あらすじ
ローズウッド学園
かつて魔王と相打ちになり、勇者の力を失った元・勇者のブレイドは、念願叶ってふつうの生活がついに手に入ると思いきや、編入させられたのは英雄を育てるエリート学園「ローズウッド学園」だった。クラスメートはみんな優秀ながら、勇者の力を失ってもなお超人的な実力を誇るブレイドは、実技の授業で建物を半壊させたりと、優秀の枠を遙かに超える規格外の超生物だった。学園の女帝として知られるアーネスト・フレイミングに早くもにらまれるブレイドだったが、国王兼学長であるギルガメッシュ・ソウルメーカーとは旧知の仲で、タメ口で話せるほどの立場にある彼はそんなことも気づかないまま、のんびりと学園生活を送っていた。さらにブレイドはアーネストを呪いの魔剣から解放したり、人工勇者の少女・ソフィとデートをして親交を深めたりと、念願の友達を順調に増やしていく。そして勇者としての過去を忘れて、平凡やふつうを求めるブレイドの無理・無茶・無謀で不自然極まりない平静学園ライフが、本格的に始まるのだった。そんなある日、学園の地下牢に封印されていたベビードラゴンが脱走し、生徒たちを巻き込む大騒ぎになっていた。のん気にカツカレーを食べていたブレイドは、脱走したベビードラゴンをあっさり返り討ちにしたが、強者を親と認めるドラゴンの本能により、すっかり懐かれてしまう。ベビードラゴンは人間の少女の姿に変身し、クーと名づけられた彼女はブレイドを父親として慕うようになっていた。そんな中、ブレイドはクーが友達を求めながらも、弱者を認めるわけにいかないドラゴンの本能から、本音を押し殺していることを知る。親でありながらクーの心に気づかなかったブレイドは今までの自分を恥じ、アーネストに相談する。アーネストの提案によって、下級クラスを含めた学園の生徒全員でクーに勝負を挑むことで、クーの友達づくりを手伝うことになった。決闘当日、ブレイドは戦闘には参加せずに戦いの指揮官となり、生徒たちに勝利のための策を授ける。
魔王の陰裔
友達100人を目指してローズウッド学園に入学したブレイドは、あまりの強さから超生物扱いされる始末で、なかなか平凡な学園生活を手に入れることはできなかった。それでも持ち前の明るさと強さで、周りの生徒たちをどんどん惹きつけていくブレイドは、明らかにふつうとはいえない騒がしい日常の中でも、仲間たちと楽しく過ごしていた。なかなかハプニングが途切れないブレイドのもとに舞い込んだのは、クレアの友人であるマリアの悩み相談であった。マリアは魔族とのあいだに生まれたハーフで、自分でも抑えられない力が時折暴走することに悩んでいた。そんなマリアの悩みを解決するため、闘技場をセッティングしたブレイドたちは彼女の力を探ることになる。当初はおとなしそうにしていたマリアだったが、内なる力が解放された瞬間に、かつてブレイドも対峙した魔王に似た姿に変身し、彼らを襲ってくる。事態は学園を巻き込んだ超絶バトルに発展し、必死で戦ったブレイドは辛くも勝利を収めるが、警告されていたにもかかわらず限界を超えて力を使い過ぎてしまう。医務室で目覚めたブレイドは、心配していた女医から再度、力をむやみに使わないようにと警告を受ける。一方、ブレイドに敗れて気絶していたマリアは、次の日からイメージチェンジをして元のおとなしい少女の姿ではなく、ブレイドと戦った時の魔王のような姿で通学するようになる。マリアの中から目覚めたもう一人の人格の正体が、魔王の遺児・マオであることをギルガメッシュ・ソウルメーカーから聞いたブレイドたちは、ふつうの女子生徒として学園に溶け込む彼女のことを見守っていた。そんなある日の夜、ブレイドはマオからデートに誘われ、マリアの人格が心を閉ざして引きこもったままになっていることを聞かされるとともに、マオからプロポーズを受ける。ブレイドはクラスメートたちと協力し、悩みを抱え込んだままのマリアを心の闇から救い出そうと奮闘する。
人間未満
108人と一匹と二羽に囲まれる元・勇者のブレイドは、性別も種族も超えて友達を増やしていく日々を送っていた。宿敵であるはずの魔王の娘にプロポーズされたり、勇者時代の戦友のせいで正体がバレそうになったりと、彼の日常はさらに規格外で非常識な日々に発展していく。そんなブレイドは、ヒナを守るために襲ってきた怪鳥・シームルグとのバトルに巻き込まれるものの、みんなを信じる心の強さで迎え撃ち、さらに友達との絆を深めることができた。その後もアーネスト・フレイミングを巡って国王のギルガメッシュ・ソウルメーカーと決闘を繰り広げたり、彼の実戦的訓練と称した男女混浴温泉「テルマエ」の騒動に巻き込まれたりと、青春真っ盛りのローズウッド学園で友達と過ごす時間を楽しむブレイドは、戦いばかりで過去にはなかった感情と表情を見せることも増えていく。だが、そんな平穏な日々は最強ガーディアンのイオナと再会したことで崩れ始め、ブレイドは再び激闘に巻き込まれていく。ブレイドを倒すために少女の姿に変わったイオナは、彼らのクラスに仲間入りすることになり、一瞬のスキを突かれた彼は、クラスメートの前で入学以来初の敗北を味わう。これをきっかけにすっかり学園に溶け込んだイオナだったが、親や上司ともいえるマザーコンピューターに登録を抹消され、自爆プログラムが発動してしまう。カウントダウンが始まった自爆を止めることはできず、アーネストたちはせめてイオナとの残りの時間を少しでも楽しく過ごそうとお別れ会を開くが、その場にブレイドの姿はなかった。
