緑の歌 - 収集群風 -

緑の歌 - 収集群風 -

台湾出身の女性イラストレーター、高妍(ガオイェン)の初連載作品。台湾で発売したインディーズ版短編がもとになっている。現代の台北市が主な舞台。大学の新生活に馴染(なじ)めず、落ち込んでいた林緑(リン・リュ)は、バンドマンの青年、簡南峻(ジェン・ナンジュン)に出会い、日本の小説や音楽に親しんでいく。音楽と小説を愛する少女が、日本の文化と恋愛を通じて成長していく姿を描いた青春ストーリー。はっぴいえんど『風をあつめて』、村上春樹『海辺のカフカ』『ノルウェイの森』、岩井俊二『リリイ・シュシュのすべて』など、日本の音楽や小説、映画が物語の重要なキーワードやアイテムになっているのが特徴。また、本作は19歳から大学を卒業するまでの、作者の経験をもとにした私小説のような作品だという。KADOKAWA「月刊コミックビーム」2021年6月号から2022年5月号まで連載。フリースタイル「THE BEST MANGA 2023 このマンガを読め!」第2位、宝島社「このマンガがすごい!2023」オトコ編第9位に選ばれた。

正式名称
緑の歌 - 収集群風 -
ふりがな
みどりのうた しゅうしゅうぐんぷう
作者
ジャンル
その他芸能・音楽
 
恋愛
レーベル
ビームコミックス(KADOKAWA)
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

林 緑 (りん りゅ)

台北市から車で40分ほどの海辺の町で育った女性。高校時代から音楽、小説を愛し、自分で小説も執筆していた。ある日偶然、はっぴいえんどの楽曲『風をあつめて』に出会い、初めて聴くのになぜか懐かしさを感じる。その後、台北市の大学に進学するが、学生生活に馴染めず、小説も書けないほど落ち込んでしまう。そんな折、日本文化に詳しいバンドマンの青年、簡南峻(ジェン・ナンジュン)と出会い、日本の音楽や小説に触れることで、次第に気持ちが前向きになっていく。村上春樹の『ノルウェイの森』に出てくる女の子が「小林緑(コバヤシミドリ)」であることから、南峻に「ミドリ」というあだ名を付けられる。

簡 南峻 (じぇん なんじゅん)

台北市でバンド活動を行う一人暮らしの青年。「海辺のカフカ」というライブハウスで林緑(リン・リュ)と出会い、落ち込む彼女をライブに誘ったり、河川敷で歌ったりして励ます。母親が日本人で、日本の音楽や小説などに詳しく、たくさんのレコードを所持している。はっぴいえんどの『風をあつめて』が収録されたアルバム『風街ろまん』も持っており、緑がそのアルバムを買いに日本に行くきっかけになる。

クレジット

その他

竜崎 亮

書誌情報

緑の歌 - 収集群風 - 上 1巻 KADOKAWA〈ビームコミックス〉

第1巻

(2022-05-25発行、 978-4047370777)

緑の歌 - 収集群風 - 下 全2巻 KADOKAWA〈ビームコミックス〉

第2巻

(2022-05-25発行、 978-4047370784)

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