遺書、公開。

遺書、公開。

陽東太郎の代表作。現代日本の私立灰嶺学園2年D組を舞台に、クラス内の序列と、それに伴う自殺事件の真相を追う物語。新学期の春、私立灰嶺学園2年D組の生徒24人全員と担任教師の甲斐原誠に、クラス内のスクールカーストを記した「序列」がSNSで送られてきた。この件は何者かのいたずらとして処理されるが、ある日、人望が厚く序列1位だった優等生の姫山椿が突然校内で首を吊って自殺してしまう。そして、2年D組の生徒それぞれに宛てた、姫山からの遺書が一通ずつ届けられる。2年D組の生徒たちは、姫山の自殺の真相を解明するため、全員が自分宛ての遺書をクラスメイトの前で公開することになる。この過程で各生徒の隠された本性や秘密が次々と明らかになり、クラス内の人間関係が複雑に絡み合いながら学級崩壊へと向かっていく。本作は、クラスの生徒全員が主役となり、「序列」という明確な階層システムを通じて人間の欲望や嫉妬、承認欲求を多面的に描写した学園ミステリーサスペンス。作中では、遺書の公開という特殊な設定を用いて、各キャラクターの内面が段階的に明かされていく手法が採用されている。また、序列を作った真犯人が不明なまま進行する構造により、読者の推理欲を刺激する演出が施されている。序列は、担任教師を含む2年D組に所属する全員を1位から25位まで明確に順位付けしたものであり、物語全体を通じて登場人物たちの行動原理として機能している。スクウェア・エニックス「ガンガンJOKER」2017年10月号から2022年2月号まで連載。実写映画(劇場)が2025年1月31日に公開された。

正式名称
遺書、公開。
ふりがな
いしょ こうかい
作者
ジャンル
学園
 
サスペンス
レーベル
ガンガンコミックスJOKER(スクウェア・エニックス)
巻数
全9巻完結
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作品の概要

基本情報

陽東太郎の代表作。

要旨と舞台設定

現代日本の私立灰嶺学園2年D組を舞台に、クラス内の序列と、それに伴う自殺事件の真相を追う物語。新学期の春、私立灰嶺学園2年D組の生徒24人全員と担任教師の甲斐原に、クラス内のスクールカーストを記した「序列」がSNSで送られてきた。この件は何者かのいたずらとして処理されるが、ある日、人望が厚く序列1位だった優等生の姫山が突然校内で首を吊って自殺してしまう。そして、2年D組の生徒それぞれに宛てて、姫山からの遺書が一通ずつ届けられる。

ストーリー展開

2年D組の生徒たちは、姫山の自殺の真相を解明するため、全員が自分宛ての遺書をクラスメイトの前で公開することになる。この過程で、各生徒の隠された本性や秘密が次々と明らかになり、クラス内の人間関係が複雑に絡み合いながら学級崩壊へと向かっていく。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、クラスの生徒全員が主役となり、「序列」という明確な階層システムを通じて人間の欲望や嫉妬、承認欲求を多面的に描写した学園ミステリーサスペンス。

作品固有の表現技法と特徴

作中では、遺書の公開という特殊な設定を用いて、各キャラクターの内面が段階的に明かされていく手法が採用されている。また、序列を作った真犯人が不明なまま物語が進行する構造により、読者の推理欲を刺激する演出が施されている。

世界観の構築と設定

本作は、ごくふつうの高校を舞台にしながら、SNSを通じて何者かが意図的に仕組んだ序列システムが組み込まれた世界観が構築されている。この序列は、担任教師を含む2年D組に所属する全員を1位から25位まで明確に順位付けしたものであり、物語全体を通じて登場人物たちの行動原理として機能している。

連載状況

スクウェア・エニックス「ガンガンJOKER」2017年10月号から2022年2月号まで連載。

メディアミックス情報

実写映画(劇場)