ソフィ・シリーズ
ブレイドを倒すためにやって来た最強ガーディアン・イオナがクラスに仲間入りし、彼は平和でにぎやかな学園ライフを満喫しており、仲間たちも着実にレベルアップを進めていた。広大な王国地下食糧庫を舞台に、ブレイドたちは過酷なサバイバル訓練を開始。サバイバル生活を経てレベルアップしたクラスメートと共に、王と呼ばれている巨大モンスターを退治しようとするブレイドは、あっさり倒された王に代わって新王となった超巨大モンスター・ベヒーモスと戦うことになる。みんなの渾身の一撃も通用せずにピンチに陥るブレイドたちだったが、マオの協力を得てベヒーモスを倒すことに成功。サバイバル訓練は無事に終了し、ベヒーモスの肉を使ったカツカレーをプレゼントに、ブレイドの誕生日会が開かれるのだった。その後はギルガメッシュ・ソウルメーカーの一言で、伝説の勇者王としてコーチをすることになり、ギルガメッシュのせいで正体がバレそうになったブレイドは、なんとかやり過ごすことができた。だが、そんな平穏な日々はソフィの過去につながる新たな敵が現れたことで、終わりを告げる。ある日、訓練中にソフィそっくりの少女たちがローズウッド学園に紛れ、次々と現れてはブレイドを狙うようになったが、その少女たちは量産型人工勇者「ソフィシリーズ」であり、ソフィの五人の妹でもあった。ソフィの妹たちに暗殺されそうになっている状況を自覚したブレイドは、ソフィを中心とするクラスメートたちの協力を借りながら、ありとあらゆる手段で命を守ろうとする。しかし、妹たちの猛攻が止まることはなく、人工勇者力を使える彼女たちは重力攻撃を繰り出し、ソフィの反撃によってようやく退けることができた。それでも学園側の被害は大きく、責任を感じたソフィは妹たちの正体をブレイドに教えたあと、退学届を出して姿を消してしまう。
ローズウッド学園の対抗戦
キスをあいさつとカンちがいしたブレイドがキス魔となって大暴れしたり、魔法以外使用禁止のルールでブレイドが狙われたりなど、さまざまな方面でにぎわう大騒ぎなローズウッド学園に、恒例行事の一つ・交流戦の時期がせまっていた。交流戦は隣国の勇者育成校と交流を兼ねた試合を通して互いの力を高め合うという内容で、その相手であるチェスナット校は、アーネスト・フレイミングの最大のライバルであり天才少女として有名なルナリアが代表を務めていた。アーネストを見下し、有能な部下たちを連れ歩くルナリアは今回の交流戦で勝利を確信していたが、慢心からの努力のなさを見抜いたブレイドは彼女に接触し、以前特殊訓練で使われた仮想空間を通して交流戦に向けた特訓をすることになる。そして交流戦当日、ソフィの活躍もあって互角に持ち込んだアーネストのチームは、炎の魔人に変身するアーネストと、氷の魔人に変身するルナリアとの一騎打ちで決着をつけることになる。今度こそルナリアに圧勝できると思っていたアーネストは、予想以上にパワーアップしていたルナリアの猛攻に苦戦。最初から本気を出していた二人はお互いに魔人化した状態で、互いのすべてをぶつけ合う。
イェシカにとって大事なこと
アーネスト・フレイミングのライバルであるルナリアがローズウッド学園に加わったことで、個性的な生徒が集うブレイドのクラスはますますにぎやかになっていた。そうした楽しく騒がしい日常の陰で、イェシカは誰にも言えない大きな秘密と複雑な事情を抱えていた。そんなことも知らずにイェシカに誘われてデートをしたブレイドは、彼女との時間を心から楽しむことができた。後日、ブレイドは女医から、現在発揮できる勇者力の限界値が8%まで下がっていることを知らされる。窓の外から聞き耳を立て、謎の組織にブレイドの弱体化を報告したのは、以前からブレイドの元・勇者としての情報を探っていたイェシカだった。組織は8%の力しか出せなくなったブレイドを、今のうちに始末するようにイェシカに命じ、彼女は躊躇しながらもあらゆる手段を使ってブレイドの暗殺に乗り出す。しかしブレイドに対しては武器も毒薬も通用せず、次の手段を考えていたイェシカは、組織からブレイドの暗殺が中止になったと告げられる。不思議に思ったイェシカは姉に連絡を取って組織のもくろみを探ろうとするが、その中でローズウッド学園周辺に、核兵器による攻撃が近日中に実行されることが判明する。ブレイドの暗殺を成功させなければこのまま核で人も街も消滅することを悟ったイェシカは、大切な友人を失いたくない一心でブレイドの暗殺をあらためて決意。次の日、ブレイドに一騎打ちの勝負を申し込んだイェシカは、ずっと隠していた本気の力を解放し、全力で彼を殺そうともくろむ。
