概要・あらすじ
日野正太は、バスケ部に所属して練習に励んでいる一見ふつうの高校2年生男子だが、ある悩みを抱えている。それは、両親から過激な虐待をされているということだった。医者になることを正太に強要する両親は、成績のためにバスケ部を辞めさせる。正太が落ち込んで自暴自棄になっていたところに偶然居合わせた、同級生で学校の人気者の立花光里は、彼を励ますために、自分と交換日記を始めることを提案する。正太はそれが支えとなり、進級しても成績を伸ばしていく。さらに、自分が光里に好意を抱いていることを自覚し始めるのだった。ところが、高校3年生の一学期が終わると、光里は転校してしまう。夏休み明けに連絡しようとした正太は、自分の携帯電話の中から光里の連絡先が消えており、同級生の誰一人光里のことを覚えておらず、そればかりか彼女が学校に在学していた記録すらないのだった。戸惑う正太の前に光里とそっくりの姿をした少女が現れる。彼女によると、立花光里は◇メサイアーという秘密組織の力によって自殺を遂げ、社会的に消滅したのだという。