2025年1月31日公開。監督は英勉、脚本は鈴木おさむ、主演は吉野北人が務める。

始業式の日に発表された序列がすべての始まり

私立灰嶺学園中学部の始業式の朝、2年D組のクラス全員のスマートフォンに匿名アカウントで、「2-D序列」と書かれたクラス全員の序列が記されたメッセージが送られてくる。その序列は何を基準にしているのか、誰が送ったものかはいっさい不明だった。当初、廿日市くるみをはじめクラスメイトたちは、誰かのいたずらだろうと考えるものの、いつしかその序列がスクールカーストであることを前提とした人間関係が構築されていく。しかしある日突然、2-D序列の1位だった人気者の姫山椿が自殺したことで状況は一変。これまで序列のことをあまり気にしていなかった面々だったが、椿の遺書が公開されるにつれ、自分たちの中に根づいていた差別意識に気づくこととなる。

29人分の遺書が唯一の手がかり

姫山椿が学校のトイレで自殺した3日後、2年D組の全員の机の上に椿からの遺書が置かれているのが発見される。その遺書は各個人に宛てられたもので、すべて内容が違うものだった。椿はなぜ命を絶って遺書を残したのか、そしてこの遺書が本物だったとして、なぜクラス全員に椿の死を伝える必要があったのかなど、謎は多い。その謎を紐解(ひもと)くため、2年D組の全員が順番に各々に宛てられた遺書を音読して次々と公開していく。一見すると、クラスメイトたちに感謝の気持ちを記しただけの遺書だったが、その文面にさまざまな思惑が隠されていることが判明し、2年D組は混乱を極めていく。

姫山椿はなぜ自殺したのか? そしてその理由は?

遺書は活字で書かれており、筆跡が判断できないため本当に姫山椿が書いたものなのかは判別できないでいた。そんな中、椿と付き合っていた赤崎理人が口火を切ったことでクラス全員分の遺書を公開し、その内容を知ることで本物かどうかを精査し、さらに自殺の理由も判明するのではないかと望みをかける。担任教師である甲斐原誠の反対を押し切り、毎週金曜日の6限目に行われるロングホームルームで、遺書の公開が行われることになる。

登場人物・キャラクター

姫山 椿 (ひめやま つばき)

私立灰嶺学園中学部の2年D組に在籍する女子。「2-D序列」は1位。D組の中心的な存在で、黒髪のストレートロングヘアにしている。つねに笑顔を絶やさず、誰にでも平等に接している。さらに成績優秀でスポーツ万能なため、「序列1位にふさわしい人物」としてクラスメイト全員から慕われていた。序列2位の赤崎理人と付き合っている。しかしある日突然、校内のトイレで首吊り自殺した姿を発見される。当初遺書は遺されていなかったが、葬儀が行われた3日後、クラス全員の机に遺書が置かれていた。残されていた遺書はクラスメイト全員が違う内容で、理人の提案から一人一人の遺書を公開することになり、密かに姫山椿自身が抱いていた不満や、問題点が見えてくる。

廿日市 くるみ (はつかいち くるみ)

私立灰嶺学園中学部の2年D組に在籍する女子。「2-D序列」は24位。黒髪をセミロングヘアにしている。小説家志望で、人間観察を趣味にしており、つねにノートに身近な人物の特徴を書き留めている。感情を表に出すことがなく、感情の起伏も少ない。何事に対してもまず「なぜこうなるのか」を考えるクセがあり、宿題を忘れて登校することが多い。積極的に他人と交流するタイプではないが、人間観察を趣味にしているだけあって事情通で、クラスメイトのプライベートや交友関係に精通している。

書誌情報

遺書、公開。 全9巻 スクウェア・エニックス〈ガンガンコミックスJOKER〉

第1巻

(2018-03-22発行、978-4757556690)

第2巻

(2018-06-22発行、978-4757557598)

第3巻

(2018-12-21発行、978-4757559561)

第4巻

(2019-05-22発行、978-4757561496)

第5巻

(2020-01-22発行、978-4757564749)

第6巻

(2020-06-22発行、978-4757567078)

第7巻

(2021-01-22発行、978-4757570429)

第8巻

(2021-08-20発行、978-4757574298)

第9巻

(2022-02-22発行、978-4757577497)

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