関根くんの恋

関根くんの恋

関根圭一郎はイケメンエリートだが何事も受け身である。そんな彼が近所の手芸店で働く如月皿と出会い、少しずつ自身の弱さに気づき克服していく物語。第3回ananマンガ大賞を受賞した、河内遙の代表作。

正式名称
関根くんの恋
ふりがな
せきねくんのこい
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

容姿端麗で仕事も運動もできるエリートサラリーマンの関根圭一郎。順風満帆に見える彼だったが、実はすべてにおいて受け身で、主体性が一切ない。三十路にしてようやくそのことに気づいた彼は、趣味を持とうと近所の小さな手芸・毛糸用品店「キサラギヤ」で手品を習い始めることにする。そこでの如月皿との出会いが、関根の心境に小さく変化をもたらし始める。

登場人物・キャラクター

関根 圭一郎 (せきね けいいちろう)

大手企業に勤める30歳の容姿端麗な男性。学生時代、家庭教師に性的な関係を迫られたり、牧場で白馬を背景に写真を撮ってもなんの違和感もないなどのエピソードを持つ。卓球やビリヤードなどの遊びでも負けたことがない、非の打ち所のない完璧人間。しかし、恋愛では常にその容姿とスマートな振る舞いから相手に迫られることを繰り返し、結果的に受動的な性格になってしまった。 そして、そのことに少しだけ引け目を感じている。趣味を持つため、近所にある手芸・毛糸用品店「キサラギヤ」で手品を習うことを決め、如月皿と出会う。

如月 皿 (きさらぎ さら)

手芸・毛糸用品店「キサラギヤ」の店主の孫娘。関根圭一郎からは「孫」と呼ばれている。野球が好きで学生時代チアリーディング部に務めるなど積極的な性格。しかし恋愛経験は少なく、男性から寄せられる好意に対して鈍感であったり、自覚なく思わせぶりな発言をしてしまうことが多い。服装が個性的で特にオーバーオールを好んで着ている。

おじいちゃん

手芸・毛糸用品店「キサラギヤ」の店主を務める老人。関根圭一郎の手品の先生。初対面の関根にいきなりキスをしたり、店を孫の如月皿(サラ)に任せて旅に出るなど自由奔放な性格。また、サラに「こんなのに1000円払ってるんですか?」と言わせるレベルの手品を関根に講義するなど商売上手である。年齢のわりに、一度も入院したことがない健康体。

紺野 朔太郎 (こんの さくたろう)

関根圭一郎の高校生時代からの友人。ふっくらとした体型で明るい性格。高校生時代には毎日紺野数音に食事を準備したり、会社を休んだ関根にメロンを見舞い品に持っていくなど、とにかく世話焼きな人物である。一方でスワッピングを企画したり、関根のペットに数音ちゃんと名付けるなど変わり者な一面も持つ。

紺野 数音 (こんの かずね)

紺野朔太郎の妻。関根圭一郎とは高校生時代に生徒会で一緒になった頃から交流がある。高校生時代には、食事をほとんど摂らずに倒れたり、朔太郎の何気ない行動に涙したりと精神的に不安定で、体型も骸骨を思い浮かべさせるほど、痩せていた。朔太郎と結婚したことで落ち着きを得て、ふくよかになった。

堂島 (どうじま)

手芸・毛糸用品店「キサラギヤ」で開催されている手品教室の生徒の1人。関根圭一郎とは、紺野朔太郎の企画した合コンで知り合う。造り酒屋の跡取りの次男で首都圏出身でない自身にコンプレックスを感じ、常に周りから魅力的に見えるように努力を重ねている。そのため、何の努力もせずに魅力的にふるまっている関根のことが気に食わない。 梢とは幼なじみで、兄と妹のような関係。

(こずえ)

堂島の5歳年下の幼なじみ。堂島とは、造り酒屋の跡取りと杜氏の家の一人娘という似た境遇のため、初めて編んだ帽子を贈るなど、彼を兄のように慕っている。都内に来るたびに堂島の家に寝袋で泊まるなどかなり自由奔放な性格。堂島の観察によると、付き合う男性はことごとく田舎者だという。

コタロータ

関根圭一郎が紺野朔太郎と数音ちゃんへの贈り物として編み物で作ったクマのぬいぐるみ。如月皿(サラ)によって命名された。このぬいぐるみがきっかけでサラと関根との人間関係が長く続いていくことになる。関根の創作により、最終的には大量の家族ができた。

数音ちゃん (かずねちゃん)

関根圭一郎のペットのオカメインコ。関根が鳩を使った手品を教わる際に購入した。命名者は紺野朔太郎であり、名前の由来は彼の妻紺野数音から。関根が長期出張する際は紺野に預けられることが多い。そのため、数音ちゃんは関根の意図しない言葉を覚えていく。

場所

キサラギヤ

関根圭一郎たちが足繁く通う手芸・毛糸用品店。店主はおじいちゃんであり、如月皿がよく手伝いをしている。手芸品販売の他に、手品や編み物などの教室も開催している。関根来店時は生徒数が少なかったものの、堂島のおかげで生徒数が大幅に増えた。

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