群青学舎

群青学舎

少年少女をはじめとした青春期の人々を描いた中~短編集。現代ものからファンタジー、メルヘン風など様々な舞台と作風の群像劇となっている。

正式名称
群青学舎
ふりがな
ぐんじょうがくしゃ
作者
ジャンル
青春
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あらすじ

ピンク・チョコレート

ある大学の教授・守屋富松が、ほれ薬「ピンク・チョコレート」を発明した。効果を確かめるために、助手的存在であった春日誠一郎都三也子に薬を飲んでもらった。

白い火

一条漣子は兄の一條久治と二人で暮らしている。放蕩する兄に生活費を浪費されてしまい、恋人の静間一彦から幾度も借金を重ねている。

北の十剣

万能で万民に慕われる北の十剣王国の王タイタスは、王弟クルトの反乱により王子たち共々殺される。そんな中、王の娘であるグゼニアは逃げ出すがクルトの息子ルーサーに捕まえられてしまう。

薄明

生まれつき病弱な少年・万里雄は学校に来ても図書室に籠って本をひたすらに読んでいる。そんな万里雄に興味を持ち構おうとする少女・青子。活発な少女だが、しだいに本を読むようになる。

登場人物・キャラクター

春日 誠一郎 (かすが せいいちろう)

ある大学の男性研究者。守屋富松教授の作ったほれ薬「ピンク・チョコレート」を同僚の都三也子と分け合って食べたことをきっかけに彼女と付き合い、結婚した。生真面目な性格だが、酔っ払うと突拍子もない行動をとることがある。

都 三也子 (みやこ みやこ)

ある大学の女性研究者。守屋富松教授の作ったほれ薬「ピンク・チョコレート」を同僚の春日誠一郎と分け合って食べたことから、彼と付き合い、結婚する。身奇麗にしていれば美女だが、常日頃無頓着な格好をしているため周囲からはそう思われていない。実家は大金持ち。

守屋 富松 (もりや とみまつ)

ある大学の教授。ほれ薬「ピンク・チョコレート」を発明した。見知らぬ人を被験者にするわけにもいかず、助手的存在であった春日誠一郎、都三也子に薬を飲んでもらった。薬の効き目はすぐに切れる。

守屋 捨松 (もりや すてまつ)

守屋富松教授の弟。富松の作ったものとは違い、効果が永続するほれ薬「ピンク・チョコレート」を完成させた。そしていつも自分より先に成功をおさめる都三也子に復讐としてその薬を飲ませる。

静間 一彦 (しずま かずひこ)

一条漣子の恋人。独り暮らしをしている高校生。漣子には特に理由を聞かないまま幾度もお金を貸している。長身で、無愛想な外見。

一条 漣子 (いちじょう れんこ)

静間一彦の恋人。兄の一條久治と二人で暮らしている。放蕩する兄に生活費を浪費されてしまい、恋人の静間から幾度も借金を重ねている。

一條 久治 (いちじょう きゅうじ)

一条漣子の兄。漣子と二人暮らしをしている。働いている様子はなく、放蕩で生活費を浪費しており、漣子の持ってくる金をあてにしている。

グゼニア

北の十剣王国の姫。父王タイタスと兄の王子たちが王弟クルトに殺されるという裏切りに遭い、逃亡。しかしクルトの息子ルーサーに捕まえられてしまう。

ルーサー

北の十剣王国の王弟クルトの息子。父が起こしたクーデターに同調するが、王の娘であるグゼニアを捕まえたことから、気持ちが変わっていく。

タイタス

北の十剣王国の王。家族を愛する優しく寛大な性格で、王として臣民に慕われていた。しかし長年陰にあった弟クルトの反乱に遭い、二人の王子共々殺害される。

クルト

北の十剣王国の王タイタスの弟。万能で万民に慕われる兄王の陰で長年嫉妬に苦しんでいた。王の側近グラドレーンとサエルを抱きこみ、息子ルーサーと共に反乱を起こす。

グラドレーン

北の十剣王国の王タイタスの側近。王弟クルトの反乱に同調。二人の王子よりも才気煥発な姫グゼニアを危険視している。

サエル

北の十剣王国の王タイタスの側近。王弟クルトの反乱に同調。長年王の娘グゼニア姫に邪恋していた。ルーサーが捕まえたグゼニアを牢内で襲おうとする。

万里雄 (まりお)

生まれつき病弱な少年。一日おきに病院に通い、学校に来ても図書室に籠って本をひたすらに読んでいる。学ぶことで世界の広がりを感じている。自分をよく構う青子に好意を寄せている。

青子 (あおこ)

おかっぱの活発な少女。図書室で本を読み続ける万里雄に興味を持ち、何かと彼を構い、傍にいる。病院の検査でいなくなってしまった彼を待つ間、本を読むようになる。

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