魍魎戦記MADARA赤

魍魎戦記MADARA赤

滅び行く大陸・フダラクを救うため、その元凶となったクリシュナ王家と戦う皇子ムーと、彼に協力する聖ユダヤたちの物語。登場人物が108回の転生を繰り返して戦う設定のファンタジー『魍魎戦記MADARA』シリーズの続編のひとつ。『魍魎戦記MADARA』の第三部にあたるとされ、連載当初は『魍魎戦記マダラ3MADARA赤』というタイトルだった。第一部『魍魎戦記MADARA』と同一の世界で、時系列としては後日談にあたる。原作は大塚英志。

正式名称
魍魎戦記MADARA赤
ふりがな
もうりょうせんきまだららさ
原作者
大塚 英志
作者
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

異世界から呼び込まれた赤砂の力によって滅び行く大陸・フダラク。赤砂を呼び込んだクリシュナ王家は、異世界の力を取り込み異形と化しつつあった。第八皇子ムーは、兄である第七皇子カルマによって不滅竜とともに逃がされ、赤砂から守られた辺境のアジールで生活していた。そこに海の向こうの千年王国からある目的をもってやってきた赤毛の男・聖ユダヤが現れる。

登場人物・キャラクター

ムー

黒髪の少年。フダラクを治めるクリシュナ王家の第八皇子。クリシュナ王家は末子相続制度のため、末子の彼が真の皇位継承者にあたる。ア・ローカの門から得た赤砂の力によって異形の者に変わり果てた王家から逃れさせるため、兄カルマによって不滅竜とともに移動寺院アルパに預けられたが、そこでの世界と隔絶した生き方に疑念を抱き、出奔。 不滅竜とともに辺境のアジールで暮らしていた。フダラクの民が持つ龍名(ドラゴンネーム)を唱えることによってその人間を自在に操る「言霊の法」や、気の塊で攻撃などを行う「龍玉(ナーガ)の法」が使える。また王の証である剣・スターメーカーの力を最も強く引き出すことができる。 アジールに現れた青年・聖ユダヤに対しては、最初は警戒心を抱いていたが、次第に兄のように慕うようになる。聖ユダヤや千年王国の人々からはマダラ(『魍魎戦記MADARA』の主人公)によく似ていると思われている。

聖ユダヤ (げどゆだや)

赤い髪の青年。右手は機械のギミックとなっている。剣技に優れ、霊妙剣と呼ばれる気を操る術を自在に使う。転生の門を開き、行方不明になったマダラ(『魍魎戦記MADARA』の主人公)を探すため、転生の門があるというフダラクの世界山を目指している。フダラクの全土を覆う赤砂が右手のギミックから侵食した結果、赤砂腫という病に蝕まれてしまった。 移動寺院アクパの医師からは、余命半年の宣告を受けている。辺境のアジールでムーと出会い、世界山に戻ることを決意した彼と同道する。ムーにはマダラの面影を感じている。

不滅竜 (ふめつりゅう)

フダラクの大地の化身である巨大な竜。カルマによってムーがクリシュナ王家から逃がされた際、その供となった。ムーにだけ聞こえる声で話しかけているが、何故か聖ユダヤもその声を聞くことができる。結界を張り、ムーや彼の住むアジールを赤砂から守ってきた。カルマによって王の証である剣・スターメーカーが封印されている。

レラ

フダラク辺境のアジールで、ムーたちとともに暮らす少女。風を操る能力を持つ風使い。アジールを訪れた聖ユダヤを慕う。ムー、聖ユダヤの世界山への旅に同道する。

プレシャ

白い髪の少女。賢者ヘルメスによって作られ、リリスによって命を与えられた。そのため、フダラクに住むすべての存在の竜名(ドラゴンネーム)を記憶している。ヘルメスもリリスも心を与えることが無かったため、人形のような道具として生きていた。ダルマとともにムーと戦った際、不滅竜によって心を与えられ、意志を持つようになった。 ムー、聖ユダヤの世界山への旅に同道する。

ダルマ

フダラクを治めるクリシュナ王家の第六皇子。ア・ローカの門からもたらされた力によって水銀生命体を寄生させられ、意識を乗っ取られている。辺境のアジールにいる弟ムーを殺害するため、プレシャを連れアジールを襲う。

