Fate/stay night

Fate/stay night

数十年に一度現れ、願いを叶える聖杯を手にするべく、7人の魔術師のマスターが歴史、神話上の英雄を召喚したサーヴァントで戦う、聖杯戦争を舞台にした現代伝奇。半人前の魔術師で偶然聖杯戦争に巻き込まれた高校生、衛宮士郎の視点から、マスターたちの死闘を描く。原作となるTYPE-MOONのビジュアルノベルの、「Fate」編と「Unlimited Blade Works」編を再構成した内容となっている。原作はTYPE-MOON、漫画は西脇だっと。

正式名称
Fate/stay night
ふりがな
ふぇいと すていないと
原作者
TYPE-MOON
漫画
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
 
怪談・伝奇
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概要・あらすじ

とある地方都市、冬木市で慎ましやかな学園生活を送る高校生の衛宮士郎は、大災害から自身を救いだした養父で、5年前に他界した魔法使い、衛宮切嗣に憧れて「正義の味方」をめざしていた。そんな士郎はある夜、2人の男が異様な力を駆使して戦う現場を目撃。その片方であるランサーに、証拠隠滅として命を狙われてしまう。

士郎は圧倒的な力の前に自宅の蔵へ追い詰められるも、突如現れた甲冑姿の少女セイバーと、マスターの契約を交わしたことで難を逃れる。そこで彼は、手に入れた者の願いを叶える「聖杯」をめぐり、英雄をサーヴァントとして使役する7人の魔術師が戦う「聖杯戦争」が、冬木市で始まったことをセイバーから教えられる。

さらに、同級生でありアーチャーサーヴァントを使役する正統なる魔術師、遠坂凛との出会いを経て、衛宮士郎は半人前の魔術師として熾烈なバトルロイヤルに巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

衛宮 士郎 (えみや しろう)

日本の地方都市“冬木市”にある学園の2年生。10年前に冬木市で発生した大火災にあい、衛宮切嗣の救助によって唯一の生存者となった過去をもつ。その経験から心優しく、おせっかいで人助けに異常な執着をみせる性格となり、“正義の味方”をめざすようになる。養父となった切嗣の教えで、物質の性能を引き上げる“強化”や、物質をコピーする“投影”の魔術の心得があるものの、極端に精度が低く、半人前の魔術師として日夜特訓を重ねている。 ある日サーヴァント同士の戦闘に遭遇したことをきっかけに、サーヴァント、セイバーのマスターとなり、聖杯戦争に巻き込まれ、徐々に魔術師としての能力に目覚めていく。

セイバー

“セイバー”のクラスのサーヴァント。金髪碧眼の少女で小柄な身体だが、卓越した剣技と体内の魔力を媒介して得る猛烈な身体能力を備えており、マスターの衛宮士郎が未熟であるというハンデをものともせずに他のサーヴァントを圧倒する。また、“約束された勝利の剣(エクスカリバー)”という強力な宝具を装備しているが、通常はその正体を隠すため、“風王結界(インビジブル・エア)”という宝具の鞘で透明化させた状態で戦っている。 騎士道精神に厚い性格で士郎を支えるが、次第に主従を超えた感情を抱くようになる。

遠坂 凛 (とおさか りん)

衛宮士郎と同学年の女生徒で、学園では容姿端麗、文武両道、才色兼備の優等生としての顔を持つ。宝石を触媒にした魔術を継承する家系の六代目となる由緒正しき魔術師で、冬木市に集まる魔術師を束ねる管理者の任も受け持つ。サーヴァント、“アーチャー”のマスターとして聖杯戦争に参戦するが、瀕死の士郎を蘇生したことをきっかけに同盟関係を結ぶようになる。 冷静沈着な性格だが情に流されやすく、共闘するうちに士郎へ好意を寄せていく。

