概要・あらすじ
貧家に生まれ、銀河帝国にすべてを奪われ復讐を誓ったラインハルトは、生まれ持った才能を生かし、ついに帝国軍の元帥にまで登りつめる。一方、銀河帝国と敵対する自由惑星同盟は、度重なる敗戦により劣勢に立たされていたが、天才戦術家ヤンの登場により、戦局は膠着していた。
登場人物・キャラクター
ヤン・ウェンリー (やんうぇんりー)
自由惑星同盟側のメインキャラクター。くせ毛の黒髪が特徴。天才的な戦略眼を持っており、劣勢な自由惑星同盟にあっても連戦連勝を記録している。飄々とした性格だが、人々からは魔術師ヤンなどと呼ばれ、英雄視されている。
ラインハルト・フォン・ローエングラム (らいんはるとふぉんろーえんぐらむ)
銀河帝国側のメインキャラクター。金髪に、女性のような美しい外見をしている。艦隊戦では無類の強さを発揮し、銀河帝国内で、着々と立場を上げており、ついには元帥にまで登りつめている。
ジークフリート・キルヒアイス (じーくふりーときるひあいす)
ラインハルトの昔からの親友であり、側近中の側近。ラインハルトの参謀的存在で、影で常に支え続けていたが、アンスバッハの襲撃からラインハルトを庇い、死亡する。
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ (ひるでがるどふぉんまりーんどるふ)
若いながらラインハルトの首席秘書官となった女性。金髪ショートの美女。キルヒアイス亡き後の、ラインハルトの懐刀として活躍する。
ユリアン・ミンツ (ゆりあんみんつ)
新進気鋭の青年。ヤンに憧れて軍人になり、初期からヤンに仕えている。艦隊指揮や内政手腕など、優れた才能を有している。ヤン以外に仕える気はなく、異動の辞令が出た際は、激しく憤っていた。
フレデリカ・グリーンヒル (ふれでりかぐりーんひる)
記憶力に優れた女性。過去にヤンに救われてから、軍人を志し、念願のヤンの艦隊に入隊することができた。面倒くさがりなヤンを叱咤することもしばしば。
ダスティ・アッテンボロー (だすてぃあってんぼろー)
自由惑星同盟の将官。元々は軍人志望ではなく、ジャーナリストになることが夢であった。しかし、提督としての才能は高く、ヤンよりも出世が早かった。
ワルター・フォン・シェーンコップ (わるたーふぉんしぇーんこっぷ)
自由惑星同盟の将官。階級は准将。ヤン麾下の提督であり、優れた機転と、身体能力を有している。暴漢が人質を取って暴れた際は、銃を使わず、たった一人で鎮圧した。
アンネローゼ・フォン・グリューネワルト (あんねろーぜふぉんぐりゅーねわると)
ラインハルトの姉。優れた美貌を持っている。銀河帝国皇帝フリードリヒ四世の寵愛を受け、妃となるが、これによって姉を奪われたラインハルトの野望のキッカケとなってしまう。
オーベンシュタイン
ラインハルト配下の上級大将。全盲であり、目には義眼を入れている。優秀な策略家であり、ラインハルトに忠誠を誓う反面、陰で何を行っているのかわからず、底が知れない人物。
オスカー・フォン・ロイエンタール (おすかーふぉんろいえんたーる)
銀河帝国軍の若き名将。黒髪の美青年。「帝国軍の双璧」の一人であり、艦隊指揮の手腕は高い。ヤンに奪われたイゼルローンを奪還すべく、大艦隊を率いて決戦に挑む。
チュン・ウー・チェン (ちゅんうーちぇん)
自由惑星同盟の総参謀長。ヤン以上の頼りない外見をしており、常に笑みを絶やさない。ヤンの能力を高く評価しており、銀河帝国との決戦に際して、イゼルローンからヤンを召還しようとする。
場所
自由惑星同盟 (じゆうわくせいどうめい)
銀河帝国の圧政から逃れた共和主義者たちによって建国された共和国。銀河帝国の圧政から、銀河を開放すべく、軍事力を蓄え、度重なる戦闘を行っている。
銀河帝国 (ぎんがていこく)
皇帝が専制政治を行う立憲君主制の国家。上流貴族を中心とした政治を行い、一般市民には重税を課し、圧政を敷いていた。強大な軍事力を有しているものの、有名無実な貴族たちが牛耳っているため、戦力は低い。