闇麻のマミヤ

闇麻のマミヤ

福本伸行の『アカギ ~闇に降り立った天才~』のスピンオフ作品。賭け麻雀を生業とする天才少女マミヤが、特殊ルールを採用した麻雀「闇麻」で海千山千の猛者を相手に大活躍する姿を描くギャンブル漫画。舞台は『アカギ ~闇に降り立った天才~』の数十年後の世界で、同作品のキャラクターも一部登場する。

正式名称
闇麻のマミヤ
ふりがな
やみまのまみや
作者
ジャンル
麻雀
関連商品
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あらすじ

平凡な老人である野崎治はラーメン店を営む傍ら、悪徳芸能事務所の社長などを相手に、莫大な金が動く賭け麻雀を行うスリリングな二重生活を送っていた。そんなある日、店じまいをしていた治のもとに、地下男性アイドルグループ「幕末男気組」のメンバー三人が訪れる。彼らは所属している芸能事務所に多額の借金を背負わされ、日々薄給で不当な労働を強いられているという。彼らの必死の懇願を聞き入れた治は、鬼頭エンタープライズの社長の鬼頭完治に掛け合い、幕末男気組の契約解除を賭け、麻雀勝負の場をセッティングする。そして、完治に敗北すれば幕末男気組が背負っている3000万の借金を肩代わりする代わりに、点棒を支払えば任意に牌を伏せられる特殊ルールの麻雀「闇麻」を採用することを完治に承諾させる。しかしいざ卓を囲む段になり、治の友人の雀士マミヤが二度寝して賭け麻雀の開始時間に大幅に遅刻するというアクシデントが発生する。しびれを切らした完治の圧力に負け、治自身がつなぎとして試合をすることになるが、二人の雀力の差は歴然としており、狡猾な完治の打ちまわしによって治は徐々に追い詰められてしまう。そして、今まさに敗北寸前というところでマミヤが現場に到着。治に代わって卓に入ったマミヤは、自分に3000万円の支払い能力がないことを宣言した上で、完治が勝利した暁には、完治と寝ることを約束する。見た目とは裏腹に生まじめな性格の完治はその提案を断固拒否するものの、勝利後に調子に乗ったマミヤに制裁を加えることを条件に勝負の続行を承諾する。絶望的な状況の中、マミヤは希望を捨てずに逆転の目を追い続ける。

登場人物・キャラクター

マミヤ

天才的な女性雀士。もめ事を特殊ルールの麻雀「闇麻」で解決することを生業としている。ショートヘアに短パンと、ボーイッシュないで立ちをしている。明るく溌剌とした性格の持ち主。言動の一挙手一投足が魅力的で、多くの人を惹きつけるカリスマ性を持つ。麻雀の腕前は天才的で、非常に粘り強く、どんな苦境であっても絶対にあきらめない。賭け麻雀界隈では尊敬と畏怖の感情から「闇麻のマミヤ」と呼ばれている。いきつけのラーメン店の店主である野崎治とは麻雀仲間で、共に悪徳業者を相手にした賭け麻雀を請け負っている。常人には理解しがたい奔放な言動が目立ち、賭け麻雀の当日に二度寝して1時間以上遅刻したり、賭け麻雀の条件として金の代わりに自分の体を差し出すことを提案したりするなど、やることなすこと破天荒。また、対峙した人間の本質を見極める能力に長けており、賭け麻雀の相手となった鬼頭完治のことも、根は生まじめな人間であることを瞬時に見抜いていた。

野崎 治 (のざき おさむ)

ラーメン店「ゼロサムラーメン」を営んでいる老齢な男性。年齢は74歳で、物静かな性格をしている。取り立てて目立つところのない平凡な人物に見えるが、裏では天才雀士のマミヤの窓口となり、さまざまなもめ事を特殊ルールの麻雀「闇麻」による勝負で解決する賭け麻雀を繰り返している。若き日に出会った希代の天才博徒と知られるアカギを誰よりも尊敬しており、彼が亡くなって20年がたった今もなお、唯一無二の傑物だったと回想している。マミヤの言動や麻雀から、アカギと同種の才能の輝きを感じ取っている。成り行きからマミヤの代わりに賭け麻雀をすることもあるが、麻雀の腕前はそこそこ程度。かつては結婚していたが、38歳の時に愛想を尽かされて離婚に至り、それ以来一人暮らしをしている。

鬼頭 完治 (おにがしら かんじ)

芸能事務所「鬼頭エンタープライズ」を経営している男性。年齢は70歳で、大きなギョロ眼にたらこ唇で、すごみのある風貌をしている。強欲な性格で、頭が禿げ上がっているのが特徴。現在は地下男性アイドルグループ「幕末男気組」のメンバーを薄給でこき使っている。幕末男気組のメンバーの依頼を受けた野崎治から、メンバーの契約破棄を賭け、マミヤと賭け麻雀をすることになった。金にがめつい卑俗な人物ながら、内面は生まじめなところがあり、負けたら自分の体を提供するというマミヤからの提案を徹底的に拒否するなど、鬼頭完治自身は自らに厳しいルールを課している。表ではマミヤのことを調子に乗ったろくでもないガキとこき下ろしているが、内心では非常に面白い女性だと認めている。マミヤからは「エロ70」というあだ名で呼ばれ、からかわれている。

アカギ

数十年以上前に賭け麻雀界を席巻していた天才的な博徒。裏社会では今なおその存在が語り継がれている伝説の男性だが、20年前にこの世を去っている。若き日の野崎治がアカギと出会っており、いっしょに旅打ちをした過去がある。常人とはまったく異なる唯一無二の天才として、今なおその存在は治の心の中に息づいている。

乃木 (のぎ)

芸能事務所「鬼頭エンタープライズ」に勤務する男性。社長である鬼頭完治の直属の部下で、マミヤと完治が賭け麻雀をする際に、面子の一人として卓に入った。実直な性格で、完治の命令には素直に従っている。麻雀の腕もそれなりに強い。

集団・組織

幕末男気組 (ばくまつおとこぎぐみ)

幕末の志士をモチーフにした地下アイドルの男性グループ。現在は高杉、沖田、坂本の三人の青年で構成されている。以前は西郷という青年も所属していたが逃げ出したため、三人組となった。芸能事務所「鬼頭エンタープライズ」に所属しているが、メンバー全員がデビュー時に莫大な借金を背負わされ、日々薄給で長時間労働を強いられている。中年女性とのバスツアーで度々セクハラを受けることに耐えられなくなり、マミヤの窓口役である野崎治を頼り、奴隷契約を解消するために鬼頭完治に賭け麻雀で勝ってほしいと懇願していた。

その他キーワード

闇麻 (やみま)

マミヤが賭け麻雀を行う際に採用している特殊ルール。点棒を1000点支払えば任意の手牌を伏せることができる。対戦相手が倍の2000点の点棒を支払う「闇返し」を仕掛ければ手牌を開けさせることができる。それを受けてさらに4000点の点棒を支払う完闇を実行すれば完全に手牌を伏せたままにできる。この場合、手牌を開けさせる方法はロンあがりのみ。双方が支払った点棒は「闇供託棒」として場にプールされ、そのあとにあがった人物の総取りとなる。点棒さえあれば危険牌を完全に伏せられるのが最大のメリットだが、支出を繰り返したあとに相手にあがられてしまうとダメージが極めて大きくなる危険なルールでもある。

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