アーチャー

“アーチャー”のクラスのサーヴァント。褐色の肌に白髪をたくわえた長身の男で、赤い外套をまとっている。聖杯戦争で遠坂凛に召喚されるが、皮肉屋で事あるごとに凛と衝突する。一方、サーヴァントとしては優秀で、遥か彼方の標的を正確にとらえる鷹の目と、高精度な弓術で着実に戦闘をこなす。 また、遠距離戦闘に長けた英雄が召喚される“アーチャー”でありながら、双剣の宝具、干将・莫耶を用いた接近戦も得意。凛と同盟関係の衛宮士郎には強い嫌悪感を示して敵視するが、助言をする場面もある。

間桐 桜 (まとう さくら)

衛宮士郎が通う学園の1年生で、士郎の後輩にあたる女生徒。魔術師の大家である間桐家で暮らしているが、先輩の士郎に並々ならぬ憧れと好意を寄せており、頻繁に衛宮家へ顔を出している。また、間桐家と遠坂家が古くから魔術師として同盟を築いていたことから、遠坂凛とも知人以上の関係を持っている。 優しく献身的な性格だが、兄で士郎の同級生でもある慎二から恒常的なストレスのはけ口にされており、影を落とす場面も多い。

その他キーワード

聖杯戦争 (せいはいせんそう)

『Fate/stay night』に登場する用語。勝者には60年に1度のサイクルで冬木市のどこかに降臨し、手に入れた者のあらゆる願いを叶えるという“聖杯”が与えられる。サーヴァントを召喚してマスターとなった7組の魔術師だけが聖杯戦争へ参戦する権利を得る。マスターかサーヴァントのいずれかが倒されるか、“令呪”を失いマスターとしての権利を剥奪されることで脱落し、最後に残った1組のみ聖杯の権利が与えられる。

マスター

『Fate/stay night』に登場する用語。聖杯戦争において、サーヴァントを召喚し、参加者と認められた魔術師を呼称する際に用いられる。マスターはサーヴァントと主従関係を結ぶと身体のどこかに“令呪”と呼ばれる3画の刻印が現れ、1画ごとにサーヴァントに対する絶対命令権が与えられる。しかし、3画すべてを消費するとサーヴァントとの契約が解消され、マスターとしての権利も失ってしまう。

サーヴァント

『Fate/stay night』に登場する用語。聖杯戦争において魔術師に使い魔として召喚される存在。何らかの偉業を成して伝説や神話となったさまざまな英雄が現れるが、いずれも“聖杯”に託したい願いがあり、マスターに従い聖杯戦争の勝利をめざす。サーヴァントは召喚時に“セイバー”、“アーチャー”などの7つのクラスのいずれかが選ばれ、そのクラスに応じた能力を発揮できるが、力の上限はマスターの魔力に左右される。 また、サーヴァントは英雄とした本名“真名”を持つが、真名を敵に知られると逸話から弱点を察知される危険があるため、聖杯戦争中はクラス名を名乗っている。

宝具 (ほうぐ)

『Fate/stay night』にに登場する用語。武器、及び必殺技の総称。聖杯戦争で召喚されたサーヴァントは例外をのぞいて必ず所持しており、武具の種類や能力は本人の残した伝説やエピソードに即したものとなっている。また、宝具にもサーヴァントと同じく“真名”があり、真名を詠唱することで強大な力を開放することが可能となるが、宝具の真名を知られると持ち主であるサーヴァントの真名も特定されてしまうため、緊急事態や確実に相手を封殺できるときにのみ詠唱するのが通例となっている。

魔術師 (まじゅつし)

『Fate/stay night』に登場する用語。魔力や魔力を引き出す触媒を用いて神秘や奇跡を起こす“魔術”を使用する者を示す。基本的に魔術師は、万物の始まりである“根源”へ到達するための手段として魔術を究め、世代を超えてその技術を継承している。魔術は直接的な攻撃手段から結界まで多様な形式があるが、“その時代の文明で再現できる奇跡かどうか”という規定があり、これを超えるものは“魔法”として扱われる。 この設定は本作以外にも、『月姫』など共通の世界観をもつ奈須きのこの著作で多く登場する。

クレジット

原作

TYPE-MOON

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