超人X

超人X

「超人の増加」や「世界大戦」により、国家の概念が崩壊。世界国家が「自治県」に分断されてから50年以上が経過した1998年。「ハゲタカの超人」と化した高校生・黒原トキオの葛藤と活躍を描く、異能バトルアクション。集英社「となりのヤングジャンプ」にて、2021年5月10日より配信を開始。

正式名称
超人X
ふりがな
ちょうじんえっくす
作者
ジャンル
バトル
 
異能力・超能力
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊11巻
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概要・あらすじ

1998年。「超人」の出現・増加によって世界は混乱し、国家が「自治県」に分断されてから50年以上が経っていた。ある日、ヤマト県で旅客機の墜落事故が起きる。どうやら超人によって引き起こされたらしい。機体はほとんど損傷しておらず、生存者が200名という珍しい事故だった。事故処理のボランティアに参加した高校2年生の黒原トキオ東アヅマは、その帰り道、モヒカンの不良・竹山ジョニーキヨシに襲われる。竹山の目的は復讐である。先日、トキオとアヅマに撃退された竹山は、何者かに「超人になれる薬」を注射され、「軟体の超人」と化していた。手足や首を自在に伸ばす竹山の力は圧倒的だった。「このままでは殺される」。そう感じたアヅマは、竹山が落とした2つの注射器を指さした。弱虫のトキオは「逃げよう」と言うが、アヅマの決意は変わらない。トキオはアヅマと一緒に闘うため、意を決して注射器を手にした。互いに注射をした二人だったが、変化が現れたのはトキオだけだった。「ハゲタカの超人」に変身したトキオは、竹山を一蹴する。こうして超人となったトキオは、やがて善の超人組織「ヤマトモリ」に所属。さまざまな能力を持つ悪の超人たちと闘うことになる。

登場人物・キャラクター

黒原 トキオ (くろはら ときお)

ヤマト県北市出身。県立ツル高校2年A組の男子。1982年1月13日生まれの16歳。身長175センチ、体重57キロ。前髪で右目が隠れている。東アヅマとは幼なじみで、いじめられていたところをよく助けてもらっていた。アヅマのことが大好きで、何事においても彼に合わせて生きてきた。超人の力を目覚めさせる薬を注射したことにより、獣化の能力を得て「ハゲタカの超人」になる。ハゲタカの超人は、長いクチバシ、黒い羽、鋭い爪などが特徴。獣化・完全獣化により、身体能力が大幅にアップされる。また鳥と会話をすることも可能。「白蛇の超人」辻ナリに襲われていたところを、乙田エリィや籠村シモン、百萬マイコに助けられ、善の超人を育成する私立機関「ヤマトモリ」を訪れる。「ヤマトモリ」で一般超人登録を済ませたあと、「人助けをしたい」という気持ちが徐々に芽生える。

東 アヅマ (ひがし あづま)

ヤマト県北市宝城出身。県立ツル高校2年A組の男子。1981年12月25日生まれの16歳。身長158センチ、体重55キロ。マッシュルームヘアーと下にふちがあるアンダーリムのメガネが特徴。成績は学年トップなうえ、柔道と空手の大会で5連覇を果たしているスポーツマン。ヤマト警察の審議官(上から3番目の階級)である父から、「義を見てせざるは勇なきなり」と教えられており、正義感が強い。明るく元気で女子にもモテる。黒原トキオとは幼なじみで、いじめられていたトキオを助けたことから親友となった。

乙田 エリィ (おった えりぃ)

ガガ県出身。県立ツル高校2年B組に編入した女子。1981年7月31日生まれの16歳。身長135センチ、体重33キロ。3歳の時に両親が病死。以後、母方の祖父母に引き取られて育つ。トメイト農業を営んでいた祖父に、農学、畜産学、栄養学、バイオサイエンス、農業ロボット工学、トラクター運転、酒の醸造・蒸留などあらゆることを学ぶ。農産物の品評会に向かうため、飛行機に乗っていた際、「煙の超人」チャンドラ・ヒュームに遭遇。飛行機を墜落させたチャンドラ・ヒュームの「煙」に影響され、発煙の超能力を得て超人となる。善の超人組織「ヤマトモリ」で一般超人登録を済ませたあと、「悪いやつを懲らしめたい」という理由で、ヤマト県に残り、ツル高校に編入する。方言が強く、一人称は「オラ」。

チャンドラ・ヒューム

黒いスーツに身を包んだ細身の男性。年齢は42歳。身長178センチ、体重53キロ。発煙の超能力を持つ「煙の超人」。人の命をなんとも思っていない冷酷非情な性格。乙田エリィが乗っていた飛行機を、超能力で墜落させる。一流プロの自負と独特の美学を持っており、気に食わないことがあると激高する。発煙で敵を攻撃するほか、煙を放出して飛行することもできる。

辻 ナリ (つむじ なり)

Gカップの美女。年齢は19歳。身長164センチ、体重49キロ。獣化の能力を持つ「白蛇の超人」。巨大な白蛇になる完全獣化のほか、手足など体の一部を蛇にすることも可能。また、蛇の言葉を理解することもできる。謎の組織の依頼を受け、黒原トキオを襲う。

星・サンダーク (ほし さんだーく)

善の超人を育成する私立機関「ヤマトモリ」の教官。金髪のロングヘアー、大きい顔と立派な顎、マッチョな体型が特徴。チャンドラ・ヒュームの魔の手から乙田エリィを救い、彼女を「ヤマトモリ」に連れ帰る。

籠村 シモン (かごむら しもん)

善の超人を育成する私立機関「ヤマトモリ」に所属する守衛(キーパー)。1981年4月13日生まれの17歳。身長165センチ、体重52キロ。学生服、学帽が特徴。剣を操る「剣の超人」。クールな性格でいつも無表情。

百萬 マイコ (ももま まいこ)

善の超人を育成する私立機関「ヤマトモリ」に所属する守衛(キーパー)。コンペイ高校3年生の女子。1980年5月23日生まれの18歳。身長161センチ、体重54キロ。豊満なボディ、ショートカット、カチューシャが特徴。常人の100倍の筋力を発揮する「百人力の超人」。マーシャルアーツ、プロレスをベースにした格闘攻撃に優れる。心優しい性格で、後輩の面倒見もよい。

集団・組織

ヤマトモリ

善の超人を育成する私立機関。超能力を悪用する超人を取り締まることが主目的。教官や守衛(キーパー)によって運営管理される。ヤマトモリに登録されているのは「A級登録」「B級登録(一般登録)」という2種類の超人。「A級」は能力研究や社会発展・貢献のために能力を使うことが可能。一方「B級」は、自他の身を守る以外の目的では能力が使えない。なお、未登録の超人は能力使用自体を禁止されている。

書誌情報

超人X 11巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第1巻

(2021-12-17発行、 978-4088921662)

第2巻

(2021-12-17発行、 978-4088921679)

第3巻

(2022-05-18発行、 978-4088923185)

第4巻

(2022-09-16発行、 978-4088924588)

第5巻

(2023-01-19発行、 978-4088925738)

第6巻

(2023-05-19発行、 978-4088926919)

第7巻

(2023-09-19発行、 978-4088927923)

第8巻

(2023-12-19発行、 978-4088930183)

第9巻

(2024-04-18発行、 978-4088932194)

第10巻

(2024-07-18発行、 978-4088932699)

第11巻

(2024-11-19発行、 978-4088934280)

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