鎌倉ものがたり

鎌倉ものがたり

古い昔からの怪異がある町、鎌倉に住む若きミステリー作家一色和彦とその妻亜紀子を中心とした、一話完結形式のミステリーロマン。第38回日本漫画家協会大賞を受賞した、西岸良平の代表作。

概要

古都鎌倉在住の、中堅ミステリー作家一色正和とその妻亜紀子は、結婚して一月目の新婚夫婦。鎌倉では妖怪や魔物が出没しては難事件をおこしており、正和は警察と協力して事件を解決していく。

登場人物・キャラクター

主人公

連載開始時33歳。本格推理小説作家。卓越した推理能力を持つ名探偵でもあり、度々鎌倉警察署より事件調査の依頼を受けて、事件を解決に導いている。東大文学部を卒業したインテリで、剣道は三段を所持し、性格は温... 関連ページ:一色 和彦

一色 亜紀子

一色和彦の妻。連載開始時21歳。小学生の変装をしても違和感が無いほど背が低く、童顔。正和の主要作品、名探偵一色亜紀子のモデルでもある。正和とは、短大の時に出版社でアルバイトをしていた時に出会った。少女マンガとディズニー映画を好む一方、短大の卒論で扱った平家物語の研究もしている。

恐山 妖介

連載開始時31歳。鎌倉警察署特捜部所属の刑事。寺の次男坊で、降霊術を得意とし、被害者の霊を呼び出して捜査をする心霊捜査で活躍している。突然関係なく、死者の霊が乗り移り、勝手にしゃべってしまう癖がある。目を隠す程伸びた白髮と、乱杭歯が特徴。

大仏 次郎

鎌倉警察署署長。正和とは顔なじみで、難解な事件が発生すると彼に捜査を依頼する。双子の兄が奈良警察署に勤務している。

稲荷刑事

鎌倉警察署心理捜査課所属の刑事。降霊術、こっくりさんを用いて捜査を行う。

川原 河太郎

鎌倉警察署特捜部所属の刑事。河童の父親と人間の母親を持つ、半妖。水晶球を使った占いをする。

零久田 汎仁丸

八ツ橋大学異常犯罪心理学研所長を務める、異常犯罪心理学の第一人者。正和が、異常な死体を見つけた事件で、手がかりを求めて訪ねた。オーディオマニアでもあり、音響関係の解析を行うこともある。

鎌倉 ルパン

鎌倉の美術品を狙う、謎の怪盗。正和のライバルであり、手のこんだ作戦を使って警察を出し抜く。和彦によって何度か追い詰められているが、まだ捕まったことはない。

健さん

強面の鎌倉簡易裁判所判事。正和の顔なじみの店静の常連。三年間網走の簡易裁判所で判事をつとめ、鎌倉に戻ってきた。静の店主、静さんが、地上げ屋のマル暴不動産に誘拐された際には、正和と二人で敵地に乗り込み、静さんを救出するほど腕っ節が強い。 東大法学部を卒業しており、学部は違うが和彦の先輩に当たる。

葉山仙人

葉山の山奥に何百年も住んでいると言われる仙人。霞を食べて生きていると言われていたが、霞より本物の食事が良いと山菜粥をたべ、酒は欠かせないとブランデーを飲む生活をしている。そのせいで出費がかさむため、飼い猫を人に変えて商売をさせている。

大河原 キン

正和が小さな時に、一色家のお手伝いをしていた家政婦。一時期一色家から暇を出されていたが、正和が亜紀子と結婚したのを機に週2,3回のペースで一色家のお手伝いを始めた。齢100を超える高齢だが、元気よく家事をこなしている。

松本 清一

鎌倉在住のミステリー作家。大量の資料を使い、謎を作り出す。幽霊の仕業で正和が松本と同じ話を書いてしまい、最初は盗作だと正和を非難したが、事件が解決してからは和解、交流を深める。

千葉 周作

元鎌倉高校剣道部所属で、正和の同期。鎌倉高校剣道四天王の一角。職業はカメラマン。

柳生 十平

元鎌倉高校剣道部所属で、正和の同期。鎌倉高校剣道四天王の一角。魔物が経営するバーで飲み過ぎた結果、幽体離脱を起こしたこともある。

猫王

亀ヶ谷の屋敷に住む、子牛ほどの大きさをした猫の総大将。魔力を持ち、催眠術も使える。

高麿宮若

鎌倉妖怪を束ねる魔物の総大将、高麿宮の長男。魔力は強いが、結婚相手が、結婚式の直前にいなくなった時に、周りを気にせずに泣き喚めく、気弱でわがままな性格。

根津弥 甚八

推定年齢200歳を越す、鎌倉ネズミの総大将。猫の総大将の猫王と同様に魔力を持つ。猫王を倒し、ネズミの天下を手に入れることが目的。

一色 宏太郎

正和の父親。故人。周囲の期待されて大学教授になったが、肌に合わずに目立った功績は残せなかった。その一方で「湖南独伊留」というペンネームで幻想小説を書いており、こちらは知る人ぞ知る名作として知られている。

一色 絵美子

正和の母親。故人。正和が8歳の頃に病気で亡くなった。現在でも正和のことを見守っており、送り火の際には亜紀子の前に、正和を頼む旨を伝えに現れた。

一色 信夫

正和の祖父。故人。高名な民俗学者で、古代呪術関連研究の第一人者。穏やかな人柄。

腐乱軒 修太

鎌倉警察署嘱託の遺体解剖医。本職は歯医者で、激痛を伴うがどんな症状も一回の治療で完治させる名医。

ドクター地場醐

害虫退治から悪霊退治まで請け負う鎌倉消毒有限会社の社長。ネズミやネコの言葉を理解できる。

札仁 玄馬

正和が連載している月刊推理の編集長。遅筆な正和に原稿催促の電話をよくする。

御成 三太夫

探偵業を営んでいるが、正体は御成流忍術を受け継ぐ忍者。CIA顔負けの諜報能力を持ち、正和の難解事件解明や、犯人逮捕に協力することも多い。

中森 桃子

年老いているが、現役女子大生のミステリー作家として、若者に絶大な人気を誇る。亜紀子と町中で知り合い、仲良くなった。

狸山 ポン吉

葉山警察署所属の刑事。タヌキであり、変装が得意。主に、タヌキ関連の事件を担当する。

場所

名探偵一色亜紀子

『鎌倉ものがたり』に登場する、小説。著者は一色正和で、主人公のモデルは妻の亜紀子。人気を博してシリーズ化し、テレビドラマ化もされた。

鎌倉

『鎌倉ものがたり』の舞台となる町。魔界と面している、魔物専用のテレビチャンネルが時折入る、狸に住民票がある等、現実の鎌倉とは異なる部分が多い。また鎌倉の住民たちも人魂が見える等、他の町の人達と異なることが多く、警察には心霊課という、魔界関連の事件を専門に扱う部署もある。

その他キーワード

宝のひょうたん

正和が、勾留された鬼を助けた際にお礼としてもらったひょうたん。中身を少し残して蓋をすると、ひとりでに酒が満たされる。

鎌倉TVK

『鎌倉ものがたり』に登場する、テレビ番組。魔物が制作する魔物のための番組で、通常は魔物のテレビでしか映らないが、電波の関係で人間のテレビでも映ることがある。

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