カルマ

フダラクを治めるクリシュナ王家の第七皇子。ア・ローカの門を開き赤砂を呼び込んだことで異形と化していく王家からムーを救うため、不滅竜に王の証である剣・スターメーカーを封印して彼を逃がした。王家の実権を握った兄グウェンは、カルマが成人になった後、水銀生命体に変えようと目論んでいるため、今は幽閉されるのみに留まっている。 優しい性格だが、古文書を紐解きア・ローカの門を開くようグウェンをそそのかしてしまった過去がある。

グウィン

フダラクを治めるクリシュナ王家の第五皇子。父王を殺してア・ローカの門を開き、赤砂をフダラクに呼び込んだ。リリスを娶りフダラクの真王となるため、自身を完全な水銀生命体へと変化させた。その後兄たちを殺害、カルマを幽閉し、名実ともに実権を掌握。海中に没し行くフダラクを救うべく、再びア・ローカの門を開こうとする。

ヘルメス

フダラクを治めるクリシュナ王家に仕える首席賢者。フダラク一の獣魔使いでもあり、獣魔の性質をよく知る。プレシャの体を作り、彼女を「妻」と呼んでいた。フダラクの行く末を憂うグウィンを見て、彼に仕えていたが、戦いを通じてムーに真の王としての素質を見出し、ムーに協力するようになる。

バ=サラ

移動寺院アクパの責任者である老人。各地を移動して、助けられる病人などを収容、治療をほどこすなどしている。カルマからムーを預けられていたが、助けられないと判断した村を見捨てたことからムーの反発を買い、出て行かれてしまう。以降、ムーの行方を捜していた。赤砂に冒されていた沙門を助け、病を治療した。

沙門 (しゃもん)

千年王国から友好大使としてフダラクへやってきた青年。赤砂のことを知らず、病に冒されて倒れていたところを移動寺院アクパに収容され助けられた。シッターダと出会い、しばらく行動をともにしていたが、世界山に向かう際に一旦別れる。その後、クリシュナ王家によって捕らわれ、カルマの幽閉されている牢の近くに入れられてしまう。

シッターダ

フダラクの村に住む少年。赤砂で死んだ母親が、赤砂獣に変態し襲ってきたところを、沙門に助けられる。その後しばらく沙門と行動をともにしていたが、彼が世界山に向かう際、一旦別れた。沙門を待つルタの前にミロクと名乗る男が現れる。

リリス

ア・ローカの門の力によってアガルタから呼び出された邪神。髪の短い女性の姿をしている。世界山と直結した宇宙卵の中におり、皇子たちに指示を出している。

ミロク

フダラクの第一代王。数百年前、ア・ローカの門からやってきた神々との戦いにおいて、不滅竜を率い、スターメーカーを振るって神々に勝利、フダラクを統一した勇者。ムーたちの戦いをルタとともに見守っていた。

場所

移動寺院アクパ (いどうじいんあくぱ)

『魍魎戦記MADARA赤』に登場する場所。飛行能力を有した寺院。巨大な鯨の形をしている。主はバ=サラ。

世界山 (だんて)

『魍魎戦記MADARA赤』に登場する場所。フダラクを治めるクリシュナ王家が住まう、フダラクの中心地。古代より伝わるア・ローカの門がある場所でもある。

フダラク

クリシュナ王家によって統治されている大陸。かつては緑あふれる豊かな地だったが、ア・ローカの門よりもたらされた赤砂の力によって荒廃。全土が赤砂によって覆われ、水銀湖と化している。それだけでなく、赤砂は生命体に病をもたらし、赤砂獣へと変化させてしまう力を持つため、人口は減少の一途を辿っている。 フダラクの生物は皆「竜名(ドラゴンネーム)」を持っているため、その名を組み込んだ言霊の法を使えるクリシュナ王家によって制されてしまう。

千年王国 (せんねんおうこく)

『魍魎戦記MADARA赤』に登場する場所。聖ユダヤ、沙門の出身地がある海の向こうの国。『魍魎戦記MADARA』の舞台。

その他キーワード

スターメーカー

『魍魎戦記MADARA赤』に登場する武器。クリシュナ王家に伝わる、王の証である剣。フダラクの大地の力を持つ。元は第一代王ミロクにしたがっていた不滅竜が、ミロクに与えたもの。

ア・ローカの門 (あろーかのげーと)

『魍魎戦記MADARA赤』に登場する用語。フダラクの世界山にある、異世界に通じる門。太古の昔に発見されたが、いつ、誰が、どういった目的で建造したものなのかは不明。

クレジット

原作

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