魔女怪盗LIP☆S

魔女怪盗LIP☆S

「夜の魔女」の継承者に選ばれた、ごくふつうの女子高校生の星乃美紅は、同じく魔女として覚醒した仲間たちと共に、人々からマナを奪う魔術師組織のエッグに対抗することとなった。その中で、夜の魔女を追う国際警察の捜査官、安土流星との恋愛関係を築いていく美紅の姿を描いたラブファンタジー。「なかよし」2019年11月号から掲載の作品。

正式名称
魔女怪盗LIP☆S
ふりがな
まじょかいとうりっぷす
原作者
鏡 はな
漫画
ジャンル
恋愛
 
魔法使い・魔法少女
レーベル
講談社コミックスなかよし(講談社)
巻数
既刊5巻
関連商品
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あらすじ

まじめな性格の女子高校生、星乃美紅はある日、担任の百合園マリーから6代目「夜の魔女」に指名された。こうして美紅は、万物のエネルギーであるマナを人々から奪う魔術師の組織「エッグ」から人々を守るため、四条静宮植原ゆめと共に、「魔女怪盗LIP☆S」となって戦うことになる。そんな中、エッグの最高経営責任者にして世界最高の魔法使いであるウィズ・グリムによって、マリーに命の危険がせまっていた。美紅の変身後の姿「スター・スカーレット」を追う捜査官の安土流星を異性として意識し始めた美紅は、流星を危険に巻き込まないように、マリーの師匠であるミネ男の指導のもとで魔法を強化する特訓へと向かう。一方、流星もまたスター・スカーレットに好意を抱き始め、魔女たちの戦いに身を投じる覚悟を決めていた。

登場人物・キャラクター

星乃 美紅 (ほしの みく)

魔女怪盗LIP☆Sの一人で、6代目の「夜の魔女」。ウェーブがかった肩下の金髪をポニーテールにしているが、夜の魔女に変身すると髪が伸びる。男性アイドルグループ「M.A.G」のメンバー、輝莉光にあこがれる女子高校生で、クラスの担任を務めている百合園マリーと仲がいい。非常にまじめな性格で、マリーに代わって彼女が飼っているミミズクのミネ男の世話を買って出ているほか、楽しみにしていたM.A.Gのコンサートも、日直で任された掃除が終わるまで行こうとしなかったほど。魔女の姿では何度もキスをし、さらに危機に陥ると助けてくれる安土流星に好意を抱き始めている。夜の魔女としての名前は「スター・スカーレット」で、登場口上は「今宵その宝石をいただきます。愛にかけて、誇りにかけて、紅き乙女のくちびるにかけて」。

百合園 マリー (ゆりぞの まりー)

5代目の「夜の魔女」。星乃美紅の通う高校で理科教諭を務めており、美紅のクラスの担任でもある。ウェーブがかった金髪に白衣を身につけ、丸眼鏡をかけている。日常的にだらしない生活を送っており、理科準備室に住み着いているが、掃除をしないためゴミ部屋と化している。美紅からは「マリちゃん」、ウィズ・グリムやミネ男からは「マリヴァン」と呼ばれている。

四条 静宮 (しじょう しずく)

魔女怪盗LIP☆Sの一人で、摂理の魔女。星乃美紅と同じ高校に通う女子で、生徒会長を務めている。腰まである黒髪は、摂理の魔女に変身すると青いインナーカラーとなる。全国模試でトップを取るほど頭脳明晰で、冷酷無比なロボットとも陰口を叩かれているが、美紅にリップを隠すよう忠告するなど、女心を理解する優しい一面もある。摂理の魔女としての名前は「クール・ヴァイオレット」で、登場口上は「世界の秩序を守りましょう。法にかけて、信念にかけて、蒼(あお)き乙女のくちびるにかけて」。

植原 ゆめ (うえはら ゆめ)

魔女怪盗LIP☆Sの一人で、生命の魔女。星乃美紅と同じ高校に通う女子で、華道の名門・草華院流の家元の令嬢でもあり、プロの華道家としても活動している。明るい色の茶髪を、左側だけ三つ編みにしたミディアムボブにしている。清楚な振る舞いと装いを義務づけられていたが、実際は今時の服装や化粧にも興味がある。生命の魔女としての名前は「ベイビー・ミント」で、登場口上は「生まれた奇跡を愛しましょう。吐息にかけて、鼓動にかけて、萌(も)ゆる乙女のくちびるにかけて」。

天王寺 小夜 (てんのうじ さや)

魔女怪盗LIP☆Sの一人で、運命の魔女。エッグの活動が活発になってきたことから、師匠の百合園マリーに呼ばれて、美紅たちの通う高校に転校して来た。前髪を真ん中分けにした赤毛で、ロングボブヘアにしている。動画配信サイト「アワビジョン」で「サヤ・チャート」のハンドルネームを使用して占い配信をしており、カテゴリ人気NO.1を誇っている。運命の魔女としての名前は「ルナティック・ロゼ」で、登場口上は「まだみぬ未来に導きを。巡りにかけて、出逢いにかけて、恋する乙女のくちびるにかけて」。

