ワル

ワル

父親との確執から、世の中のすべてを憎む少年が底なしの悪の道を歩む。情け無用の暴力の世界に生きる悪人たちが、果てのない抗争を繰り広げるバイオレンスストーリー。

正式名称
ワル
ふりがな
わる
作画
原作
ジャンル
裏社会・アングラ
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概要・あらすじ

名門鷹ノ台高校の2年生は、なぜか不良揃いで校長を悩ませていた。彼らが3年進級時に、不良たちをまとめたクラスをつくる計画が持ち上がり、そのクラスの担任を選ぶため、3人の教師が呼ばれる。3人の教師たちは、研修の名目で問題の2年生を担当するが、彼らを待ち受けていたのは、恐るべき不良氷室洋二をリーダーとする、かつてない凶悪なワルたちだった。

登場人物・キャラクター

氷室 洋二 (ひむろ ようじ)

鷹ノ台高校の不良を束ねるリーダー。警察の剣術指南を務めていた父に幼い頃からしごかれ、剣の達人となりケンカでは無敵。頭もよく、相手を出し抜き常に優位に立ち、ほとんど死角がない本物のワル。情に流されることもなく、世の中のすべてを憎んでいるかのように破壊の限りを尽くす。

宇津木 雄吉 (うつぎ ゆうきち)

不良たちの担任候補として鷹ノ台高校にやってきた教師。日本史担当。腕力もなく、どうやって不良たちに対抗するのかと自分でも不安だったが、生徒の立場になって考え、本気で更正を試みる熱い心を持っていた。しかし、後に悲劇に見舞われることになる。

美杉 麗子 (みすぎ れいこ)

不良たちの担任候補として鷹ノ台高校にやってきた教師。英語担当。教育に対する熱意はあるが、不良たちを女の武器を使い篭絡しようとしたために校長から見放された。氷室洋二も手玉にとるが、洋二を本気で好きになり、身を持ち崩す。

島 健作 (しま けんさく)

不良たちの担任候補として鷹ノ台高校にやってきた教師。国語と体育担当。柔道有段者で、いきなり氷室洋二を叩きのめすものの、闇討ちに合い大怪我を負う。それでも不良たちに正面からぶつかり更正を試み、いつしか洋二の心さえ掴みかけるが、結局は洋二の卑劣な罠にはまり学校を去る。

大関 孫吉 (おおぜき まごきち)

鷹ノ台高校の不良。氷室洋二に次ぐ四天王のひとりといわれている。小物と思われたが、相撲で鍛えたぶちかましはかなり強力。

大野木 市三郎 (おおのぎ いちさぶろう)

氷室洋二と暮す老人。かつて、洋二の父氷室洋之進に世話になった侠客で、氷室父子が仲違いして以来、洋二の面倒を見ている。本物の極道で、躊躇なく人を斬るが情にはあつい。

氷室 洋之進 (ひむろ ようのしん)

氷室洋二の父。剣術道場を開き、警察の剣術指南役も務めていた。長男が病弱だったことから次男の洋二に期待をかけ、幼少時から鬼のような稽古をつけていたが、それが原因で洋二の心が歪んだ。父として息子の悪行を止められないことに苦悩する。

当馬 和彦 (とうま かずひこ)

夕ガ丘高校空手部主将。鷹ノ台高校の修学旅行先で氷室洋二と出会う。品行方正な男子で洋二の悪行を力をもって止めようとするが、洋二の剣の前に倒れる。

白石 春美 (しらいし はるみ)

鷹ノ台高校の生徒。氷室洋二に恋心を抱いており、洋二の子供を妊娠する。不良ではなく平凡な女の子ゆえに罪の意識に耐えかねて飛び降り自殺してしまう。

務台 毅一郎 (むたい きいちろう)

一閃同盟の盟主。学生運動の拠点として鷹ノ台高校を占拠するため、氷室洋二に接近してくる。カリスマ的な人望で学生たちを束ねるが、洋二の策略と暴力によってすべてを失う。

大日向 昇 (おびなた のぼる)

氷室洋二を倒すために鷹ノ台高校にやってきたと公言する転校生。生徒会長となり、洋二ら不良たちを抑え込みにかかる。レスリングの試合で相手を殺した過去を持つ。

一色 辰也 (いっしき たつや)

佐渡外海府少年刑務所を牛耳るボスで通称ミスター。普段は気弱な受刑者のふりをしており、看守たちにも正体を明かさなかった。合気道と催眠術を使い氷室洋二を追い詰める。

的場 士郎 (まとば しろう)

佐渡外海府少年刑務所の西三舎主任の刑務官。氷室洋二に自分と似た匂いを感じとり、洋二から目を離さない。格闘技の経験はないが、ケンカを極めた本物の極道でもある。洋二と壮絶な殺し合いを繰り広げることになる。

集団・組織

鷹ノ台高校 (たかのだいこうこう)

毎年多くの東大合格者を出す名門校。だが、2年生だけは不良の吹き溜まりとなっており、彼らをどうやって更正させるかが大きな問題となっている。

場所

佐渡外海府少年刑務所 (さどそとかいふしょうねんけいむしょ)

佐渡ケ島にある少年刑務所。教師を殺害した氷室洋二が送られる。

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