JKハルは異世界で娼婦になった

JKハルは異世界で娼婦になった

平鳥コウの小説『JKハルは異世界で娼婦になった』のコミカライズ。トラックに轢かれたことで異世界に転移した女子高校生のハルが、男尊女卑な異世界で娼婦として逞しく生き、人間的に成長していく姿を描く。「まんが王国」で2019年6月から連載の作品。

正式名称
JKハルは異世界で娼婦になった
ふりがな
じぇーけーはるはいせかいでしょうふになった
原作者
平鳥 コウ
漫画
ジャンル
水商売
 
ファンタジー
関連商品
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世界観

ハル千葉セイジが飛ばされた異世界は、数百年前から魔王が暴れており、魔王の森から現れるオークに子供をさらわれたりする悲惨な日常が続いている。また、基本的に住人たちに名字はなく、名前だけで呼ばれている。男尊女卑の思想が強く、女性だけでの外食などは、はしたないとされる。また、女性は価値が低いものとして扱われているため、娼館では娼婦をベッドに放り投げる、服を破く、首を絞める、髪を引っぱるなど無理やり犯すように乱暴に扱う客が多数を占める。錬成術という魔法により、バイオテクノロジーが画期的に進化しているため、植物科学が発展している。

あらすじ

第1巻

スクールカースト上位の女子高校生だったハルは、文化祭の買い出しに行った先でトラックに轢かれ、男尊女卑な異世界に転移してしまう。一人で食事することすらはしたないとされ、冒険者として身を立てるのは男性と、特別なスキルを持つ女性しか許されない。そんな世界で、ハルは娼婦として生きていくことを決意する。

関連作品

小説

本作『JKハルは異世界で娼婦になった』は、ハヤカワ文庫JAの平鳥コウの小説『JKハルは異世界で娼婦になった』を原作としている。また原作には、続編短編集『JKハルは異世界で娼婦になったsummer』がある。こちらは異世界転移前の出来事を千葉セイジ視点から綴った前日譚「いつかヒーローみたいに君のこと救いたかった」など、6本の短編小説が収録されている。

登場人物・キャラクター

ハル

死んでから異世界に飛ばされた女子高校生。学祭の買い出しに行った際、同じグループだった千葉セイジと共にトラックに轢かれて死亡した。中学生の頃に援助交際を経験していたこともあり、異世界に転移してからは生きていくために夜想の青猫亭で娼婦として働くことを決めた。もともとはピンクアッシュの入った茶髪のロングヘアだったが、客からよく髪の毛を手綱のように引っぱられるのを嫌い、ミディアムボブの髪型にしたものの、左もみあげだけ長くして結っている。胸元があらわになったフレアワンピースを身につけている。娼婦としての価格は一回70ルパーで、首締めなどの行為は20ルパーの追加料金で可能となる。30分間のトークは10ルパーとなっている。スクールカーストの上位にいたため、元の世界ではセイジのことは教室の一部としか認識していなかった。本名は「小山ハル」。

ルペ

夜想の青猫亭で働いている娼婦の少女。ハルより1歳年上だが、娼婦としては3年ほど先輩にあたる。夜想の青猫亭での売り上げ2位をキープしている売れっ子。童顔で背が低く、外ハネのミディアムボブヘアにバルーンスカートのワンピースを身につけている。姉が二人いるため、家族に邪魔な存在とされ、親に売られて娼婦になった。ハルやシクラソと仲がよく、異世界での常識を知らないハルにいろいろと親切に教えた。

シクラソ

夜想の青猫亭で働いている娼婦の女性で、年齢は21歳。夜想の青猫亭での売り上げ3位をキープしており、歌姫としても人気がある。膝裏まで届く白い髪に褐色の肌を持ち、非常に露出度の高い服を身につけている。ハルがシクラソの歌を盛り上げるダンサー役を務めていることもあり、ハルやルペと仲がいい。風俗店ギルド長の息子からも言い寄られているが、王立軍隊に所属している青年と恋愛関係にある。

マダム

夜想の青猫亭のオーナーを務める女性。豊満な肉体で上品な雰囲気を漂わせており、内巻きにした黒髪のミディアムヘアで、右目の下に泣きぼくろがある。つねに笑みを絶やさない温和な性格ながら、所属している娼婦たちの教育係を務めており、彼女たちに指導する際には厳しい姿勢を見せる。

千葉 セイジ (ちば せいじ)

死んでから異世界に飛ばされた男子高校生。学祭の買い出しに行った際、同じグループだったハルと共にトラックに轢かれて死亡した。アニメオタクでハルとは一度も話したことがない陰キャラだったが、ハルにひそかに思いを寄せていた。異世界にやって来てからは「紅のエンドレスレイン」と名乗っている。髪を赤く染め、ヘルメットのようにカチカチに固めている。経験値16倍、状態異常無効、攻撃魔法無効のスキルを持っているため、物理攻撃しかきかないうえにレベルアップが異常に早い。そのため闘技場でもかなり有名な存在で、出場しているほかの冒険者の中には千葉セイジに恨みを持つ者も多い。キヨリからパートナーになってほしいと申し込まれているが、断っている。

