魔法戦士リウイ

魔法戦士リウイ

水野良の同名小説のコミカライズ作品。剣と魔法のファンタジー世界、フォーセリアで、突如勇者として見出された魔術師の青年、リウイの破天荒な活躍を描く。テーブルトークRPG「ソード・ワールドRPG」と共有する、雄大で緻密な世界観が大きな特徴となっている。「コミッククリア」で2016年より連載の作品。

正式名称
魔法戦士リウイ
ふりがな
まほうせんしりうい
原作者
水野 良
漫画
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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世界観

本作『魔法戦士リウイ』は、テーブルトークRPG「ソード・ワールドRPG」と世界観を共有しており、同作と同じ剣と魔法が支配する世界、フォーセリアを舞台に物語が展開される。フォーセリアには人間、グラスランナー、ドワーフ、エルフなどさまざまな種族が存在し、時に敵対し、時に協力し合って生きている。物語の舞台となるのは、魔術師が力を振るっていた古代魔法王国が終わり、力を持つ者が立身出世を叶える「剣の時代」と呼ばれる時期で、冒険者達は一攫千金を目指して古代魔法王国の遺産を求めたり、賊や魔物を倒して名声を得たりと、各々の夢を目指している。また世界には人々の脅威となる凶悪な魔獣や妖魔、邪悪な神々を信仰する邪教も存在し、冒険者は時にこのような脅威とも戦う。宗教としては主にファリス、マーファ、マイリー、ラーダ、チャ・ザ、ファラリスの「六大神」と呼ばれる神々を信仰するものが存在する。神々は古の戦争で肉体を失っているため、それぞれ宗派を作り、自らの信徒達に啓示と加護を与えて世界を見守っている。また、中には六大神以外の神々を信仰するものや、竜や精霊を信仰する宗教も存在する。

あらすじ

第1巻

魔術師ギルドで魔術師として研鑽を積んだリウイは、遂に「正魔術師」として認められたものの、堅苦しい魔術師ギルドのやり方に窮屈さを感じ、繰り返す毎日に物足りなさを感じていた。そんなある日、リウイはメリッサミレルジーニの三人に出会う。女性だけで冒険者のパーティを組んでいる三人は、新たな女性の仲間を探していたものの、神官であるメリッサが、リウイが「勇者である」という啓示を受けた事で、不本意ながらいっしょにパーティを組む事になった。冒険者という、自由と危険が付き物の仕事に胸踊るような期待を抱くリウイであったが、冒険者として未熟な彼は三人から「お荷物」の烙印を押されてしまう。そんな中、後先考えないリウイは三人と遺跡にお宝探しに向かうが、戦闘の最中、魔術師にとって命の次に大事ともいえる「魔術師の杖」を武器代わりに振るって折ってしまう。杖がなくなって魔法の使えなくなったリウイは、新たな杖を作るため、杖の材料となる「樫の古木」を求めてターシャスの森に単身向かう事を決意。自分の不始末にメリッサ達を巻き込むつもりはなかったが、リウイの同僚であるアイラの計らいによって三人はリウイに協力を申し出て、かくして四人は揃ってターシャスの森に向かう事となる。

第2巻

リウイ達はターシャスの森に到着し、無事に「樫の古木」を発見するが、森に住むエルフ達と敵対してしまう。リウイが手に入れた「樫の古木」はエルフ達に「いにしえの者の木」と呼ばれるもので、いわばエルフ達の墓であったのだ。聖地を荒らしたリウイ達はエルフのセレシアの罠によって捕らえられたが、人間に興味を持つセレシアの言葉をヒントにして、リウイは窮地を乗り切る案を思いつく。リウイは冒険に出る前にアイラから借りた「妖魔の呼び子」を使う事で、妖魔を呼び寄せてエルフを襲わせ、それを助ける事で身の潔白を証明しようと考えたのだった。リウイの詐欺師同然の手管に呆れつつも、四人はエルフ達を助けた事で「樫の古木」を手に入れ、無事に森を抜け出す事に成功する。

