概要・あらすじ
侍の赤兵衛と彼に奉公する中間(ちゅうげん)の忠助が、奇想天外な事件を引き起こしたり出会ったりする、3(もしくは4)ページのショートギャグ時代劇漫画であるため、全体のあらすじは存在しない。オチは、ダジャレ・絵遊び的なものが多く、作者の美術的センスが活かされている。
登場人物・キャラクター
赤兵衛 (あかべえ)
下膨れの顔で丸いギョロ目、団子鼻の侍。月代は剃っていない。苗字、階級・役職、年齢など不明。赤黒二色刷りのページに連載されている関係から、殆どの場合赤い着物を身につけている(ふんどしも赤)。かなり筋骨隆々な人物。好奇心が強く、様々なことに首を突っ込み、奇想天外な事件やキャラクターに出会い、いろいろな体験をする。 想い人は多いが、まだ独身。中間の忠助と暮らしている。剣の腕前はかなりのものであり、「カブト割り」を得意とする。信吾という甥がいる。
忠助 (ただすけ)
赤兵衛に奉公する中間で、赤兵衛の屋敷の家事や世話をする。月代を剃っており、ジャガイモのような顔に開いた鼻で、モミアゲが濃い。欲望に忠実。悪い人間ではないが、時として自制心のない赤兵衛を見下すこともある。タヌキが嫌いだが、彼が病に倒れると看病に行ったりする。競馬のために、馬語を勉強したことがある。
志乃 (しの)
赤兵衛の屋敷で家事をする若い女中。目の大きい、下膨れの顔の日本髪の女性。官能的なギャグ要員として、大人向けの性的な笑いを提供した。
タヌキ
赤兵衛の屋敷やその近辺に出没して、食べ物を盗んだり人を馬鹿したりする、人間と同じ大きさの狸。名前はなく、ただ「タヌキ」と呼ばれる。人語を理解し、時々しゃべる。耳が一般に描かれる狸より大きく尖っている。オスなので大きな睾丸が描いてある。妻と息子がいる。赤兵衛には好かれているが、忠助には嫌われている。 山の洞窟に住んでいる。