転生! 太宰治 転生して、すみません

転生! 太宰治 転生して、すみません

1948年6月13日、玉川上水に飛び込んだ太宰治は、気がつくと現代の三鷹市下連雀をさまよい歩いていた。2017年に迷い込んだ小説家の太宰治の姿を描く、転生ストーリー。佐藤友哉による同名小説のコミカライズ作品。一迅社「コミックZERO-SUM」2020年2月号より連載を開始。

正式名称
転生! 太宰治 転生して、すみません
ふりがな
てんせい だざいおさむ てんせいして すみません
原作者
佐藤 友哉
漫画
ジャンル
作家・漫画家
 
転生
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概要・あらすじ

1948年6月13日の夜。玉川上水に飛び込んだ太宰治は、気がつくと見覚えのない街を歩いていた。電柱には「下連雀3-15」と書かれているが、自分の知っている「三鷹」ではない。コンビニエンスストアで新聞を手にした太宰は、その日付を見て驚いた。そこには、2017年6月14日と書かれていたのだ。太宰はめまいを起こし、そのまま気を失ってしまった。目を覚ました太宰は、どこかの家のベッドで寝ていた。目の前には女子高生の長峰乃々夏がいる。乃々夏によると、太宰を長峰家まで運んだのは、彼女の姉の長峰夏子だという。夜になり、太宰は夏子とその両親と一緒に、夕食を食べることになった。その席で、夏子の父に「芥川龍之介にそっくりだ」と言われた太宰はショックを受けた。もし、自分が歴史に残るような人物であれば、「太宰治にそっくりだ」と言われるはずである。命がけの仕事がみんな消えてしまったと意気消沈し、部屋に閉じこもる太宰のもとに、夏子がやってきた。IT企業での仕事で神経をすり減らしているという夏子は、虚無感にとらわれる太宰と、いつの間にか同調してしまう。そして二人は井の頭公園に向かい、池で心中を図った。だが太宰はまたも生き残った。夏子も無事らしい。病院で目を覚ました太宰は、警察の取り調べを恐れ、すきを突いて病院から脱走した。その後、乃々夏と再会した太宰は、彼女が文系地下JKアイドルで、アクセス数の少ないブログを書いていることを知る。そこで太宰はあることを思いつく。それは芥川賞に関係することだった。太宰は、芥川賞とは因縁がある。どうしても芥川賞が欲しかったが、川端康成他選考委員に否定され、地獄の苦しみを味わった経験があったのだ。自分が芥川賞を受賞することが、文壇に対する一番の復讐になる。そのことに気づいた太宰は、乃々夏をプロデュースし、彼女を芥川賞作家にしようと思い立ったのである。

登場人物・キャラクター

太宰 治 (だざい おさむ)

主に第二次世界大戦前後に活躍した文豪。1948年6月13日、玉川上水で自殺を図り、2017年6月14日の現代日本に転生する。38歳の美男子で、女性にモテる。情緒不安定でネガティブな傾向があり、自殺未遂や心中を繰り返す。転生後も、恩人である長峰夏子と心中を図るが未遂に終わる。夏子の妹の長峰乃々夏が、文系地下JKアイドルとしてブログを書いていることを知り、彼女をプロデュースして、念願の芥川賞受賞を目指す。同名の実在人物をモデルにしている。

長峰 乃々夏 (ながみね ののか)

16歳の女子高生。ショートカットが特徴の元気な美少女。現代に転生した太宰治が気絶した際、彼を助けた長峰夏子の妹。太宰に興味を持ち、何かと世話を焼く。「ののたん」という名前で、文系地下JKアイドルをやっており、チェーホフ他文学者に詳しい。太宰のプロデュースを受け、芥川賞を目指して小説を書くことになる。

長峰 夏子 (ながみね なつこ)

アラサーのOL。長峰乃々夏の姉。ロングヘアでどこか儚(はかな)いイメージのある美女。現代転生した太宰治が、コンビニエンスストアで気絶しているところを助け、自宅で静養させる。IT企業に務めているが、激務のせいで疲れている。太宰に誘われ、心中を図るが未遂に終わる。

クレジット

原作

佐藤 友哉

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