はぐれ女狐たちの忍術セクシーアクション
本作は江戸時代を舞台にした痛快な艶笑時代劇で、かつて公儀隠密として活躍していたくノ一コンビが、江戸で起こるさまざまなトラブルを解決していく姿を描いている。物語には、多くの忍者がお役御免となった「忍び廃止令」といった独自の設定が取り入れられている。江戸時代ならではの事件や問題を通じて、当時の時代背景を解説や小ネタを交えながらわかりやすく描いているのが大きな特徴となっている。また、八月薫が得意とする個性的でセクシーなヒロインたちの描写も健在で、危機一髪のシチュエーションや美しく迫力ある「お色気アクション」も存分に楽しめる。
茶汲(く)み娘の裏稼業
水茶屋で茶汲み娘として働く美女のぽん太とほおずきには、もう一つの顔があった。彼女たちは、かつて公儀隠密組織として活動していた「荼枳尼衆(だきにしゅう)」に所属するくノ一コンビである。二人は「お救い茶屋」と名乗り、奉行所に頼れない複雑な厄介事を引き受け、世間の評判を味方につけることで、野良忍者から再び公儀隠密としての地位を取り戻すことを目指している。彼女たちのもとには、浪人崩れに誘拐された令嬢の救出や、悪事の疑いをかけられた同心の調査など、多岐にわたる危険な依頼が舞い込む。特に相棒のほおずきは、ふだんはドジっ子に見えるが、性の匂いを嗅ぐことで凶暴な裏の人格が目覚めるという独特の特技を持っている。ぽん太とほおずきは、こうした奇想天外な特技とあふれる色気を駆使した「忍法」で数々のピンチを切り抜け、さまざまな事件を解決へと導いていく。
立ちはだかる謎の集団「黒八咫」
昼は茶汲み娘、夜はトラブルシューターとして活躍するぽん太とほおずき。江戸の町で次々と起こる厄介事を解決していく中、彼女たちの前に立ちはだかる強大な敵が現れる。それは、嘴(くちばし)付きの仮面をまとう謎の集団「黒八咫(くろやた)」。麻薬取引や不老不死の宝石をめぐる依頼に挑むうちに、黒八咫を率いる「ミス・ヴァージン」の陰謀が明らかになり、江戸の平穏は徐々に脅かされていく。ぽん太たちは江戸の人々を守るため、黒八咫の野望を阻止すべく、ミス・ヴァージンやその背後に潜む強敵との激しい戦いに身を投じることになる。さらに、その戦いの渦中で、ぽん太が密かに思いを寄せる町奉行、加藤の秘密も次第に明らかになっていく。
登場人物・キャラクター
ぽん太 (ぽんた)
かつて公儀隠密集団「荼枳尼衆(だきにしゅう)」に所属していた野良くノ一。名前の「ぽん太」は、辰巳(たつみ)芸者時代の芸名に由来している。黒髪のロングヘアに豊かな胸を持つ美しい女性で、明るく勝気な性格に加え、姉御肌の一面もある。昼間は相棒のほおずきと共に水茶屋「しっぽ屋」で茶汲み娘として働き、夜になると黒い狐面を身につけて、厄介事を引き受けるトラブルシューター(くノ一)として暗躍している。その妖艶な容姿や経歴からは男性経験が豊富に見えるが、実は未通の娘(処女)であり、恋愛に関しては非常に初心な一面を持っている。
ほおずき
かつて公儀隠密集団「荼枳尼衆(だきにしゅう)」に所属していた野良くノ一。いつもぼんやりしているため、「ポー子」という愛称で親しまれている。茶色のロングヘアと大きなお尻が特徴。昼間は相棒のぽん太と共に、水茶屋「しっぽ屋」で茶汲み娘として働き、夜になると白い狐面を身につけて、トラブルシューター(くノ一)として暗躍している。ふだんは温厚だが、性の匂いを嗅ぐと凶暴な裏人格が覚め、身体も大柄で筋肉質な体型に変貌し、スピードやパワーが飛躍的に向上する。
クレジット
- シナリオ
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伊藤 尋也
書誌情報
陰摩羅ぽんぽこ 全3巻 リイド社〈SPコミックス〉
第1巻
(2024-06-27発行、978-4845866571)
第2巻
(2025-01-27発行、978-4845868513)
第3巻
(2025-07-28発行、978-4845869411)








