概要・あらすじ
中国の北京に住む少年荊は、自分の親代わりであり、師匠でもある厳宝林が何者かに殺害されたことで、復讐の旅に出る。時を同じくして、日本では鷲尾瑞穂が大王の謎と、紅狼伝説が記されたフロッピー・ディスクを入手し、命を狙われていた。
登場人物・キャラクター
荊 (しん)
額に矢傷を持っている北京の少年。孤児であったが、拳法の達人である厳宝林に拾われて育てられる。大王チンギス・ハーンの復活をキッカケに、師匠厳宝林が殺害されると、復讐を誓って旅に出る。
鷲尾 瑞穂 (わしお みずほ)
日本人。ロングの黒髪と、美貌を持ち合わせた女性。東京に住む女子大生。腰に矢傷があり、前世では荊と恋人の中であった。ひょんなことから、大王の情報が記されたフロッピー・ディスクを手に入れたことで、命を狙われてしまう。
劉光 (りゅうぐあん)
中国の黒社会を取り仕切る男性。カッターの刃や、栓抜きなどを使う我流の戦い方が特徴的。飛行機事故で行方不明となっていた鷲尾瑞穂の身柄を確保していた。自分のことを侮辱する者は決して許さない。
厳宝林 (いぇんぱおりん)
孤児であった荊を拾い、武術を教えた拳法の達人。年老いているが、一目見ただけで、相手がどのような武術を使うか見抜くなど、腕前は相当なもの。その実力を恐れられ、大王によって抹殺される。
温 (うぇん)
荊の友人。小太りの男性。軍に妹が殺されており、政府に対して反感を抱いている。荊らと共に太仁の屋敷に招かれるが、太仁が政府高官だと知ると、妹の仇を討とうとする。
小鼠 (しゃおしゅ)
荊の友人。小柄な男性。温と共に荊のピンチに駆けつける。戦いには一切向かないが、大王の謎に迫るため、行動を共にする。
小沢 文夫 (おざわ ふみお)
日本人。大王の封印を解いてしまった研究者の一人。日本で大王の手の者に襲われてしまい、偶然出会った鷲尾瑞穂に、大王の謎が記されたフロッピー・ディスクを渡した。
柴美 (ちゃいめい)
中華民主団結連盟のメンバー。「天安門事件」の学生リーダーも務めた女性。パリに亡命したはずだったが、まだ中国に残っており、民主化を目指して戦い続けていた。
永長 (えいちゃん)
中華民主団結連盟のメンバー。巨漢。荊らを襲撃して、鷲尾瑞穂を殺そうとするが、これは荊の覚悟を試したものだった。始皇帝の地下宮殿に向かい、荊らを庇って死亡する。
長文 (ちゃんうぇん)
中華民主団結連盟のメンバー。荊らと共に始皇帝の地下宮殿に同行する。日本の大王の部下から孫子の拳譜を奪おうとするが、返り討ちにあってしまう。
始皇帝 (しこうてい)
三人の大王の一人。大帝国秦を作った皇帝。非情の暴君であり、前世の荊と鷲尾瑞穂に命を狙われたが、阻止している。同名の実在人物がモデル。
チンギス・ハーン (ちんぎすはーん)
三人の大王の一人。モンゴル帝国の初代皇帝。弓を構えたまま、ミイラとなっていたが、約800年の時を経て復活し、人類の大虐殺を行おうと画策する。同名の実在人物がモデル。
毛 沢東 (もう たくとう)
三人の大王の一人。厳宝林に化けて、荊を倒そうとするが見破られる。最後は、劉光に心臓を貫かれ消滅する。同名の実在人物がモデル。
クレジット
- 原作
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鷹匠 政彦