鬼神童子ZENKI

鬼神童子ZENKI

修験道の開祖とも言われる役小角の伝説をモチーフとした物語。かつて小角に使役されていた鬼神・前鬼が現代に蘇り、小角の血を引く女子高生と共に、さまざまな怪物たちと戦いを繰り広げる。集英社「月刊少年ジャンプ」1992年12月号から連載。1995年1月テレビアニメ化。

正式名称
鬼神童子ZENKI
ふりがな
きしんどうじぜんき
原作者
谷 菊秀
作画
ジャンル
アクション
 
バトル
 
怪談・伝奇
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

最強の呪術師・役小角を先祖に持つ女子高生・役小明は、引退した祖母から祓い師としての修業を受け、宿屋を兼ねた占い・御払い処・役咒法堂を切り盛りしていた。あるとき、その役咒法堂に賊が侵入した事件をきっかけに、石像に封じられていた鬼神・前鬼が復活。自由の身となった前鬼は、賊が変化した怪物・憑依獣を圧倒的な力で叩き潰し、さらに小明にも襲い掛かろうとする。

しかしそのとき、小明の持つ法具・護法輪具の力で前鬼は弾き飛ばされ、小さな子供の姿に変わってしまった。小明の唱える秘咒のみが、真の姿に戻る手段と知った前鬼は、小明と共に邪悪な怪物たちと戦っていくことになった。

登場人物・キャラクター

前鬼 (ぜんき)

千年以上前に役小角によって使役されていた二柱の鬼神の一方で、燃えるような真紅の髪を持つ。人間をはるかに凌駕する身体能力を誇り、破邪の力を秘めた金剛角と体内から生み出す雷を主な武器とする。役咒法堂に祀られていた石像から復活を遂げたが、普段は役小明の秘咒によって童子の姿となっており、能力の大半が封じられている。 性格は粗暴かつ自分本位だったが、小明と行動を共にするうちにそれなりの常識や倫理感を身に付けていった。

役 小明 (えんの ちあき)

役小角の血を引く女子高生。現代における前鬼の使役者となる。まだ未熟ではあるが、その術者としての才能は歴代有数であるらしく、祖母の役小鬼によれば将来は小角さえも超える器と見られている。ややスレンダーながらなかなかスタイルが良く、サービスシーンも多い。

後鬼 (ごき)

役小角が使役したもう一柱の鬼神。人間との間に子を生し、以来子孫に転生することで、千年以上の時を過ごしてきた。現代では後鬼丸という少年の中にその魂を宿していたが、前鬼と小明に出会ったことで、鬼神・後鬼としての覚醒を果たした。前鬼とは対照的に知的かつ温厚な性格で、女性と見まごうばかりの美貌の持ち主でもある。

役 小鬼 (えんの さき)

役小明の祖母で高い能力を持つ術者。前鬼が復活し、小明がその使役者となることを予見したため、役家当代の座を小明に譲った。引退後は、来るべき危機に備えるために日本各地を巡っている。

役 寿海 (えんの じゅかい)

役小鬼の弟に当たる老僧。家を空けている小鬼に代わって、小明を見守っている。かなりのスケベ爺で、しばしばセクハラ的な言動が飛び出す。

役 小角 (えんの おづぬ)

前鬼・後鬼をはじめ、数多くの鬼神たちを使役したという史上最強の呪術師。千年以上前にこの世を去っているが、その超絶的な力で現代に前鬼が蘇り、子孫と共に戦うことを予見していた。

神酒 壮真 (みき そうま)

退魔師として活動する高野山の僧侶。酒が大好きという破戒僧だが、腕は確かで、呪力から生み出す退魔剣を武器に多彩な攻撃を操る。世の中に散らばる憑依の実を回収する任務の途中で前鬼たちと知り合った。

死呪羅 (しじゅら)

前鬼抹殺を企む邪術師集団・四呪士の頭。人間の魂を抜き取ることができる死鎌を操る。抜き取った人々の魂を盾に、前鬼を追い詰めたが、死鎌の能力を逆手に取った前鬼に人々の魂を解放され、ヴァジュラ雷光牙によって止めを刺された。

犬神 狼 (いぬがみ ろう)

世界を破壊する魔神獣を生み出すため、憑依の実を集めていた邪術師。犬神四天王と称する4人の配下を伴って前鬼たちの前に立ち塞がった。前鬼の拳を指一本で受け止めるなど、個人としての戦闘力も高い。

ヴァサラ

役小角に使役されていた鬼神軍団の長。かつて前鬼の角をへし折ったほどの実力者で、「黒き雷雲の闘神」の異名を持つ。人間の欲望こそが憑依獣を生み出す原因と考え、人間を滅ぼそうとしたため小角によって封印されていた。陰で呪殺を請け負う呪術家・鬼道家の者の手で現世に復活し、前鬼と激しくぶつかり合う。

龍魔大帝 (りゅうまたいてい)

異形の者たちを従える巨大な龍で、千数百年前に役小角と彼に使役される鬼神たちに破れ、頭脳と肉体とを別々に封印されていた。頭脳部分はいち早く封印を破っており、肉体も蘇らせ、真の姿を取り戻すために虚空と名乗る人間に似た姿をとって暗躍していた。

場所

役咒法堂 (えんのじゅほうどう)

『鬼神童子ZENKI』に登場する建物。役小明が暮らす建物。その本堂には前鬼を封印していた前鬼石が安置されていた。役小角が開いた町として知られる式神町を見下ろす山の上に建っており、訪れる客の望みに応じて占いやお祓いを施す。また宿屋も併設されており、建物自体は古いが温泉も完備されている。

その他キーワード

憑依の実 (ひょういのみ)

見た目は植物の実に近いが、人間の欲望を感じ取ると目を開き、触手を伸ばしてその人間に憑依する。憑依された人間は、やがて憑依獣と呼ばれる怪物へと変貌し、抱いた欲望の強さや種類に応じた奇怪な能力で人間を襲う。前鬼はこれを好物としており、憑依獣を倒した後に残る憑依の実を食べてしまうことが多い。 日本全体にかなりの数が散らばっており、各地の寺社などに封印されている。

護法輪具 (ごほうりんぐ)

宝玉が嵌め込まれた腕輪で、役小角が残した法具である。幼少時の小明が祖母から受け継いだ。小明が前鬼の封印を解くには、この法具が必要となる。

クレジット

原作

アニメ

鬼神童子ZENKI

呪術者・役小角の子孫で女子高生巫女の役小明は立派な祓い師として活躍する日を夢見ていたが、あいにく彼女が住む式神町は長く平和だった。だがある時役小角の宝を狙った侵入者が現れる。 その欲望に悪しきものが憑... 関連ページ:鬼神童子ZENKI

SHARE
EC
Amazon
logo