鬼面石

鬼面石

顔が醜く、女子供に恐怖心を抱かせるという理由で投獄された主人公・十万の不幸な人生を描いた時代劇漫画。のちに『流刑人別帳』としてリメイクされた。

正式名称
鬼面石
ふりがな
きめんいし
作者
ジャンル
時代劇
レーベル
KCDX(講談社) / ちくま文庫(筑摩書房)
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概要・あらすじ

顔が醜いというだけで投獄されている主人公・十万。ようやく牢から出られるも、過酷な労役につかされたり、残酷な城代の屋敷に連れていかれたりと徹底的な迫害にあう。最期は顔面以外を土中に埋められ、人々に踏みつけられることになる。

登場人物・キャラクター

十万 (じゅうまん)

美濃国中巣の下人。実直で勤勉。その醜い顔が理由で半年も投獄された。牢から出たあとも人々に迫害され続け、ついには顔面以外を土中に埋められ、怨恨の念を残し悶死する。路上に残された顔は化石となり、死してなお多くの人々に踏みにじられる。

座間 角兵衛 高能 (ざま かくひょうえ ただたか)

岩穴城城代。面白がって十万を屋敷に連れ帰るがすぐに飽き、虐待の限りをつくす。

お千代 (おちよ)

座間角兵衛高能の屋敷で働く女性。十万に同情し親切にするが、最終的には彼を裏切り、座間角兵衛高能の側女となる。

藤太 (とうた)

岩穴城の労役につく囚人。人一倍体が丈夫。十万とは足枷で繋がれたコンビ。いやがる十万を脅し、無理やり脱走するも失敗し殺される。

場所

岩穴城 (いわあなじょう)

斎藤義竜の領地、美濃の南端の出城。座間角兵衛高能が城代をつとめる。地形が悪く、工事は難航を究め、労役についた囚人は半年もたたずに命を失っていた。

書誌情報

つげ義春大全 17巻 講談社〈KCDX〉

第4巻

(2020-07-01発行、978-4065164143)

第11巻

(2020-09-01発行、978-4065164174)

第16巻

(2020-04-01発行、978-4065164075)

第17巻

(2020-06-01発行、978-4065164112)

筑摩書房〈ちくま文庫〉

(2008-10-01発行、978-4480425416)

(2009-01-01発行、978-4480425447)

(2009-06-01発行、978-4480425492)

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