アインとツヴァイ
クーの母親が彼女を迎えにローズウッド学園を襲撃した騒動も収まり、学園の仲間たちは今日もドタバタな日常の中ですくすく成長を続けていた。そんな中、以前シームルグの卵から生まれ、ブレイドによって引き取られた元気な霊鳥姉弟・アインとツヴァイが、人間の少女と少年の姿になるという謎の事態が発生。学園にやって来たアインたちはすぐに父親であるブレイドのもとに現れ、母性や父性をくすぐる愛らしさで、彼のクラスメートとすぐに打ち解ける。元気があり余った二人は、ブレイドと模擬戦をすることになったが、あまりに彼にベタベタするアインたちに嫉妬したクーが激怒し、一方的に勝負を申し込む。最初は人間の姿だったクーたちは、戦闘が予想以上に激化したことで元のドラゴンと霊鳥の姿に戻り、学園全体を巻き込むほどの怪獣大戦に発展してしまう。
地下迷宮の魔物狩り
ローズウッド学園にやって来た王都防衛隊と反目し合う生徒たちに、ギルガメッシュ・ソウルメーカーから厄介なモンスター退治の指令が発令された。ブレイドたちは王都防衛隊と協力し、王都全域に広がった地下迷宮にて謎のモンスター「ジョゴス」に挑むことになる。一度はブレイドによってジョゴスが一掃されたかに見えたが、ジョゴスは相手の能力と姿の一部をコピーできる「スキルテイカー」という、反則級のスキルを持っていた。さらに、そのスキルを使って大事な王紋をコピーしていたため、犯罪やトラブルを防ぐためにはジョゴス退治を成功させる必要があり、任務の重要性と緊張感が高まっていた。アーネスト・フレイミングを中心に作戦を立て直すことになり、ブレイドが自ら囮になったことで、分裂したジョゴスの親玉をおびき寄せることに成功。アーネストを司令塔に、生徒たちは連携しながら次々と鍛えた新技を繰り出していく。時間稼ぎが終わったところで、魔人化したアーネストとルナリアがとどめを刺そうとするが、ブレイドの能力をコピーしたジョゴスは予想以上に強力で、彼女たちは苦戦を強いられてしまう。
アーネストの結婚
アーネスト・フレイミングの誕生日が近づいていることを知ったブレイドは、彼女にバースデープレゼントを買うために、生まれて初めてのアルバイトに挑戦することになった。なんでも屋に近い「レンタル勇者」としてさまざまな依頼をこなしながら小銭を稼いでいくブレイドは、周囲のアドバイスによって正体がバレることなく無事に稼ぐことができたものの、目当てだった指輪の金額にはまったく届かなかった。誕生日会当日に間に合わなかったブレイドは、仕方なくおもちゃの指輪を買ってアーネストに渡す。アーネストはブレイドから初めてもらったプレゼントに喜ぶものの、その直後にブレイドが取ったデリカシーのない行動を見て、怒りを爆発させるのだった。後日、アーネストの買い物と買い食いに付き合っていたブレイドは、謎のイケメンと少女をスリから助ける。ローズウッド学園に用事があると言うその二人は、「剣聖」の異名を持つ砂漠の国の王子・アシュガルドと、彼の弟子である踊り子のサラだった。アーネストを気に入ったアシュガルドは、舞踏会で大胆なアプローチを繰り返したうえで、彼女にプロポーズする。それを見たブレイドは、これまで以上に嫉妬心を感じてしまい、自分でも予測できないほどに調子を崩してしまう。そんな彼を心配しながらも、イェシカが率いるAクラスは、アーネストとアシュガルドの結婚式を台無しにする計画を企てていた。一方、結婚式当日を迎えたアーネストも、ブレイドとのすれ違いで生まれた悩みや孤独感を抱えたまま、控室で抜け殻のようになっていた。
魔王の里帰り
アーネスト・フレイミングの結婚騒動を通して彼女とブレイドの仲に少しだけ進展があり、さらには隣国から新しい仲間も加わったことで、ローズウッド学園は青春に満ちていた。そんな中、故郷に思いをはせるマオとマリアは、本来の故郷である魔界に里帰りすることを決意していた。心配したアーネストたちはマオについて行くと言い出し、学園に遠征の許可を求める。さらにはブレイドの口から、マオの父親である魔王が表向きは死んだことになっているだけで、まだ生きていることが明かされる。魔界の仕組みに詳しいブレイドにガイドを任せたAクラスは、マオの父親との再会を目的に、魔界遠征軍を組んで未知の魔界に向かうことになった。魔界に入り込んだブレイドたちは道中で次々と魔獣を倒したり従えたりしながら、魔王が潜んでいる魔王城を目指す。魔界への大胆な殴り込みが開始され、マオが率いるローズウッド学園の生徒たちは「新生魔王軍」を名乗りながら、魔王城への進行を開始する。
