。校内で英雄扱いされている真弥のことが気に食わず腹を立てていた際、風神と出会い、強大な力を手に入れる。女性にも平気で手を上げる乱暴で残忍な性格だが、逢儚の境遇には共感するところが多く、気にかけていた。
厳上 夏枝 (げんじょう なつえ)
榊山総合病院に勤める看護師の若い女性。前髪を真ん中で分け、ストレートロングヘアを後頭部でお団子にしてひとつにまとめている。明るく賑やかな性格だがややそそっかしく、院内で騒動を起こすことも多い。榊山涼平とは親しいが、彼に想いを寄せられていることには気づいていない。
厳上 秋枝 (げんじょう あきえ)
厳上夏枝の妹で、弓樹真弥のクラスメイト。真弥たちと同じ高校に通う3年生の女子生徒。前髪を真ん中で分け、セミロングヘアをひとつに結んでいる。真弥と榊山涼平とは幼稚園時代からの付き合いで、かつて涼平が激昂した際に真弥に庇われて以来、真弥に恋している。
サリエル
絶対なる四覇聖の長で「死天使」として君臨する若い男性。前髪を真ん中で分け、後ろの髪だけを肩甲骨あたりまで伸ばしている。額に宝石が埋め込まれているのが特徴。「ノルニルの旋律(うた)」と呼ばれる未来を先読みする力を持っているが、過去の記憶を失っている。次元の穴「時穴」から地球に侵入し、「天使」と名乗って日本の首相としても活動している。 かつてある人物に助けられた際、願いをひとつだけ叶えてもらったことで人生を激変させたという過去がある。
アギト
絶対なる四覇聖の一人で「狂神」として君臨する若い男性。長めの髪を外にはねさせ、ファーとマントのついた鎧を着ている。救世主である弓樹真弥の心を壊し、発狂した姿を見ることを熱望しており、故意に彼を苦しめる行動をとる。「死」を源に力を強大化させることができ、魔獣を使役して戦う。激昂すると周りが見えなくなり、判断を見誤りやすくなるのが弱点。 セレスティアは滅びてしまって構わないと考えているが、魔獣たちのことは大切に想っている。
ゼオン
絶対なる四覇聖の一人で「獅子帝」として君臨する若い男性。凄腕の剣士で「セレスティア最強の男」と呼ばれている。長めの髪の毛を外にはねさせ、和風の出で立ちに首から十字架を下げて、刀「飛天凰舞」を所持している。戦争勃発前からセレスティアの現状を憂いており、真の平和をもたらすには素晴らしい王の存在が必要だと考えていた。楊慈とは唯一無二の友人だったが、ある一件を境に疎遠になっている。
糸操りの幻栁 (いとくりのげんや)
サリエル配下の少年。前髪を右寄りの位置で分け、左に流した、目が隠れるほど長い髪型をしている。額と右目の下に入った模様とオッドアイ、ぴったりとした露出度の高い服装が特徴。リーゼンベルンで弓樹真弥と再会し、彼が1年前からどの程度成長したのか確かめようとしている。1年間、真弥と再戦することを熱望し続けており、万全の真弥と戦うために、春儚の病気を治す重大なヒントを与えた。 変わった性癖の持ち主で、タルタルに捕まり、縛られた際には喜んでいた。
しん太 (しんた)
弓樹真弥のクラスメイト。真弥たちと同じ高校に通う3年生の男子生徒。長めのストレートヘアの持ち主。周囲には友人の誠治、名無鉄之介と3人揃って「3バカ」と呼ばれており、真弥たちのセレスティア行きにも無断でついてきてしまう。異性にもてないことを非常に気にしている。夢衣のスカートをめくる権利と引き換えに、真弥たちと協力し戦うことになる。
誠治 (せいじ)
弓樹真弥のクラスメイト。真弥たちと同じ高校に通う3年生の男子生徒。髪を真上に立て、太い眉毛が特徴。しん太、名無鉄之介と3人揃って「3バカ」と呼ばれており、真弥たちのセレスティア行きに無断でついてきてしまう。氷刃に身体を踏みつけてもらうことを条件に、真弥たちと協力し戦うことになる。
名無 鉄之介 (ななし てつのすけ)
