ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王

『DRAGON QUEST―ダイの大冒険―』のスピンオフ作品。漫画は『ヨアケモノ』などの芝田優作が担当し、原作は本編同様に三条陸が担当。「ダイの大冒険」本編から約15年前、魔王ハドラー率いる魔王軍が世界を脅かす時代を舞台に、若き日の勇者アバンの活躍を描く物語。王女フローラ率いるカール王国と魔王軍の戦いで、咄嗟に放った技でハドラーを退けたアバンは、魔王打倒のために冒険の旅に出る。アバンは、レイラをはじめとする仲間たちとの出会いや、魔物たちとの戦いを通じて、アバンストラッシュという必殺技の習得を目指していく。本作は、「ダイの大冒険」本編の前日譚を描いた冒険ファンタジーで、本編では描かれなかった仲間との出会いや、アバンストラッシュ完成の過程といったエピソードが描かれている。集英社「Vジャンプ」2020年11月号にプロローグが掲載された後、2020年12月号より連載。

正式名称
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王
ふりがな
どらごんくえすと だいのだいぼうけん ゆうしゃあばんとごくえんのまおう
原作者
三条 陸
漫画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊13巻
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作品の概要

基本情報

『DRAGON QUEST―ダイの大冒険―』のスピンオフ作品。漫画は『ヨアケモノ』などの芝田優作が担当し、原作は本編同様に三条陸が担当。

要旨と舞台設定

物語の舞台は、「ダイの大冒険」本編から約15年前、魔王ハドラー率いる魔王軍が世界征服をもくろんでいた時代。魔物と人間の対立が激化する中、王女フローラを擁するカール王国が、魔王軍の侵略の前に立ちはだかり、若き日のアバンも魔王打倒を決意する。

ストーリー展開

魔王を倒すため、必殺技・アバンストラッシュの完成を目指し、親友の騎士団長・ロカと共にアバンは冒険の旅に出る。アバンたちは古代遺跡や港町でさまざまな経験を重ね、レイラをはじめとする仲間たちと出会い、共に戦うことで成長していく。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、「ダイの大冒険」本編の前日譚を描いた冒険ファンタジーである。本編に登場するロカ、レイラ、マトリフ、ブロキーナといったキャラとの出会い、仲間になった経緯など、本編では語られなかったエピソードが語られる点が特徴となっている。

連載状況

集英社「Vジャンプ」2020年11月号にプロローグが掲載された後、2020年12月号より連載。 

若き日のアバン先生の活躍を描く前日譚

原作・三条陸、作者・稲田浩司による『DRAGON QUEST―ダイの大冒険―』は、大ヒットゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズをもとに制作されたオリジナル漫画。 集英社「週刊少年ジャンプ」1989年第45号から1996年第52号までの長期連載作品で、テレビアニメやゲームほか、多数のメディアに展開された人気作である。本作は、2020年版のテレビアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に合わせて企画されたスピンオフで、ダイの師匠アバンを主人公にした本編の前日譚(たん)。原作は本編同様、三条陸が担当。漫画担当の芝田優作は、「Vジャンプチャンネル」のインタビューで子供の頃から本編のファンで、特にアバンが大好きだと答えている。また、父親が1991年版アニメの演出を担当していたこともあり、不思議な縁を感じているようだ。

魔王打倒のため、アバンストラッシュの完成を目指す

本作の第1話は、集英社「ブイジャンプ」1991年11月27日号掲載の読み切り作品『勇者アバン』(作画・稲田浩司)のリメイク版。本編「ダイの大冒険」の15年前、カール王国に攻め込んできた魔王ハドラーと若き日のアバンの戦いを描く。魔王軍団を退けることに成功するも、今のままではハドラーに勝てないと感じたアバンは、親友の騎士団長、ロカとともに冒険の旅に出る。過去の達人たちが残した奥義や秘呪文に触れて学び、アバンストラッシュを完成させ、最終的に魔王を倒すことがアバンの目的である。

勇者アバン時代の知られざるエピソード

勇者アバンとともに、魔王ハドラー討伐の旅に出るメンバーは、ロカ、レイラ、マトリフ、ブロキーナの四人。本編にも登場するキャラクターだが、本作では彼らとの出会いやパーティーに加わった経緯といった、知られざるエピソードが語られる。例えば、ネイル村の僧侶のレイラが、危険な森に村人を近づけないために、裏で「影女」という盗賊を演じていたというエピソード。あるいは、ヨミカイン魔導図書館で、罠(わな)にかかり何年もエロ本の中に閉じ込められていたマトリフが、ロカの協力で封印を解いて復活する話などである。また、大地斬、海波斬といったアバン流殺法を習得するいきさつについても、本作で新たに語られている。

登場人物・キャラクター

アバン

カール王国出身の勇者で、10代半ばの少年。フルネームはアバン=デ=ジニュアール3世。飄々(ひょうひょう)とした性格で物腰が柔らかく、言葉も丁寧だが、じつは熱い気持ちを胸に隠し持っている。魔物の研究の他、学問全般、料理、裁縫などを得意とする。また、カール騎士団に所属していたときは隠していたが、高度な攻撃呪文を使いこなし、剣術でも相当の実力者である。魔王ハドラーが率いるモンスター軍がカール王国を襲った際、騎士団長のロカとともに敵軍を退ける。そのとき偶然放った必殺剣を自分のものにし、魔王を倒すため冒険の旅に出る。

ロカ

アバンの親友で、カール王国の若き騎士団長の男子。単純で堅物だが、仲間を惹(ひ)きつける人柄の持ち主。王国一の怪力の持ち主で、剣技に優れ、呪文の炎をも斬ることができる「豪破一刀」という必殺技を習得する。アバンが魔王ハドラーを退けた際の、閃光(せんこう)を放つ必殺剣に希望を見出し、アバンとともに魔王討伐の旅に出る。

レイラ

ロモス王国ネイル村出身の僧侶の少女。教会で神父の父親の手助けをしていた黒髪の美少女で、回復呪文のほか攻撃系の真空呪文も使う。また、ハンマースピアによる打撃技も得意。ネイル村近くの森で、魔物が出るようになったため、女盗賊「影女」として暗躍し、村人を森から遠ざけていた。影女に変身すると、髪と瞳が真紅に変わり、ポニーテールとマスク、身体のラインがはっきりとわかる軽装になる。また、スピードを活かした二刀流の短剣攻撃を得意とする。アバン=デ=ジニュアール3世とロカにより、森が安全になった後は、魔王討伐のためのパーティーに加わる。

クレジット

原作

ベース

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― (どらごん くえすと だいのだいぼうけん)

人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの世界観を基に、オリジナルストーリーで制作された連載作品。原作・三条陸、作画・稲田浩司、監修・堀井雄二。モンスターが平和に暮らすデルムリン島で唯一の人間として育っ... 関連ページ:DRAGON QUEST―ダイの大冒険―

書誌情報

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 13巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2021-03-04発行、978-4088825892)

第2巻

(2021-07-02発行、978-4088827230)

第3巻

(2021-11-01発行、978-4088828312)

第4巻

(2022-03-01発行、978-4088830582)

第5巻

(2022-07-04発行、978-4088831756)

第6巻

(2022-12-02発行、978-4088833071)

第7巻

(2023-04-04発行、978-4088834696)

第8巻

(2023-08-04発行、978-4088836027)

第9巻

(2024-01-04発行、978-4088837581)

第10巻

(2024-05-02発行、978-4088840727)

第11巻

(2024-09-04発行、978-4088841755)

第12巻

(2025-04-04発行、978-4088844572)

第13巻

(2025-08-04発行、978-4088846149)

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