輝莉 光 (かがり れい)

魔女怪盗LIP☆Sの一人で、太陽の魔女。男性アイドルグループ「M.A.G」のメンバーとして活動しているが、実は女性。薄紫色の髪で、右目側を隠したアシンメトリーなショートカットにしている。魔女として覚醒したあと、星乃美紅の通う高校に男子生徒として転校して来た。輝莉光自身が「M.A.G」のメンバーであることを隠すために、登校時は黒ぶちの伊達眼鏡をかけて変装している。太陽の魔女としての名前は「グリッター・ゴールド」で、登場口上は「あまねくものを照らしましょう。朝日にかけて、栄光にかけて、煌(きらめ)めく乙女の唇にかけて」。

ミネ男 (みねお)

百合園マリーが理科準備室で飼っている茶色いミミズク。その正体はマリーの魔法の師匠にして智慧を司る女神の使いである男性。人間時は銀髪をウルフカットにし、後ろ髪をサイドでまとめている。神話級の魔法使いと評され、本名は「ルキウス・グラウクス・エトルクスク・ミネルヴァ」。ミミズク時はマリーからはあまり世話をされていなかったが、星乃美紅から世話をされたことに恩を感じている。ウィズ・グリムに対抗するべく、魔女怪盗LIP☆Sと安土流星に魔法の訓練を施す。

安土 流星 (あづち りゅうせい)

国際警察機関に所属している特任捜査官の少年。弱冠16歳ながら、IQは190。9歳の時に迷宮入り事件を解決したのを皮切りに難事件を次々解明したことから、特例として特任捜査官に採用された。星乃美紅たちの通う高校に転校し、美紅のクラスメイトとなる。魔女怪盗LIP☆Sの逮捕を目的としており、特に美紅の変身後の姿である「スター・スカーレット」に執着している。しかし、美紅やスター・スカーレットが危機に陥ると反射的に助けてしまうなど、自覚のないまま好意を寄せている様子が見られる。のちにある事件をきっかけに、ミネ男から魔法の訓練を受けることになる。

ウィズ・グリム

エッグの最高経営責任者を務める青年。世界最高の魔法使いでもある。青年の姿をしているが1000年以上生き続けており、百合園マリーとは旧知の間柄。ずっと人間からマナを集め続けており、ほとんどの人間が滅びるとされている「選別」を行おうとしている。

集団・組織

エッグ

魔術師たちの組織。人間の持つマナを大量に集めて「ラグジュアリー・マナ」を生成し、奪おうとしている。表向きにはウィズ・グリムが最高経営責任者を務める多国籍企業。しかしマナを金儲けや、ほとんどの人間が滅びるとされている「選別」に利用しようと考えている。動画配信サイト「アワビジョン」をはじめとしてさまざまな事業を展開しており、人が多く集まるイベントなどを開催している。

魔女怪盗LIP☆S (まじょかいとうりっぷす)

星乃美紅たちが魔女として活動する際のグループ名。エッグが人々からマナを奪って生成した「ラグジュアリー・マナ」を奪い返し、「マナ・リサラ」の呪文で人々に返還している。美紅のほか、四条静宮、植原ゆめ、天王寺小夜、輝莉光がメンバーとして活動しており、魔女に変身している時にはそれぞれ「スター・スカーレット」など、魔女としての名前で呼び合っている。

その他キーワード

楽園の棘 (らくえんのいばら)

ウィズ・グリムが百合園マリーにかけた魔術。棘(とげ)を何重にも巻いた輪になっており、肉体を突き抜けて心臓に巻き付く。これに取り憑(つ)かれているあいだは魔法を使用することができず、また取り憑いた相手の魔力を吸って棘を伸ばすため、やがて心臓が串刺しにされる。

マナ

すべての存在の中にある根底的なエネルギー。人間の目に見えない力の流れであり、マナを奪われると緑は枯れ、建物は崩れ、人間は体力が奪われるなど精神が闇に落ちて、やがて生命も失われる。このマナを大量に集めて圧縮し、結晶化したものを「ラグジュアリー・マナ」と呼ぶ。ラグジュアリー・マナはブリリアントカットされた宝石の形をしている。

クレジット

原作

鏡 はな

書誌情報

魔女怪盗LIP☆S 5巻 講談社〈講談社コミックスなかよし〉

第1巻

(2020-01-10発行、 978-4065184127)

第2巻

(2020-05-13発行、 978-4065195819)

第3巻

(2020-09-11発行、 978-4065206096)

第4巻

(2021-02-12発行、 978-4065220863)

第5巻

(2021-07-13発行、 978-4065240892)

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