関連作品
小説
本作『英雄教室』は、新木伸の小説『英雄教室』を原作としている。原作小説版は集英社「ダッシュエックス文庫」から刊行され、イラストは森沢晴行が担当している。
登場人物・キャラクター
ブレイド
ローズウッド学園のAクラスに編入してきた少年。白と黒のツートンカラーの短髪で、頭頂部に1本のアホ毛が生えている。一般人学生としてのふつうの生活を望み、どんなときにものんびりカツカレーを食べているほどにマイペースな性格の持ち主。学園に100人の友達をつくりに来たと語るが、戦闘力がずば抜けて高く人間離れした能力を使うため、意図せずに目立ち過ぎ、「超生物」のあだ名で呼ばれている。その正体は元・勇者であり、過去の戦いで魔王と相打ちになった時に、勇者としての力を失っている。体中には、勇者時代に負った無数の傷痕が残っている。学園では正体を隠して一般人のフリをしているつもりだが、常人を超える規格外の力が残ったままになっているため、極力目立たないように気をつけても無意識にトラブルを招いてしまう。幼少期から勇者として生きてきたため、あらゆる常識を持っておらず、無意識にデリカシーのない発言をしてしまうことがあるが、友達に冷たくされたり絶交されたりすることには繊細に反応する。戦闘以外のことには鈍感で、周囲の女性からの好意にも気づいていないが、クーには父性を感じてかわいがっている。実はカナヅチで友人たちと特訓したものの泳げないままだったが、溺れたフリをしたクーを助けたのをきっかけに克服した。勇者として培った経験や知識が豊富で、驚異的な戦闘力からクラスメートたちにも頼りにされているが、精神年齢は5歳なために内面はかなり子供っぽく、面倒臭い一面を秘めている。当初は勇者としての力である「勇者力」を30%以上出すのは危険だと女医から警告され、極力使わないようにしていたが、マオとの戦いで力を使って負傷してからは、15%以上出すことを避けるようになった。実年齢は曖昧で、拾われた時には剣を抱えた幼い少年で、立って歩くこともできた。その時点から17年経っているため、仮の年齢は17歳ということになっている。特殊な生い立ちと戦いばかりの生活から恋愛感情や性欲がいまいち理解できず、女子の裸を見ても平然としている。親しくなった女子たちにも友達以上の好意を感じていなかったが、アーネスト・フレイミングのことで嫉妬を見せたり、ソフィにドキドキしたりなど、周囲との交流を深めるうちに感情が変化しつつある。幼少期はツートンではなく真っ黒な長髪で、野獣のように好戦的で、かなり不愛想で荒んだ少年だった。好物はカツカレー。
アーネスト・フレイミング
ローズウッド学園に通う女子。Aクラスに在籍している。学園の首席で「炎の女帝」の異名を持ち、Aクラスのリーダー的な存在。赤毛のロングヘアで、生真面目な性格でプライドが非常に高い。愛称は「アンナ」。名家・フレイミング家に生まれ、家族からも次期当主として期待されているために使命感が強い。ほかの生徒にも厳格で刺々しい態度で接するため、一部からは恐がられたり疎まれたりしている。6歳の頃から一族に伝わる魔剣「アスモデウス」を所有しているが、使うたびに体力を奪われて疲労が重なる。元は黒髪だったが、アスモデウスに魅入られて赤髪に変わっていった。未熟さと若さからアスモデウスをあまり使いこなせていなかったが、ブレイドの協力で呪いが解け、力を制御できるようになった。これ以降は束ねていた髪を下ろして、羽毛のような髪飾りを付けている。呪いから救ってくれたブレイドに好意を寄せており、彼に頭を撫でられるのが大好き。しかしなかなか素直になれず、彼に対してはツンデレのような態度を見せることがある。しっかり者に見えて天然で鈍感なところがあり、周りからはポンコツ呼ばわりされることもある。アスモデウスと一体化すると炎の魔人に変身することができ、戦闘力が上がるとともに荒っぽい性格に変わる。かなり食い意地が張っており、一時期はお菓子の食べ過ぎでダイエットが必要になるほど太っていた。また、魔人モードに変身して戦ったときは腹が減るため、戦闘後はますます大食いになる。最大のライバルであるルナリアとは仲が悪く、会うたびに火花を散らしている。ルナリアの通うチェスナット校との交流戦を通して、アスモデウスが「真・アスモデウス」に進化したことで、魔人化の際にさらに洗練された力を発揮できるようになった。魔人の姿になると服が燃えてしまい、戦闘後に全裸になってしまうのが悩みだったが、マオに教わったマラライズによって瘴気で作った服をまとえるようになった。これにより、魔族の力を身につけて人間離れした力を発揮するようになったため、時折周囲を驚かせている。意外とミーハーなところがあり、伝説の勇者には強いあこがれを抱くが、その勇者の正体がブレイドであることには気づいていない。
