概要・あらすじ
終末後の地球。地上では「ウェイカー」と呼ばれる半獣人たちが暮らしており、軌道上に住む純粋な人間「天族」に支配されていた。天族の少女ジギィは、兄ヴァレンティーン・グナイゼナウの策略によって地の底に追放される。しかし、人間と融合して壮絶な戦闘力を発揮する生物型兵器「漆黒(ビッチブラック)」をある人物からゆずり受けたジギィは、その力を使って兄への復讐を始める。地球最後の街、ウルティマ・キャッスルの執政官となり、地上に降り立ったヴァレンティーンを追って戦いを始めるジギィ。その戦いに、天族のもとへ売られた妹を取り戻そうとするウェイカーの少年ヴィゴや、天族の支配に抵抗する裏組織の人々も巻き込まれていくのだった。
登場人物・キャラクター
ジギィ
天族の少女で、黒髪のロングヘアが特徴。生きた兵器「漆黒(ビッチブラック)」と融合している。ふだんは黒いチョーカーのような見た目をしている漆黒は、戦闘時には体全体を覆い、黒い獣のような姿になる。その際には人間離れした運動能力と、銃弾をも跳ね返す防御力を発揮するようになるが、バッテリーの充電が尽きると戦闘態勢が維持できなくなる。人前に出るときは、天族であることを隠すために、漆黒で動物のような耳や尻尾を偽装している。兄であるヴァレンティーン・グナイゼナウの策略によって、地の底に追放される。しかし、なんらかの経緯で漆黒をゆずり受けて復活。兄への復讐を誓っている。
ヴァレンティーン・グナイゼナウ
天族の男性で、地球最後の街、ウルティマ・キャッスルの新しい執政官に任命された権力者。衛星軌道上にあるスター・ガーデンで生まれ育ったため、地上では身体機能を補助するパワー・フレームなしでは歩くこともままならない体質の持ち主。ウェイカーたちには強い差別感情を抱いている。妹であるジギィとは反目し合っているらしく、策略によって彼女を地底へと追放した過去を持つ。
ヴィゴ
ウェイカーの少年で、犬のような顔立ちをしている。ウルティマ・キャッスルに身売りされた妹を助けるため、地底から現れたジギィを拘束、人身売買を行っているマーケットに連れて行って彼女を妹の身代わりにしようとした。天族であるジギィにはよい感情を持っていないが、ウルティマ・キャッスルの天族たちと敵対する中で利害が一致し、行動を共にするようになる。
書誌情報
漆黒のジギィ 3巻 小学館〈サンデーGXコミックス〉
第1巻
(2020-03-19発行、 978-4091575913)
第2巻
(2020-08-19発行、 978-4091576057)
第3巻
(2021-01-19発行、 978-4091576200)