私の狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE

私の狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE

魔王軍の将軍である少女・プリノ=ハーウェルの旅における苦難とコンプレックスに悩む胸中を丁寧に描いたファンタジー作品。『わたしの狼さん。』の続編にあたる作品で、「月刊ガンガンWING」に2001年から2002年にかけて連載された。

正式名称
私の狼さん。THE OTHER SIDE OF LYCANTHROPE
ふりがな
わたしのおおかみさん じ あざー さいど おぶ らいかんすろーぷ
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

魔王軍の将軍であるプリノ=ハーウェルは、ある日、「魔狼の木乃伊」による呪いを受けてしまう。呪いは意識が魔狼に乗っ取られるというもので、放っておけば次の満月には完全に自我が消えるという。治療の方法を知る魔王・昴=ハーネストは現在、魔王城を留守にしており行方が知れない。プリノは呪いを治すため、部下の紅=アカツキキャロル=ブルーハースを連れ、昴の行方を追う。

登場人物・キャラクター

プリノ=ハーウェル

魔王軍にて将軍を務めている少女。ハーフアップの髪型で前髪を切りそろえており、華奢な身体つきをしている。デスクワーク専門で頭は良いがドジなところがある。部下の前では毅然とした態度を示そうとするが、上手くいかないことが多く、その要領の悪さがコンプレックスとなっている。魔王城にて立ち入り禁止の部屋に封印されていた魔狼の木乃伊に魅入られ、その呪いによって、しばしば意識を乗っ取られるようになってしまう。 その際には、犬のような仕草をするようになる。

紅=アカツキ (くれないあかつき)

魔王である昴=ハーネストの側近を務める青年。刀を使った接近戦を得意としている。真面目すぎる性格ゆえに融通が利かず、問題を起こすことが多く、魔王城の問題児と見なされている。魔王の側近として、時おり昴の影武者を務めることがある。

キャロル=ブルーハース

魔王である昴=ハーネストの側近を務める少年。戦闘では、式神を使った援護を得意としている。柔和な笑顔が特徴的だが、ひょうひょうとしたところがあり、魔王城では問題を起こすことが多い。真面目な性格の紅=アカツキを、からかっては叱られている。

昴=ハーネスト (すばるはーねすと)

かつて魔王であった青年。現在は小桃=サクライと旅をしているため、魔王城を留守にしている。右手に魔狼の右手を宿しており、その強力な魔力を用いた戦闘能力は非常に高い。小桃には一途な愛情を向けており、彼女に対しては積極的な行動を見せる。

小桃=サクライ (こももさくらい)

レベル0の勇者の少女。現在は魔王である昴=ハーネストと旅をしている。魔力持ちであるため、真っ白な肌と髪を持っている。その幻想的な姿から、プリノ=ハーウェルには雪女と勘違いされている。無神経なところがあり、プリノからは「私に負けず劣らずのドジだ」と称される。

雪女 (ゆきおんな)

プリノ=ハーウェルらが立ち寄った村の付近に出没する魔物。半透明な女性の姿をしている。宙に浮きつつ吹雪を使っての攻撃や、雪を狼などの形に模しての攻撃を仕掛けてくる。昴=ハーネストの魔狼の右手の力によって一撃で葬られた。

(うめ)

見た目は大きな鈴の着いた首輪が特徴の小犬。その正体は昴=ハーネストの使い魔。魔狼に魅入られた状態となったプリノ=ハーウェルに懐いていた。

その他キーワード

魔狼の木乃伊 (らいかんすろーぷのみいら)

魔王城の一室にて厳重に封印されていた右腕のミイラ。強力な魔物である「魔狼」のミイラであるため、絶大な魔力を持っている。プリノ=ハーウェルはそれをたまたま目撃してしまい、魔狼に魅入られてしまう。

魔狼の右手 (らいかんすろーぷのみぎて)

所持者に絶大な魔力を与える右手。代々の魔王に受け継がれており、現在は昴=ハーネストが所持している。「呪いを受けた対象者の頭に手を乗せる」という行為によって、魔狼による呪いを解くことができる。

魔力持ち (まりょくもち)

人間であるにも関わらず魔力を持っている者の総称。容姿に影響を与える場合があり、魔力持ちである少女・小桃=サクライは、真っ白な肌と髪を持った幻想的な姿をしている。

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