ソフィ
ローズウッド学園に通う女子。Aクラスに在籍している。クールで寡黙な性格で、無表情なことが多い。銀髪のショートヘアで、ヘアバンドとマントとマフラーを身につけている。「絶対零度の女王」の異名を持つが、クラスメートともほとんどしゃべらないために謎が多く、その実力は未知数。その正体は古代の禁忌技術によって、人工の勇者を作り出す「人工勇者プロジェクト」によって作り出された存在。本名は「ソフィティア・フェムト」で、「フェムト」とは古代語で「12」を表し、ソフィティアという素質のある女性を元に作られた12番目のクローンという意味を持つ。人ではなく物として扱われ、過酷な実験を繰り返されていたため、ギルガメッシュ・ソウルメーカーに保護される頃には完全に心を閉ざしていた。ギルガメッシュの提案で学園の生徒となったが、人工勇者であることは隠している。誰の前でも命令がなければ自己判断ができないほどに自立心や自尊心がなくなっており、初対面の相手に対しても、命令の有無を逐一聞き返している。事情を知ったブレイドとのデートを通して、彼の正体が元・勇者であることを知るとともに、好意を寄せるようになった。武器などは持たず徒手空拳で戦い、重力操作をはじめとする特殊な力「人工勇者力」をあやつる。同じプロジェクトによって作られた人工勇者の妹が五人いるが、誰かに保護されることもなく実験体として生きていた妹たちはいずれも荒んだ性格になっている。ブレイドの命を狙った妹たちが戦いの末に死にかけた際に、彼の協力を得ることで妹たちの情報や経験を取り込んだ。これにより妹たちと一体化し、その人格が宿るようになった。実はAクラスの女子の中では母性が最も強く、ブレイドを時折甘やかしている。ブレイドがほかの女子となかよくしていると嫉妬を見せることもあるが、たいていのことはブレイドが幸せならそれでいいと言いながら流している。
クー
ローズウッド学園の地下に封じられていたドラゴンベビー。牢から脱出した際にブレイドとの戦いに敗北したことで金髪の少女の姿に変身し、強者を親として認めるドラゴンの本能から、彼を親として慕うようになった。一人称は「我」。名前の由来は義理堅い伝説の騎士「クーフーリン」で、ブレイドによって名づけられた。明るく無邪気な性格で、ブレイドに近づく女子に嫉妬を見せるものの、本音では友達を欲しがっている。しかし、ドラゴンの本能から自分より弱い者を認めるわけにいかず、友達を欲しがっている本音を押し殺していた。親代わりになったブレイドを通して事情を知ったアーネスト・フレイミングの提案で、ブレイドのクラスメート全員と戦うことになり、激闘の末に友達をたくさんつくることができた。嫌いな食べ物はニンジン。
クレア
ローズウッド学園に通う女子。切りそろえた黒髪ロングヘアで、おとなしく内気な性格ながら優しい心を持つ。ふつうの治癒魔法とは異なるレアな「復元能力」を持ち、これのおかげでAクラスに在籍できている。イェシカとは親友同士。ブレイドのことが気になっているが、その性格からなかなか積極的になれずにいる。ローズウッド・ジュニアスクール出身で、マリアとはジュニアスクール時代からの友人。周囲から「兵器」と評されるほどの巨乳の持ち主。護身用も兼ねたメイスを武器として使用する。かわいい生き物が大好き。実はかなりのお嬢様育ちで、叔父は豪華なリゾート地の領主を務めている。
イェシカ
ローズウッド学園に通う女子。Aクラスに在籍している。茶髪のショートヘアで褐色の肌を持つ。露出度の高い服を身につけ、明るく奔放な性格の持ち主。クレアとは親友同士で、諜報課を志望している。ブレイドのことを気に入り、大胆な色仕掛けをすることも多いが、勘が鋭く察しもいいため、彼の正体には早くから気づいていた。正体は謎の組織に所属する暗殺者であり、生徒として潜入して友人のフリをしながら、ブレイドの命を狙い続けていた。組織の命令により、弱体化したブレイドの暗殺に乗り出すものの失敗。組織からの暗殺命令は一旦中断されたが、ブレイドを殺さなければ近日中に組織によって核攻撃されるという情報を知り、友人たちを守るために彼を本気で殺すことを決意。一騎打ちの決闘を申し込んですべての暗殺術を解放するがブレイドには勝てず、今まで隠していた事情や本音をクラスメートに打ち明ける。事情を知ったブレイドたちの協力もあって、組織を壊滅させることに成功し、姉によって刷新された組織に属したまま、引き続き学園に通っている。命を救ってくれたブレイドには、本気の恋心を寄せるようになる。
ギルガメッシュ・ソウルメーカー
