あらすじ
結婚式まで何マイル?
建設作業員の毬絵は、結婚式当日もギリギリまで現場で働いていた。着替える時間もないと、ウエディングドレスを着たまま、タクシーに乗り込む毬絵。結婚相手はホテルの若社長、雅彦。彼は心優しく気取ったところのない王子様のような男性だ。毬絵は彼の家に挨拶に行ったときに両親に大反対された事を思い出し、自分は彼にふさわしくないのではと自信をなくして、式場に着く前に引き返してしまう。
雷と宝石
帯電体質の奈月は、静電気を起こし、今日も職場のコピー機を壊してしまった。BICOHサービスの春日は毎日のように呼ばれても、迷惑がらずに涼しい顔をして機材を直す。しかし彼の発する余計な一言が、奈月を怒らせ、他の機材も壊してしまう。
黒衣の女
高梨は職場の5歳年上の女性、善福寺麻子が気になっていた。彼女はいつも黒い服を着ていて、笑った姿を見た事がない。彼氏が事故で亡くなったという噂を聞いた高梨は、麻子を想い、幸福を願う。しかし、麻子は婚期が遅れないよう、職場では素を隠しているだけだった。
怒れる女
横山は今日も同期の銀行員の田中柾に怒っていた。営業なのに客を怒らせるような本音をすぐに言ってしまうからだ。横山はマイペースな田中をフォローし、ツッコミを入れながらもあれこれと世話を焼く。ある日、田中が合コンで知り合った女の子とデートするという話を聞いた横山は、変装して田中の様子を見に行ってしまう。
結婚までにしておきたいこと
出版社に勤務する堅物の栗原卓郎と見合いした柿ノ坂桃子は、気乗りしないまま、彼と結婚する事を決めた。ただ、桃子には結婚前にどうしてもやっておきたい事があった。それは優しく王子様のようなルックスの理想の男性と甘いセックスをする事。桃子は新居に引っ越すための荷造りをしながら、出張ホストに電話を入れてしまう。
恋する恐竜
鈍い女の八坂は、自分を振った同僚の男の結婚式に笑顔で参加していた。周りはザワついていたが、結婚式の帰り道、八坂はふと半年前に振られた悲しみを感じて泣き出してしまう。忘れ物を届けるために追ってきた石動に「自分は恐竜のように鈍く、受けたダメージを数日たってから感じる」と告白する八坂。愛想がなくて怖いイメージの石動に打ち明け話をしてしまったと後悔する八坂に、石動は「痛みをその場で見せない恐竜はいいやつだ」と八坂をなぐさめてくれるのだった。