概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ローザ・バークレア
貴族の令嬢。金髪碧眼で容姿端麗な美少女。利発でまっすぐな性格をしており、何事にも挫(くじ)けない強靭な精神力の持ち主。恵まれた容姿と洗練された優雅な振る舞いから社交界では「夜会の薔薇」と称されていたが、野心家の父親、ドルシア子爵の命令で借金まみれの伯爵、エイドリアンと不本意な結婚を強いられる。しかし、エイドリアンとの初夜で「醜い女」と侮辱されたことを機に、バークレア家からの逃亡を決意することとなった。逃亡資金を貯めるため甥の教育や農作業に励み、家人を気遣いながらバークレア家を支え、自立した未来を目指して努力を続ける。その献身的な姿がエイドリアンの心を動かし、こじれた二人の関係も徐々にだが修復され、いつしか互いを思いやれる良好な関係を築いていく。領内で開催された剣術大会に仮面を付けて「白薔薇の騎士」として参加し、みごと優勝を収めるほどの武芸の才能の持ち主で、エイドリアンがローザと離縁しないことに業を煮やしたセシルが、刃物でエイドリアンを傷つけた際には躊躇なく鉄拳制裁するなど、苛烈な一面も持ちあわせている。冷徹で厳格なドルシアから愛情を受けていない孤独な過去が、今もなお彼女の心に暗い影を落としており、人知れず思い悩むこともあった。
エイドリアン・バークレア
バークレア伯爵家の当主。誠実そうな顔立ちと柔らかな風貌をした美青年。不運続きな境遇のため、いつも不機嫌な表情を浮かべている。ギャンブル狂いだった亡兄のせいで借金まみれになり、さらに追い打ちをかけるように不運な出来事に見舞われたバークレア家を支え切れなくなり、ドルシア子爵に借金を肩代わりしてもらう代わりに、ローザを妻として迎え入れた。婚約者のセシルと強制的に別れさせられるなど、家を守るための苦渋の決断とはいえ、当初はローザのことを快く思っておらず、初夜の際には彼女のことを「醜い」と蔑んで拒絶してしまう。しかし、バークレア家のためにあらゆる手を尽くし、奮闘するローザの姿を見て考えを改め、徐々に彼女に惹かれていく。一方で、ローザの心が自分に向いていないことも自覚しており、離縁をちらつかせる彼女の態度にその都度狼狽し、なんとか自分のもとにつなぎ止めようと努力を続ける。格下であるはずのドルシアにも気圧されるなど、当初は優柔不断で頼りなかったが、ローザのアドバイスもあり、ゆっくりではあるが爵位にふさわしい貫録と振る舞いを身につけていく。
クレジット
- 原作
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白乃 いちじく
書誌情報
華麗に離縁してみせますわ! 4巻 アルファポリス〈レジーナCOMICS〉
第1巻
(2023-03-30発行、 978-4434317743)
第2巻
(2023-09-29発行、 978-4434326721)
第3巻
(2024-06-26発行、 978-4434340758)
第4巻
(2025-03-04発行、 978-4434347573)