概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ココ
10歳の金髪のロングヘアの女の子。伯爵家の一人娘だったが8歳の時両親を落石事故で失い幼いながらも女公爵になる。いつも明るく元気な性格で周りにたしなめられるくらいおてんば。しかし亡くなった両親のことを思うと涙ぐんでしまうこともある。記憶力が異常に良く一度集中すればその能力を発揮する。 しかし問題そのものを理解しているわけではない。自分にちゃんと向き合ってくれるニデルに非常に懐いている。ニデルと過ごすにつれ淡い恋心を抱く。ニデルが公爵家を利用しているような発言を聞いてしまった際にはニデルを拒絶したが、髪を燃やしてしまった時助けてくれたニデルに好きだと伝える。その後ショートカットになった。
ニデル
語学教師としてココの家にやってきた青年。母子二人のスラム育ちだったが、その後血の繋がった男爵に養われた。男爵とは正式な親子ではない。階級ばかりを重視し勉学を馬鹿にする貴族を勉学で見返してやろうと爵位を得る足がかりにするためココの語学教師を請け負った。あくまでも自力で爵位を得ることを目的としている。 スラム育ちだったこでいじめられた経験もある。ノラとはスラム時代の幼馴染。アーサーは異母弟で何かと体調を心配している。何でもそつなくこなし冷静沈着な性格で野心家。貴族である公爵家も利用してやるつもだったがココの奔放さに振り回されるうちにココに優しい一面を見せる。 ココに好きだと言われた時に自分もココのことが好きだと伝える。
ノラ
公爵家に仕えるメイド。スラム出身だがニデルの父親である男爵に紹介されて公爵家に来た。ニデルのスラム時代の幼馴染でアーサーとも幼馴染。明るく男勝りで活発な女性。身体能力が高く、木登りが得意。腕っ節も強い。幼い頃はニデルを勝手に弟子と決め付けて追い回していた。 そのため今でもニデルをからかったりするほど仲が良い。ココにはその仲の良さを嫉妬され、ココにも厳しく接したこともあったが実際はココのことも大事にしている。後にココの子守役に命じられる。実はニデルのことが昔からう好きでココとニデルが親密にしているのを見てショックを受けて涙を流したがアーサーに励まされたこともあって立ち直る。
アーサー
ニデルの異母弟。母親は既に亡くなっている。男爵家から跡継ぎ問題を話し合うためニデルを連れ戻しに公爵家にやって来た。母に似て心臓が弱くすぐ倒れてしまう。スラム出身なのに勉強も体力も上回る異母兄のニデルにコンプレックスを抱いておりニデルに強く当たる。貴族以外を下民と見下している。 ニデルの弱味を握るため、その後も公爵家に頻繁に出入りしている。しかしニデルを貶めようとしてココと野間にモメごとを起こさせた時も結局ニデルに忠言してしまい仲を取り持つという優しさも見せる。ノラのことも好きだったようで泣いているノラを慰めたりもした。将来男爵になるという矜持があり結局ニデルを追い込むことをやめて去った。
執事
公爵家を取り仕切る執事。ひげをたくわえた年配の男性。ココには厳しく接しているが、ココのことをとても大事にしており守っている。ニデルがスラム出身であることも自ら調査し、把握していたがココに厳しい貴族の世界で生き残って欲しいからこそあえてニデルに語学教師を頼んだことを明かした。
家政婦長 (はうすきーぱー)
公爵家に仕える家政婦。ココのお目付け役。父親の急病で公爵家をあけている間にココが一人で町に出て迷子になる事件が起きる。菓子屋と知り合いだったため菓子屋に来た女の子がココだと気づきココを町から公爵家に連れ帰った。
菓子屋
町で菓子屋を営む女性。金のありそうなことに目ざとくココがニデルのために飴を買いにこっそり町に来た時も、ココが上等な服を着ていることに気づき、金を持っていると思って店に招きいれた。実際にはココがあまり金を持っていなかったことに面食らったがココが男であるニデルのために飴を買いに来たこと知り、ココの恋心を察し効能のある飴を持っているお金の分出してくれるなど優しい一面もある。 家政婦長と知り合いでココが来店したことをそれと知らず伝えていた。
ココの両親
先代の公爵家当主。ココが8歳の時両親共に馬車で移動中に落石事故で亡くなった。
男爵
ニデルとアーサーの父親。ニデルともアーサーとも血は繋がっているがニデルとは正式な親子ではない。しかし何でもこなせるニデルを嫡子にしたいと考えている。正妻であるアーサーの母親亡き今となってはニデルの母親と再婚したいと言っている。アーサーの身体のことも心配しており公爵家に行ったアーサーのことを考えてニデルにアーサーが倒れた際の対処をしたためた手紙を送った。 変わり者でスラム出身のニデルやノラにも接している。
サー・ウォルター
オックスフォード大学の語学教授でありニデルを公爵家に語学教師として推薦した。しかし本当はニデルがスラム出身なのを承知の上でニデルを傀儡にして公爵に取り入ろうとしている。
場所
公爵家
ココを当主とするお屋敷。広大な敷地内に庭や池があり広い勉強部屋やゲストルームがある立派な邸宅。たくさんのメイドを雇っている。