弓樹真弥のクラスメイト。真弥たちと同じ高校に通う3年生の男子生徒。前髪を真ん中で分け、肩まで伸ばした長髪をしている。しん太、誠治と3人揃って「3バカ」と呼ばれており、3人の中でもリーダー的役割を務めている。「もてない男たちの救世主(ヒーロー)」を自称しており、真弥たちのセレスティア行きに無断でついてきてしまう。 その行動力から意外な力を手にするが、その力をセクハラに用いるなど、ヒーローとしてはその性格にやや難あり。春儚の胸を触らせてもらうことを条件に、真弥たちと協力して戦うことになる。
レム
セレスティア西方にある小さな町、リーゼンベルンに住む、イルバーンの守り人を務める少女。ボブヘアをリボンでひとつにまとめ、顔の両脇の髪に髪飾りを付けている。守り人の証として、胸にギリシャ数字の「7」の紋章が刻まれている。魔物を呼び寄せるイルバーンを目覚めさせ、弓樹真弥に諫めて欲しいと願っている。満月の夜は深い眠りに落ちて目覚めなくなるため、イルバーンのもとへは眠った状態の彼女を連れて行かなくてはならない。
榊山涼平の父親 (さかきやまりょうへいのちちおや)
榊山涼平の父親で、榊山総合病院の医院長を務める男性。専門は内科。常に白衣姿で、顎と口まわりを囲むように無精ひげを生やしている。弓樹真弥の父親とは親しく、真弥に真弥の父親のような強い力と優しさを感じている。そのため、残り寿命がわずかな春儚も、真弥ならば救えると考えている。
エドシャント
旧セキラエル派の法皇、ベトラ=セラキエゼル七世の息子。前髪を真ん中で分け、きらびやかな鎧にマントをまとった若い男性。貧困や暴力に苦しむ旧都サーライムの民を目撃し、新アウリエル派と講和を結ぶべきだと考えている。父親はサリエルにたぶらかされていると捉えており、弓樹真弥に助けを求めようとするが、それを悟ったサリエルにより捕縛される。
楊慈 (ようじ)
4年前、氷刃のお付きを務めていた若い男性。ふんわりとした髪の毛を肩まで伸ばしている。左目には大きな傷があり隻眼。刀「飛天凰舞(ひてんおうぶ)」を所持している。氷刃に一目惚れし、彼女の剣の師匠として一緒に過ごすようになる。ゼオンにも並ぶと言われる、すさまじい剣技の持ち主だったが、魔物の襲撃により死亡する。
女王 (くいーん)
すべての魔物たちの祖。筋肉質な男性の身体に6枚の羽根を生やし、仮面をつけている巨大な魔物。伝説の13騎士は、千年前女王を倒すためだけに生涯を費やした。人を魔物に変える力を持っており、力のないもの、心の弱いもの、瀕死のものから魔物化させてしまう。
バウル
伝説の13騎士の一人。弓樹真弥たちの協力者と思われていたが、1年前に突如真弥たちを裏切り、「救世ノススメ」を焼却。真弥たちを分断し、春儚を攫っていった。これにより真弥はセレスティアに関する記憶を失い、普通の男子高生に戻されていた。「預言者の戒め」の力で、セレスティア人はバウルに手を出すことができない。
イルバーン
伝説の13騎士の一人。セレスティア西方にある小さな町、リーゼンベルンの教会に祀られている。教会の扉は満月の夜にしか開かず、また、守り人であるレムの力を借りなければ力を譲り受けることはできない。無類の戦好きで、現在もなお戦いを求めており、街に魔物を呼び寄せ続けている。そのためリーゼンベルンの住民は日々魔物の脅威に怯えて暮らしている。
アデルヒャルト
伝説の13騎士の一人。長いリボンのようなものを身体に巻いて目隠しをし、腰まで伸ばした髪の毛をツインテールにした少女の姿をしている。死都麗古の墓地で、氷刃と4年ぶりに再会する。刀「飛天凰舞」の封印を解く力を持っている。
紫ビ炎 (しびえん)
新アウリエル派の軍師を務める若い男性。前髪を真ん中で分け、ストレートロングヘアをひとつに結んでいる。春儚の病を治すため、聖都バンダルゲルハイムを訪れた弓樹真弥を救世主と見抜き、捕縛された風を装って王宮に案内する。慇懃に振る舞っているが、春儚の治療と引き換えに、真弥を旧セキラエル派との戦争の道具にしようとするなどしたたかな性格。 ソドムとはある誓いを交わしており、それを果たすためにはどんなに残忍な役割も演じようと決めている。
