虚ろう君と

虚ろう君と

根暗で大人しい高校生・久野知理を主人公とするダークサスペンス。幼い頃からいつもそばにいる空想上の友だちが、幻覚ではなく「虚人」という存在だったことから、知理の日常が大きく変わっていく様子を描く。原作は古川一。「週刊少年チャンピオン」2017年13号から連載開始。

正式名称
虚ろう君と
ふりがな
うつろうきみと
原作者
古川 一
漫画
ジャンル
サスペンス
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

久野知理は高校1年生。貧弱で大人しく、クラスメイトにからかわれても何も反論できないような少年だった。5年程前から、知理のそばにはいつも「さなか」という少女がいた。しかし、さなかは知理以外の人間には見えない。医者の見解は「Imaginary Companion(空想上の友だち)」という現象で、解離性障害の疑いありとのことだった。

以来、知理がいじめられると、代わりにさなかが反撃するようなことがしばしばあり、すべて知理のしわざだと思われた。そんな経験から、知理はなるべく目立たないよう、人と接しないようにと、異常に気を配るようになっていた。そんなある日、右手が巨大な刃物になった化物が教室に現れ、クラスメイトの荻野徹が斬られてしまう。

化け物の姿は、知理以外、誰にも見えていなかった。なおも徹を攻撃しようとする化物に、さなかが反撃を開始。2人の戦いは教室を壊すほど激しかった。飛び交う血やパニックに陥るクラスメイトの様子を見て、知理はさなかが幻覚ではなく、たしかに存在しているのだと気づく。さなかが、かろうじて化物を退け、事態は一旦収束する。幻覚でも幽霊でもない存在に戸惑う知理に、さなかは自分たちは虚ろな人、「虚人」だと告げるのであった。

登場人物・キャラクター

久野 知理 (くの ともり)

高校1年生。気弱で大人しい少年。5年ほど前に現れた「さなか」という少女といつも一緒にいるが、医者も両親もその存在を信じてくれないため、想像上の別人格だと思い込む。ある事件をきっかけに、さなかは「虚人」という存在で、実在することが判明。自分が「虚人」の姿を認識できる数少ない人間だと自覚する。周りに異常に気を配って生きてきたため、人の嘘を見破ることに長ける。 また、状況を冷静に把握して正確な判断を下したり、機転を利かす能力もある。

さなか

黒いコートに身を包む少女。久野知理が幼いころからずっとそばにいる「虚人」。黒髪で顔の右半分は前髪で隠れている。また頭頂部から大きな渦巻き状の髪の毛を逆立てている。性格は自由奔放で、善悪の判断なく知理の望みを代行するかのような言動をする。また、知理が大好きで、命を張って知理を守ろうとする。

荻野 徹 (おぎの とおる)

久野知理のクラスメイト。オールバック気味でショートの黒髪の男子。知理の数少ない友人で、絡まれている知理を助けたりなど、何かと世話を焼く。突然教室に現れた凶悪な「虚人」に袈裟斬りにされ、瀕死の重傷を負う。

千川 (せんかわ)

久野知理のクラスメイト。ショートボブで清楚な感じの美少女。知理のあこがれの存在。野球部のマネージャーである佐藤に、窃盗の濡れ衣を着せられかけるが、知理によって救われる。その出来事をきっかけに、知理と交流するようになる。

佐藤 (さとう)

久野知理のクラスメイト。野球部のマネージャーの女子。おかっぱロングが特徴。短気で性格が悪く嘘つき。知理のことを「根暗不気味野郎」と呼ぶ。野球部のエースが千川に告白したため、千川に嫉妬心を抱く。財布の盗難を自作自演し、千川に濡れ衣を着せようとするが、知理に見破られて失敗する。

鎌鼬通りの虚人

突然衣服が切れる怪現象が起きる、やすらぎの小道(通称・鎌鼬通り)に出現する「虚人」。正式な呼び名は不明。長身で痩せ型、逆立った長髪と精気のない大きな目が特徴。やすらぎの小道を通る人の衣服を切り裂くほか、近くの屋台から勝手に焼き鳥を盗み食いする。異常に長く伸びた両手の爪が最大の武器。

最上 遊 (もがみ ゆう)

久野知理と同じく、「虚人」を見ることができる少年。ボサボサの黒髪だが、前髪はきっちり揃えている。首から絞首刑に使用するようなロープをぶら下げており、舌に多数のピアスを開ける。一見明るく無邪気に見えるが、その行動は狂気じみていて、理由は不明だが、荻野徹を殺そうとする。

比嘉 雅未 (ひが まさみ)

久野知理のクラスメイト。3本の筋が入ったマスクや制服の下のパーカー、左手の人差し指の黒い指輪などが特徴の男子。「探求狂(キュリオシア)」の異名を持つ変人。興味を持ったことを偏執的に探求し、真実にたどり着く才覚を持つ。幼いころに「フェルマーの最終定理」を解いた天才でもある。中学生の頃から犯罪と犯行心理に興味を持ち、非凡な能力と執拗な調査で数々の事件を解決。 警察からも度々表彰されている。

その他キーワード

虚人 (きょじん)

ごく一部の人間以外には目に見えず、声も聞こえない不思議な存在。通常の人間より力が強く、特殊な武器を備えていることも多い。ご飯も食べるし、人や物に触るなど物理的な干渉も可能だが、相手からは「虚人」のしわざとは認識されない。ただし、カメラには写るし、電話では声を聴くこともできる。また、通電はするようで、スタンガンに弱い。

クレジット

原作

古川 一

SHARE
EC
Amazon
logo