雨上がりの僕らについて

雨上がりの僕らについて

らくたしょうこの代表作の一つ。舞台は東京を中心とした現代日本。昔から同性愛者であることを隠し、恋愛にトラウマを抱える奏振一郎と、高校時代からの親友である真城洸輔が再会したことをきっかけに動き出す恋愛模様を、切なくも温かい雰囲気で描いた青春ボーイズラブ。一迅社×pixiv「comic POOL」2019年8月から2020年8月にかけて配信された作品。2025年7月に、テレビドラマ版『雨上がりの僕らについて』がテレビ東京系で放送。振一郎を池田匡志、洸輔を堀夏喜が演じている。本作の続編として『雨上がりの僕らについて -そのさき-』『雨上がりの僕らについて -ever after-』がある。

正式名称
雨上がりの僕らについて
ふりがな
あめあがりのぼくらについて
作者
ジャンル
BL
レーベル
comic POOL(一迅社)
巻数
既刊2巻
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不器用な青年たちのボーイズラブ

本作は、不器用な青年たちの純愛をテーマにしている。高校時代、互いに思い合いながらも恋人同士になれなかった二人が、社会人となって再会し、もどかしい関係を少しずつ深めていく様子が丁寧に綴られる。女性を愛せず、同時にゲイとしての自分も受け入れきれなかった過去を抱える振一郎。そして、複雑な家庭環境に悩みながらも、明るく前向きに生きようとする洸輔。再会をきっかけに、彼らは日常のさまざまな出来事を通じて距離を縮めていく。互いの複雑な過去や問題を振り返りながら、まるで雨がいつか上がるように、ゆっくりと温かな関係を築いていく。そんな臆病で純粋な二人の恋の行方が、本作の最大の見どころとなっている。

ちょっと強引な天然男子×恋にネガティブなピュア男子

東京で暮らす振一郎は、高校・大学時代に経験した辛い思い出から、自分が同性愛者であることを隠し続け、女性からの告白もすべて断ってきた。「もう恋はしない」と心に決めていた振一郎だったが、高校時代の親友、洸輔のことだけは、社会人になった今も忘れられずにいた。どこか満たされない日々に悩んでいた振一郎は、ある日、雨宿りのために立ち寄ったカフェで偶然にも社会人になった洸輔と再会する。洸輔への届かぬ思いに再び苦しむことを恐れた振一郎は、自分が同性愛者であることを打ち明けたうえで距離を置こうとする。しかし、洸輔もまた長年胸に秘めていた本音を明かしたことで、止まっていた二人の恋が再び動き出す。

再会から始まる告白と葛藤

再会をきっかけに洸輔から告白されたことで、二人は自然と過去や人生を見つめ直す機会が増えていく。昔と変わらぬ明るい笑顔と、まっすぐな思いを遠慮なくぶつけてくる洸輔に戸惑いながらも、振一郎は少しずつその熱意を受け入れ、休日に二人で水族館へ出かけることになった。しかし、その途中で振一郎の同僚の金森彩と偶然出会い、彼女からある疑いをかけられてしまう。実は振一郎は洸輔と再会する前に、同僚の藍沢すみれから告白されており、相談相手である彩もそのことを知っていたのだ。これまでは「彼女がいる」というウソを理由に告白を断ってきた振一郎だったが、すみれを案じる彩の真剣な言葉に心を動かされ、すみれに対して「好きな男性がいる」と正直に打ち明ける。これを機に自分の本当の気持ちと向き合い、ネガティブな考えから一歩踏み出せた振一郎は、洸輔の告白にも真摯に向き合い、二人は正式に付き合うことになる。だが、離れて暮らしているはずの洸輔の母親、美都子が訪ねてきたことで、事態は一変する。いつも明るく振る舞っていた洸輔が、実は家族との複雑な事情に悩んでいたことが明らかになる。

登場人物・キャラクター

奏 振一郎 (かなで しんいちろう)

東京で暮らす青年。洸輔の高校時代の親友で、出版社の営業マンとして働いている。明るい茶髪のイケメンで、高校時代から女性にモテていたが、すべての告白をウソをついて断ってきた。かつて洸輔に対して友情以上の感情を抱いていたが、その思いを伝えることをあきらめ、卒業後は疎遠になっていた。さらに大学時代には同性に告白して拒絶されるという苦い経験をし、それ以来同性愛者であることを隠し続けている。ある日、仕事中に立ち寄ったカフェで偶然にも洸輔と再会を果たす。一方、職場の同僚であるすみれから告白され、一時は気まずい思いをしたが、のちに洸輔への本音を正直に打ち明けたことで、彼女とは良好な友人関係を築いている。

真城 洸輔 (ましろ こうすけ)

東京の建設会社で現場管理を務める青年。黒髪のショートヘアで、明るく爽やかな性格のイケメン。振一郎に対して密かに思いを寄せていたが、さまざまな誤解からすれ違いが生じ、恋仲には発展せず疎遠になってしまう。父親の死後、歪(ゆが)んだ愛情を押し付けてくる母親の美都子とは確執を抱えている。高校入学後は美都子と共に祖母の家で暮らしながら、アルバイトや部活動に励んでいた。やがて祖母の勧めで自立を決意し、いつか振一郎と再会することを目標に上京。偶然振一郎と再会を果たし、不器用ながらも少しずつ彼との距離を縮めていく。

書誌情報

雨上がりの僕らについて 2巻 一迅社〈comic POOL〉

第1巻

(2020-02-21発行、978-4758016834)

第2巻

(2020-10-02発行、978-4758017053)

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