ソドム
新アウリエル派の竜騎隊体調を務める男性。前髪を右寄りの位置で分けて外にはねさせ、太い眉と長く伸ばしたもみあげ、口ひげが特徴。聖都バンダルゲルハイムを訪れた弓樹真弥を救世主と見抜き、紫ビ炎のところへ連れていく。タルタルほどの年齢の子供を持つため親近感を感じているが、タルタルからは「ヒゲ」呼ばわりされており、振り回されがち。 紫ビ炎の本来の心優しい人間性を知っており、わざと冷酷に振る舞う彼を案じている。
イデス=ハーラ=エリュアデス (いですはーらえりゅあです)
新アウリエル派の教皇を務める男性。腰まで伸ばしたストレートロングヘアに、左目だけにモノクルをかけている。春儚の病を治すため、聖都バンダルゲルハイムを訪れた弓樹真弥に、治療と引き換えに自分たちのために戦うよう交換条件を持ちかける。バンダルゲルハイムを守るためにセレスティアを戦乱に巻き込んだことを、次第に疑問視するようになる。
場所
セレスティア
春儚たちが住む、大天使セキラエルを神とする世界のこと。現在崩壊の危機にある。そのため、春儚が開いた次元の穴「時穴」を押し広げ、地球へ崩壊の因果律を移そうとしている。地球を滅ぼせば因果律の移管が完了し、セレスティアの崩壊は止まるため、バウルは春儚を操って「時穴」を広げさせている。
旧セキラエル派 (きゅうせきらえるは)
セレスティアを2分する大国のひとつ。法皇ベトラ=セラキエゼル七世が率いている。謀反を興した新アウリエル派と戦うため、太古に封じられた魔物を復活させ兵器として用いようとする。しかし手に負えず、逆に魔物たちに国土を蹂躙され、全軍の7割を失った状態にある。首都は旧都サーライムで、王宮はシャトー フェルム=ダン。
新アウリエル派 (しんあうりえるは)
セレスティアを2分する大国のひとつ。イデス=ハーラ=エリュアデスが率いている。旧セキラエル派とはもともとひとつの国として存在していたが、教義である聖典の解釈の違いにより謀反を興した。1年前、旧セキラエル派の心臓部である交易の中心地バビローニャにまで押し寄せるが、絶対なる四覇聖に大敗を喫した。聖都はバンダルゲルハイム。
その他キーワード
時穴 (ときあな)
前「救世の巫女」である春儚が開いた次元の穴のこと。セレスティアと地球は、この「時穴」を介して行き来することができる。1年前は、主に弓樹真弥たちがセレスティア救済のための移動に使用していた。しかし現在は、魔物たちが地球を侵食する入り口として用いられている。すべての「時穴」周辺が侵食され、「時穴」が裂けきった時、セレスティアそのものが地球に流れ込んでくると言われている。 その瞬間、セレスティア崩壊の因果律に巻き込まれ、地球は消滅してしまう。「時穴」はセレスティアに近い場所に発生しやすく、真弥たちの通う福岡県の高校にも「時穴」がある。また、「時穴」を生み出している張本人の春儚を殺せば、すべての「時穴」は消滅する。
イブル=カトラ (いぶるかとら)
セレスティアにおいて、遥か昔に封じられた魔物のこと。爬虫類のような身体に昆虫の羽と大量の触手を持つ。戦車並みの破壊力と戦闘機並の機動力を持ち、人間の用いる科学兵器は通用しない。さらに、人間並みの知能を備えているものもいるため、次元の穴「時穴」を通じて地球に現れてからは、人類の脅威となっている。
タフ☆ガイ
夢衣の発明品のひとつ。地球の車を参考に造られたエコカーで、セレスティアでの移動時に用いる。移動手段が原則馬のセレスティアにおいて、乗馬のできない弓樹真弥のために開発された。速くて便利だが、夢衣の趣味で自爆装置がついている。
ベース
私の救世主さま (わたしのめしあさま)
突如異世界の「救世主」となった男子高校生が、滅びかけた世界で奮闘する過程で成長してゆくラブファンタジー。「月刊少年ガンガン」'02年2月号から'03年7月号まで連載された。続編として『私の救世主さま ... 関連ページ:私の救世主さま