国王にしてローズウッド学園の学長を務める中年男性。茶髪で顎ヒゲを生やしている。「獅子王」として名をはせている名君だが、学園では無計画なトラブルメーカー的な存在。好色で宰相のセイレーンをはじめとする恋人が複数人いる。ブレイドが入学してきた頃に学長に就任し、彼の正体が元・勇者であることも知っている。ふだんはブレイドの学園生活を見守っているが、彼が勇者としての力を取り戻すことを望んでおり、たびたび学長室に呼び出してはトラブルや問題に巻き込んでいる。面白いことが大好きで、自らの余興や好奇心のために、生徒たちの訓練と称してさまざまなイベントや大会を開いている。このため時には生徒たちを危険に巻き込むこともあるが、結果的にはそれが生徒たちの成長につながっている。一方で調子に乗り過ぎてブレイドたちに見捨てられたり仕返しを食らったりしたときは、それなりに酷い目に遭っている。一度だけブレイドとバトルしたことがあるが、自らは前に出ず、部下の戦闘集団に任せていた。
女医 (じょい)
ローズウッド学園の校医を務める女性。ふだんは学園の医務室で、ケガをした生徒の治療などを担当している。ブレイドとは彼の勇者時代からの付き合いで、戦いの中で負傷した彼を何度も救っている。勇者の力を失ったブレイドの体の状態を現在でも定期的に診察しているが、無茶をして力を使う彼のことを心配している。
ディオーネ
上半身が人間の女性で、下半身が馬の姿をした亜人「セントール族」の女将軍。金髪ポニーテールの髪型で巨乳を誇る美女。食い意地が張っており、かなり天然な性格をしている。かつてはギルガメッシュ・ソウルメーカーに仕え、勇者時代のブレイドと共に魔族と戦ったことがあり、彼の幼少期にも詳しい。過去の戦いでは、ブレイドを背に乗せて駆け回りながら戦っていたこともある。また、最強騎馬兵団を率いて、魔族との最終決戦でも活躍していた。現在はローズウッド学園の教官も務めており、女子生徒からは昔のブレイドとの思い出話をせがまれるが、うっかり口を滑らせて彼の正体をバラしそうになることが多いため、彼からは警戒されている。巨大なランスを武器に戦い、岩場を一瞬で平原にするほどの力を持つ。
セイレーン
ギルガメッシュ・ソウルメーカーの側近で、王国の宰相を務める女性。ウエーブのかかったロングヘアで、スタイルのいい巨乳美女だが、怒ると非常に怖い。奔放な行動から生徒たちを巻き込みがちなギルガメッシュのことを、時折たしなめている。現在はギルガメッシュとは恋人同士だが、昔は敵同士であり、彼を殺そうとしていたこともある。
レナード
ローズウッド学園に通う男子。Aクラスに在籍している。金髪のイケメンで、紳士的な性格から女子に非常にモテるため、クラス1の色男を自称しているナルシスト。優秀な槍使いで、攻撃だけでなく防御スキルも得意としている。アーネスト・フレイミングに思いを寄せ、彼女に敬愛と忠誠を寄せる従者のように振る舞うが、思いはまったく届いておらず、不憫な扱いを受けることが多い。アーネストへの思いが届いていないことに悩み、彼女を振り向かせるためにイオナたちの特訓を受け、男女問わずときめかせるビームを放つ「キラリビーム」を習得した。
カシム
ローズウッド学園に通う男子。Aクラスに在籍している。黄土色のロングヘアで、お調子者でスケベな少年。クレイと仲がよく、いつもいっしょに行動しているが、彼と正反対の性格をしている。短剣を武器に戦う。心配性な母親を安心させるため、見栄を張って手紙に小さなウソを書く悪癖があり、それがエスカレートしてウソが壮大になっていった。授業参観をきっかけにブレイドたちの協力を借りてごまかそうとしたが、結局は母親にバレてしまった。女子の入浴を覗くことがあり、アーネスト・フレイミングたちによく制裁を食らっている。クレアに思いを寄せている。
クレイ
ローズウッド学園に通う男子。Aクラスに在籍している。茶髪ショートヘアで、控えめで生真面目な性格をしている。カシムと仲がよく、いつもいっしょに行動しているが、彼と正反対の性格をしている。元は自前の剣を武器に戦っていたが、アーネスト・フレイミングの「アスモデウス」とルナリアの「ブリュンヒルデ」から生まれた短剣に宿る精霊に気に入られてからは、彼女を「ブリファイア」と名づけて武器としている。イェシカに思いを寄せている。
マリア
ローズウッド学園に通う女子。Aクラスに在籍している。ローズウッド・ジュニアスクール出身で、クレアとはジュニアスクール時代からの友人。魔族と人間のハーフで、濃い紫色のロングヘアを二つのおさげにまとめている。自分の中に眠る恐ろしい未知の力を宿した別人格・マオの存在に悩み、時折暴走させてしまうことに怯えていた。その正体はかつてブレイドが戦った魔王と、人間の女性・エメリアとのあいだに生まれた遺児。マオの覚醒後は心を閉ざして表に出なくなっていたが、ブレイドたちの協力もあってエメリアの形見のペンダントに込められていた父親のメッセージを再生し、両親の思いを知ると同時にマオの存在を受け入れた。その後は時おりマオと交代しながら、彼女を友達として認めている。
