天才魔術師が行方不明になった魔法の世界
本作の舞台となるのは魔術師が魔法を駆使して活躍しているファンタジー世界で、魔術師になるには魔法学園に通いながら、魔術師から魔術を学ぶ必要がある。魔法学園の中でも名門とされるのが王立ディアナ魔術校で、通称「ディアナ校」は、主人公のクロード・シリウスがかつて教授を務めていた学校でもあり、多くの者からあこがれを抱かれている。しかしクロードは、とある事件から行方不明となり、謎多き人物だった。クロードをはじめとする登場キャラクターの名前は星や星座をモチーフにしており、12星座にまつわる魔法も登場する。
ポンコツ魔女と黒猫になった天才魔術師の再会
もう一人の主人公であるスピカ・ヴァルゴは、魔術師を目指しているが魔法の腕はイマイチで周囲よりも劣っている。かつて命を救ってくれたクロード・シリウスに、あこがれを抱きながら修行に励むスピカは、言葉を話す黒猫と出会う。傲慢で冷酷に振る舞う黒猫を師と仰ぎ、修行を続けるスピカはある日、黒猫の正体があこがれのクロードだと知り、呪いで猫になった彼を人間に戻すために奔走する。クロードと利害が一致し、1等級魔術師を目指すようになったスピカの成長や波乱の学園生活が、ファンタジーやラブコメ要素を交えながら描かれる。
ようやく入学したディアナ校は問題だらけ
クロード・シリウスと修行を重ねたスピカ・ヴァルゴは、なんとかディアナ校への入学を果たすが、彼女が在籍するクラスは問題児ばかりだった。当初はスピカの実家周辺だった舞台はディアナ校となり、個性的な生徒たちが巻き起こすトラブルだらけの学園生活が始まる。一方のクロードは人間の姿に戻るものの、生徒たちの不信感を払拭するために問題児だらけのクラス全員を卒業させるという難題を課せられる。そんな中、入学早々スピカが中間試験に落ちて合宿に参加する羽目になり、その途中で邪教徒が襲撃してくるなど、次々と問題が発生する。
登場人物・キャラクター
スピカ・ヴァルゴ
魔術師を目指している少女。年齢は14歳。身長156センチで、8月23日生まれ。星座はおとめ座で、血液型はO型。ピンクの髪をハーフツインテールにしている。クロード・シリウスにあこがれを抱いており、魔法学校の中でも最難関といわれている王立ディアナ校に入学するため、独学で魔法の練習を続けていた。しかし、魔法は魔術師からしか教わることができないため、貧乏が故に才能を伸ばすことができなかった。失敗続きの中、輪廻の呪いによって黒猫の姿に転生したクロードと出会い、師事することになる。植物魔法を得意としているほか、特殊魔法である再生魔法の使い手であり、一時的にクロードを人間の姿に戻すことができるが、そのためには黒猫姿のクロードのお尻の穴にキスをしなければならない。
クロード・シリウス
カリスマ魔術師の男性。年齢は21歳。身長178センチで、12月21日生まれ。星座はいて座で、血液型はA型。現在は輪廻の呪いによって、左耳に金のピアスつけた黒猫の姿となっているが、本来は黒髪をショートカットヘアにした青年。世界に10人しかいない一等魔術師の称号を持ち、17歳の時に王立ディアナ校の教授に選任された。しかし2年前、邪教徒が王立ディアナ校を襲撃した際に生徒を守らず逃亡し、そのまま失踪したと噂(うわさ)されている。黒猫姿になってからは誰にも言葉が通じず野良生活を送っていたが、偶然出会ったスピカ・ヴァルゴにだけ言葉が通じる。さらに、スピカが輪廻の呪いを解ける再生魔法の使い手であること、クロード・シリウスと同等の魔術師になれば完全に解呪することが可能であることを知り、スピカを弟子にする。
書誌情報
黒猫と魔女の教室 9巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2022-07-08発行、 978-4065284261)
第2巻
(2022-09-09発行、 978-4065290873)
第3巻
(2022-12-09発行、 978-4065299517)
第4巻
(2023-03-09発行、 978-4065309179)
第5巻
(2023-07-07発行、 978-4065321683)
第6巻
(2023-11-09発行、 978-4065331552)
第7巻
(2024-03-08発行、 978-4065348598)
第8巻
(2024-07-09発行、 978-4065361160)
第9巻
(2024-11-08発行、 978-4065370384)