スモーブ

飲食店ギルド長の息子。金髪をオールバックにしており、体型は肥満気味。両親が経営している食堂に一人で食事に来たハルの、豪快に肉を食べる姿を見て一目惚れした。非常にウブな性格で、純粋にハルに思いを寄せているが、夜想の青猫亭に入店してもハルとのトークを楽しむだけで、肉体関係には至っていない。なお、スモーブと話していると、ハルに別の客から指名が入ることが非常に多いため、彼女からは気に入られている。本名は「ジェイソールブラザー」だが、肥満体型にその名前は似合わないという理由から、ハルからは「スモーブ」と呼ばれている。

吟遊詩人 (ぎんゆうしじん)

夜想の青猫亭の客の男性で、ギターを所持している。外ハネの長い金髪にゆったりした服とツバ広のハットをかぶっている。ハルがステージで見せたオタ芸に斬新さを感じて指名した。しかし、ベッドルームに入ってもハルに指一本触れることなく、ハルにモデルのようなポーズを取らせたりすることで一人で興奮していた。その過程でハルにギターを弾かせたが、その際にハルが弾いた「西岡カネ」という歌手の「トリテツ」という曲に衝撃を受け、「一度に複数の弦を慣らす演奏方法がまるで女神の往復ビンタのようだ」と賞賛。その後、吟遊詩人ギルド内で、「女神の往復ビンタ」という曲が大流行することとなった。

キヨリ

教会でシスターを務める少女。初対面のハルが見とれるほどの黒髪の美少女で、巨乳の持ち主。回復系のスキルが使える希少な存在だが、ほかの冒険者とパートナーにならなければ魔王の森に入ることができないため、パートナーを探している。闘技場でいつも千葉セイジの試合を見るほどのファン。セイジにパートナーになってほしいと申し込んでいるが、断られている。

集団・組織

王立軍隊 (おうりつぐんたい)

異世界でのエリート集団。本来は首都を本拠地としているが、魔王の森との境界に立てられている「ライン」と呼ばれる壁に駐屯している者もいる。男尊女卑の異世界において、若い軍人は女性にも優しいことから、あこがれている女性も多い。シクラソの恋人が所属している。

場所

夜想の青猫亭 (やそうのあおねこてい)

ハルが働いている娼館で、魔王と戦う冒険者たちが集まる最前線の街にある。佇まいの品格高さや、所属している娼婦の質の高さで評判になっている。14歳を最年少とした18人の娼婦が働いており、ハルの人気は7番目。一階が酒場で、二階が娼婦たちの私室を兼ねた寝室となっている。酒と料理で腹を満たしてから娼婦を買うのがマナーとなっているが、千葉セイジだけはマナーを知らないため、店に来るとすぐにハルを指名し、二階に上がっていく。10分間のトークだけでも花代を取れるが、夜想の青猫亭では「トークより身体を売れ」が方針であるため、トークだけの延長はない。

闘技場 (とうぎじょう)

冒険者同士の試合が行われている会場。試合結果を予想する賭博が公式に行われているほか、出店なども大量に出ている。出場する冒険者にはランクが存在し、それぞれのランクによって戦術パターンや魔法レベルが異なる。最上位のAランクに近づくほど登録されている冒険者の実力も高くなる。Aランクで50回ランク防衛をするとSランクとなり、爵位を授与されて貴族となることができる。千葉セイジはレベル的にはすでにBランクでも勝利できる程度の実力を持っているが、実戦経験を積むためにあえてCランクで出場している。

魔王の森 (まおうのもり)

モンスターたちが沸いてくる森。毒やトラップ、巨大なモンスターがあらゆる場所に潜んでいる湿地帯で、魔王の森の奥には夜だけ魔王の城が現れるとされている。人間側は軍隊を派遣して討伐を試みているが、魔王の森は広大であり、エンカウントするモンスターの討伐と、毒やトラップの回避も行わなければならないため、魔王の城までたどり着いた者はおらず、行程の半分も進んだ者はいないとされている。現在は攻略不可能といわれており、王立軍隊が魔王の森と街のあいだに「ライン」と呼ばれる壁を作って境界を守っている。また、この「ライン」を超えて魔王の森に入ることができるのは冒険者ギルドに登録している冒険者か、パートナーのいるシスターに限られている。

その他キーワード

スキネ草 (すきねそう)

避妊具として使われている薬草。表側は緑色だが裏にびっしりと白い起毛があり、丸みを帯びた形状をしている。性交の前にスキネ草をよく練ったものを女性器の奥にぬり込んでおき、性交を済ませたあと精液と共に搔き出すことで避妊具の役割を果たす。

女神の往復ビンタ (めがみのおうふくびんた)

吟遊詩人ギルドで流行している曲。ハルにとってはギターをかき鳴らしているだけにしか聞こえないが、一音ずつ爪弾く演奏方法が主流な世界では斬新とされ、話題になっている。作曲者は印税が入るだけでなく、演奏方法も特許を取得したため、非常に儲かるといわれている。ハルがよく聞いていた歌手、西岡カネの「トリテツ」という曲に酷似している。

クレジット

原作

平鳥 コウ

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