マオ
マリアの中に眠っていた謎の人格。おとなしいマリアとは正反対に好戦的な性格で、物理法則を超えた力である「魔王力」を自在にあやつる。濃い紫色のロングヘアで、頭の左右にツノが生えており、額には魔王の紋章が浮かび上がっている。ふだんは瘴気を基に作られた服を、マラライズという能力でまとっている。当初は「魔王」と名乗っていたが、アーネスト・フレイミングたちからは「マオ」の愛称で呼ばれている。古風な口調で話すために大人っぽく見えるが、マリアの中に生まれてからまだ5年しか経っていないため、厳密な年齢は5歳である。覚醒時にブレイドと死闘を繰り広げたが、勇者の力を解放した彼に敗北。しばらくはマリアが心を閉ざして表に出なくなったため、マオが表に出た状態で学校に通っていた。ブレイドたちの協力もあってエメリアの形見のペンダントに込められていた父親のメッセージを再生し、両親の思いを知る。マリアに存在を受け入れられるとともに友達のような関係に落ち着き、時折マリアと交代して友人たちと遊んだり、ブレイドと戦ったりしている。
イライザ
ローズウッド学園に通う女子。Aクラスに在籍している。金髪ショートヘアの小柄な体型で、丸い眼鏡をかけている。飛び級で入学した科学の天才少女で、研究熱心なまじめな性格の持ち主。マリア、クレアとは友人同士。マリアが身につけているペンダントの秘密を探り、彼女を救うことに協力した。武器を作るのも得意で、霊鳥・シームルグとの戦闘に対応するための秘密兵器をはじめ、味方のための武器を多数開発している。一方で、強すぎる探究心から作られた発明品が、クラスメートを巻き込むトラブルに発展することもある。ある出来事を通してブレイドが元・勇者であることを知ったが、科学や研究以外にはあまり興味がないため、ほとんど気にしていない。身体能力は高くないが、魔法戦においては天才的な才能を発揮し、科学に比べれば魔法は簡単すぎるなどと豪語している。ふだんは生真面目ながら、時折知的好奇心や探究心が暴走してマッドサイエンティストのようになるため、周囲を怖がらせることがある。
イオナ
過去の遺産が眠る地下施設・王立図書館を守るために作られたガーディアン。当初はロボットのような姿だったが、王立図書館に何度も侵入していたブレイドへの復讐をもくろむようになり、彼の油断を誘うために美少女の姿に変身した。少女の姿のときは薄緑色のロングヘアで、頭にヘッドギアをつけている。ブレイドには簡単に勝てなかったが、アーネスト・フレイミングたちの協力もあって勝利し、ローズウッド学園に溶け込むようになった。元はマザーコンピューターである「マザー」の判断を仰いで行動していたが、ブレイドたちとの出会いや交流を通して不良品と見なされ、登録が抹消されてマザーとの接続が絶たれてしまう。この際に自爆プログラムが起動して自らの命を失う覚悟をしたが、マザーとの直接交渉に赴いたブレイドのおかげで救われ、彼を新たなマスターとして慕うようになる。一時期はキャラが被っているという理由でソフィから不快感を抱かれていたが、彼女とは似た者同士というのもあり、なんだかんだでなかよくしている。
ルナリア
チェスナット校に通う女子。アーネスト・フレイミングのライバルでもある。プラチナブロンドのセミロングヘアで、ダイヤ型の髪飾りをつけた美少女。有名な貴族の令嬢であり、お嬢様口調で話す。アーネストの持つアスモデウスと対をなす氷の魔剣「ブリュンヒルデ」を武器に戦う。幼なじみのアーネストとは仲が悪く、会うたびに彼女を見下すような言動を取る。アーネストよりも早くから魔人化を習得するなど優秀だが、ブレイドには慢心からの努力のなさを見抜かれ、ライバルらしい勝負を望んだ彼によって、仮想空間で特訓をさせられることになる。アーネストとの交流戦を通してブリュンヒルデが「真・ブリュンヒルデ」に進化したことで、魔人化の際にさらに洗練された力を発揮できるようになった。この試合の実質的な敗北の責任を問われて本国に強制送還となっていたが、家の力でもみ消したうえで、ローズウッド学園に通うようになった。交流戦前に修行をしてくれたブレイドに思いを寄せ、転校後すぐにプロポーズした。高飛車で傲慢な態度が目立つが、本音ではアーネストに友情を感じている。イライザの合体装置に巻き込まれて以来、アーネストと合体することで「魔人4」モードに変身できるようになった。
アイン
霊鳥シームルグの卵から生まれたひな鳥。双子の弟・ツヴァイとは瓜二つ。明るく元気な性格をしている。刷り込みによってブレイドを父親と思っているため、彼を非常に慕っている。ふだんはブレイドをはじめとするローズウッド学園の生徒たちに世話されており、クーとはきょうだいのように仲がいい。人間化すると赤い服をまとった少女の姿になる。
