概要・あらすじ
鳥井頬子は、高校2年生で読書が趣味の少女。ある夏の日の図書館で、彼女は九州からの転校生の八尋豊に話しかけられる。彼は「ホホコ」という名前は誰がつけたのかと尋ねてきた。父だと答える頬子に、八尋はさらに、頬子のお父さんは「花と頬」の人かと聞く。彼女の父は、有名な音楽ユニット「花と頬」のメンバーだった。頬子が肯定すると、八尋の表情が変わった。彼は「花と頬」の大ファンだった。その日をきっかけに、八尋は図書館にいる頬子のもとを尋ねてくるようになった。図書館では声を出せないので、二人は筆談で会話をする。そんな日々を過ごすうちに、頬子は八尋に興味を持ち、彼の好きな音楽を聞き出して、聴くようにもなった。しかし、八尋が興味を持っているのは、鳥井哲の娘である自分なのだ。頬子はそう自分に言い聞かせながらも、八尋に対する気持ちはどんどん大きくなっていくのであった。
登場人物・キャラクター
鳥井 頬子 (とりい ほほこ)
高校2年生の女子。ショートカットが特徴。読書好きで、図書室に入り浸っている。音楽ユニット「花と頬」のメンバーで、有名ミュージシャンの娘。母とは別居しており、父と二人暮らしをする。父のファンであるという、九州からの転校生の八尋豊に恋心を抱く。
八尋 豊 (やひろ ゆたか)
高校2年生の男子。背が高く短髪、黒縁の四角い眼鏡が特徴。医者の息子。九州から転校してきて、鳥井頬子と同じクラスになる。頬子の父の音楽ユニット「花と頬」の大ファン。