浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。

浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。

友麻碧の小説『浅草鬼嫁日記』のコミカライズ作品。東京都浅草に暮らす高校生の天酒馨と茨木真紀は、それぞれ前世は最強の鬼だった。現世では人間として穏やかな生活を望んでいる馨と、あやかし同士のトラブルに首を突っ込まずにはいられない真紀のドタバタな日常を描いたラブストーリー。原作小説版では真紀が主人公になっているが、本作『浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。』は、馨の目線で描かれている。「月刊コンプエース」2018年9月号から2019年11月号にかけて掲載された作品。

正式名称
浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。
ふりがな
あさくさおによめにっき あまさけかおるはぜんせのよめとへいおんにくらしたい
原作者
友麻 碧
漫画
ジャンル
恋愛
 
転生
関連商品
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あらすじ

天酒馨茨木真紀は、平凡な高校生として現代の東京都浅草で暮らしているが、それぞれが伝説のあやかしと語り継がれている、「酒呑童子(しゅてんどうじ)」と「茨木童子(いばらきどうじ)」が人間として転生した姿だった。平穏な生活を送りたい馨は、極力あやかしとはかかわらないようにしていた。しかし、一方の真紀は持ち前の正義感から、あやかし同士のトラブルを見て見ぬふりができず、つねに首を突っ込んでしまう。そんな真紀の噂を聞いた近隣に住む河童たちは、突然現れた牛鬼によって、仲間が強制労働をさせられていると訴える。真紀は困っている河童たちを放っておけず、直ちに一人で牛鬼のもとへと向かう。(第一話「浅草には鬼が出る」)

人間に転生した馨には両親がいたが、不仲であるためにケンカが絶えなかった。ある日、ついに父親は母親に離婚を切り出し、逆上した母親が落としたコップによって、馨はケガをしてしまう。人間の両親には情を感じていないと思っていた馨だが、幼稚園児が父親と手をつないでいる姿を見て、ふと自分が小さかった頃の出来事を思い出す。(第八話「馨、おみくじが当たる?」)

関連作品

漫画

本作『浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。』のほかにも、友麻碧の小説『浅草鬼嫁日記』を原作としたコミカライズ作品があり、『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。』とその続編『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。』がある。『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。』と『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は君の名前をまだ知らない。』は藤丸豆ノ介が漫画を担当している。『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。』はKADOKAWA「B's-LOG COMICS」から刊行された。

メディア化

小説

本作『浅草鬼嫁日記 天酒馨は前世の嫁と平穏に暮らしたい。』は、友麻碧の小説『浅草鬼嫁日記』を原作としている。原作小説版は、友麻碧が「小説家になろう」に投稿していたもので、当時のタイトルは『俺たちの魔王はこれからだ。』だったが、『浅草鬼嫁日記』のタイトルに改められ、KADOKAWA「富士見L文庫」から刊行された。イラストはあやときが担当している。

登場人物・キャラクター

天酒 馨 (あまさけ かおる)

茨木真紀と同じ高校に通う男子で、前世はあやかしを束ねる「酒呑童子(しゅてんどうじ)」。前世の記憶は残っており、あやかしの力も使うことができる。クールな雰囲気を漂わせた美少年で、文武両道であることから女子生徒からの人気が高い。前世では「茨木童子」だった真紀と夫婦だったが、現世ではあいまいな関係が続いている。同じ時代に転生した真紀を幸せにしたいと考えており、そのためにはふつうの人間となって、平穏な暮らしを送ることを目標に掲げている。しかし、真紀があやかし同士の争いを見逃せない実直な性格なことから、いつも巻き込まれるかたちでトラブルに介入することが多い。

茨木 真紀 (いばらき まき)

天酒馨と同じ高校に通う女子で、前世は鬼の「茨木童子(いばらきどうじ)」。前世の記憶は残っており、あやかしの力も使うことができる。見た目は正統派の美少女ながら、学校内ではガサツで食い意地がはっていることで有名なため、モテるタイプではない。前世では「酒呑童子」だった馨と夫婦だったが、現世ではあいまいな関係が続いている。正義感が強く真っすぐな性格の持ち主で、あやかし同士のトラブルを見過ごすことができず、馨を巻き込んでしまうことが多い。浅草グルメが大好きで、和菓子やメンチカツなどを食べ歩いている。

継見 由理彦 (つぐみ ゆりひこ)

天酒馨と同じ高校に通う男子で、前世は『平家物語』に登場する霊鳥の鵺(ぬえ)。前世の記憶は残っており、あやかしの力も使うことができる。学校では馨や茨木真紀と共に三人で行動することが多い。情報収集能力に長けており、あやかし同士の争いやトラブルにも造詣が深い。見た目は中性的な美少年で、現世では老舗旅館の息子として転生しており、裕福な家庭に育っている。馨からは「由理」と呼ばれている。

七瀬 かよ (ななせ かよ)

天酒馨と同じ高校に通う女子。バスケットボール部に所属している。馨と茨木真紀がなぜ交際しないのかと不思議に思っており、何かと二人をくっつけようと画策している。スポーティーな雰囲気にあふれる美少女で、男子生徒からの人気が高い。思ったことはすぐに口に出すタイプのため、失言も多い。人間の友達がいない茨木真紀にとって、唯一親しい間柄。

相場 (あいば)

天酒馨と同じ高校に通う女子。新聞部に所属している。天酒馨と茨木真紀が交際している決定的な瞬間を撮影するため、二人をストーキングしたことで、馨と知り合いになる。ふだんは清楚でおとなしい女性を演じているが本来は口が悪く、馨からも腹黒いと距離を置かれている。祖父からもらったカメラを大切にしている。

田口 (たぐち)

天酒馨と同じ高校に通う女子。新聞部の部長を務めている。つねに校内新聞のネタを探しており、学校内でも目立つ存在の天酒馨、茨木真紀、継見由理彦に声をかけたことで知り合いになる。馨とかかわるうちに、一部のあやかしから狙われるようになってしまう。非常に押しが強いうえに勘が鋭く、馨からは苦手意識を抱かれている。

水連 (すいれん)

東京都浅草に住む男性で、その正体は「水蛇(みずち)」というあやかし。現代では人間の容姿に変化し、地域に住む人間とあやかしたちに漢方薬を処方する商売をしている。茨木真紀の前世である「茨木童子(いばらきどうじ)」に忠誠を誓っていた。そのため人間に転生した真紀のことも、何かと気にかけている。また、真紀への忠誠心の強さから、何かと天酒馨を敵視する発言が多い。あやかしたちからは「スイ」と呼ばれている。

明美 (あけみ)

東京都浅草に住む女性で、その正体は「雨女(あめおんな)」というあやかし。現代ではごくふつうのOLとして暮らしている。水連が処方する漢方薬を購入した縁で、天酒馨と知り合う。また、茨木真紀には悩みを聞いてもらうことも多く、親しい関係を築いている。気分が落ち込んでいると、回復するまでずっと雨を降らせる特殊能力の持ち主。

クレジット

原作

友麻 碧

キャラクター原案

あやとき

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