ツヴァイ
霊鳥シームルグの卵から生まれたひな鳥。双子の姉・アインとは瓜二つ。垂れ目で少しおとなしい性格をしている。刷り込みによってブレイドを父親と思っているため、彼を非常に慕っている。ふだんはブレイドをはじめとするローズウッド学園の生徒たちに世話されており、クーとはきょうだいのように仲がいい。人間化すると青い服をまとった少年の姿になる。
アシュガルド
南の砂漠の国の第四王子。黒の長髪に褐色肌のイケメンで、年齢は30代。かつてギルガメッシュ・ソウルメーカーと剣を交えたことがあるが、すでに彼の剣術を超えており、現在は「剣聖」の異名で知られている。風の魔剣である「シルフィード」を所有していたが、現在はシルフィードに魅入られた弟子のサラに託している。自国を救うための結婚相手を求めてサラと共にローズウッド学園を訪れ、アーネスト・フレイミングに結婚を申し込む。自らの使命に葛藤しつつもアーネストには本気で思いを寄せていたが、結婚式がブレイドたちに妨害され、彼との剣術勝負の末に結婚をあきらめた。以前から伝説の勇者にあこがれ、ブレイドが勇者であることも最初から見抜き、本気の剣術勝負を望んでいた。
サラ
南の砂漠の国の踊り子。アシュガルドの養女で弟子でもある。年齢は11歳。茶髪のロングヘアで、緑色のマントを羽織っている。かつて師のアシュガルドが持っていた風の魔剣「シルフィード」に魅入られ、アシュガルドから引き継いで現在の所有者となっている。美しい踊りと武技を得意としている。魔人化とは異なる「憑依合体」によってシルフィードが憑依すると、神姫モードに変身することができる。アシュガルドがアーネスト・フレイミングを見初めたのに気づいて嫉妬心を抱き、彼女に勝負を申し込んだが敗北に終わる。当初はアーネストに敵意をむき出しにしていたが、アシュガルドとの結婚がなしになってからは慕うようになった。結婚騒動が終わったあとは、祖国の英雄になるための訓練を受けるべく、ローズウッド学園へ入学する。
場所
ローズウッド学園 (ろーずうっどがくえん)
王都にある特殊な教育機関。かつて魔王と戦った勇者のように、世界を守る英雄の養育を目的としている。才能と実力を認められた者だけが在籍できる特別な養成校で、かつて魔王が現れた時のような危機にそなえることも目的としている。ブレイドの中途入学と同時期に、ギルガメッシュ・ソウルメーカーが学長に就任した。年齢ではなく生徒の能力に応じたクラス分けがされており、特に優秀な生徒はAクラスに在籍している。魔法障壁が張れる広大な闘技場のほか、ギルガメッシュによって新設された大浴場「テルマエ」や、科学の力で作られた仮想空間をはじめとする施設も充実している。
クレジット
- 原作
-
新木 伸
- キャラクター原案
-
森沢 晴行
書誌情報
英雄教室 20巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックス〉
第1巻
(2017-01-25発行、 978-4757552296)
第2巻
(2017-07-22発行、 978-4757554061)
第3巻
(2018-01-22発行、 978-4757555853)
第4巻
(2018-05-22発行、 978-4757557178)
第5巻
(2018-11-22発行、 978-4757559097)
第6巻
(2019-03-22発行、 978-4757560505)
第7巻
(2019-09-12発行、 978-4757562837)
第8巻
(2020-02-12発行、 978-4757564961)
第9巻
(2020-06-12発行、 978-4757566781)
第10巻
(2020-10-12発行、 978-4757568938)
第11巻
(2021-02-12発行、 978-4757570870)
第12巻
(2021-06-11発行、 978-4757573147)
第13巻
(2021-10-12発行、 978-4757575240)
第14巻
(2022-03-11発行、 978-4757578050)
第15巻
(2022-08-10発行、 978-4757580732)
第16巻
(2023-06-12発行、 978-4757586079)
第17巻
(2023-07-12発行、 978-4757586574)
第18巻
(2023-09-12発行、 978-4757587830)
第19巻
(2024-04-12発行、 978-4757591479)
第20巻
(2024-10-10発行、 978-4757594661)