概要・あらすじ
男に捨てられ、からっぽになったアパートの1室に一人残された少女・幸南。彼女は食べ物をめぐんでもらおうと隣の部屋の扉を叩くが、そこにいたのは1匹の象だった。狭い部屋にぎう詰めになった象に共感を覚えた幸南は、象をよっちゃんと名付け世話をしていく。そこに、象部屋の借主の孫を名乗る男が現れる。弁護士だという男は大家と相談してアパートは解体し、象は動物園に売りつけると提案。
幸南は反対し、象を逃がそうとする。
登場人物・キャラクター
幸南 (ゆきな)
無職の少女。男に捨てられ、からっぽになったアパートの1室で無気力に横たわっていたが、隣の部屋にいた象に共感し一緒に暮らすよう試みる。子供のように無邪気な性格。
よっちゃん
『象夏』の登場する象。幸南の隣の部屋にぎゅうぎゅうに詰められていた象。明らかに入り口の扉より大きく、どうやって入ったのかは不明。