街に戻ったリウイは新しい杖を手に入れたものの、ひょんな事からメリッサの婚約者騒動に巻き込まれてしまう。メリッサのかつての婚約者、コンラッドがメリッサを追いかけてオーファンまで押しかけて来たのだった。親の決めた縁談に従うつもりのないメリッサはコンラッドを拒絶するが、コンラッドは聞く耳を持たない。縁談の行方はコンラッドの申し出によって決闘によって決める事となり、リウイは巻き込まれる形でコンラッドと戦う事となってしまった。元魔術師のコンラッドは、騎士の真似事をしているだけで実力はないと思われたが、意外にも悪漢五人を一瞬で倒す実力を見せる。コンラッドのその剣の腕前を聞き、早くもリウイの死を予感する仲間達であったが、リウイは全力を尽くそうと前向きに考え、決闘に臨む。決闘前にアイラから助言とマジックアイテムを受け取ったリウイは、コンラッドとの決闘中、その助言を思い出し、コンラッドがマジックアイテムでイカサマをしているのに気づく。アイラから渡された同種のマジックアイテムを起動する事でコンラッドのイカサマを封じ、リウイは決闘に勝利した。お互いにイカサマをし合う決闘に周囲は呆れつつも、決闘を経てパーティの面々は少しずつリウイの事を認め始める。

第3巻

オーファンの街を異常気象が襲った。暑かったり寒かったりと天候不順が続く日々の中、アイラのもとに一通の手紙が届く。実は異常気象にはアイラのかつての師であるバナールがかかわっており、最悪の場合、より大きな災いが引き起こされるというものだった。アイラはリウイと仲間達に災いを止めるため依頼を出し、彼らに助力を乞う。同じく異変を察知していたセレシアも合流し、リウイ達は、「四大魔術師(エレメントマジシャン)の塔」へと向かう。道中、異常気象の影響で狂った精霊達と戦いの中で、自分の未熟さを否が応でも自覚させられるリウイだったが、自らの失敗に責任感を感じ、ジーニの言葉を受け入れる事で少しずつ冒険者として成長していく。そして遂に一行は異常気象を起こしている魔法装置の中枢にたどり着いたが、そこは狂った氷の精霊の巣窟だった。部屋に入っただけで凍死してしまう状況の中、あきらめきれないリウイは考えられるだけの策を弄し、決死の覚悟で部屋に入る。殺到する氷の精霊を跳ね除け、魔法装置にたどり着いたリウイは、朦朧とした意識の中で見事に装置を停止させる。装置の停止に伴って狂った精霊達も消え去り、リウイも満身創痍の状態で生き残り、一行は無事に帰還した。リウイが勇者として偉業を成したと喜びを露にするメリッサだったが、政治的な配慮から今回の一件は口外する事ができず、冒険は不本意な結果に終わってしまった。

街でいつも通り夜遊びに興じていたリウイであったが、偶然、家出少女のミュリエルを拾ってしまう。ロドリゴ商会の箱入り娘であるミュリエルは、政略結婚に嫌気が差して家出して来たのだった。家出にはメリッサが間接的にかかわっている事もあり、責任を感じたリウイはミュリエルの家出に力を貸すと決める。ミレルとメリッサの助言を受けて、悪漢を装ってミュリエルの実家に押しかけるリウイであったが、逆にリウイはそこでミュリエルの父親から思わぬ申し出を受ける事となる。

登場人物・キャラクター

リウイ

魔術師ギルドに所属する正魔術師(ソーサラー)の青年。養父であるカーウェスが魔術師ギルドの重鎮であるため、流されるままに魔術師としての道を歩んでいたが、本人は漠然とその境遇に不満を感じており、メリッサ、ミレル、ジーニの三人との出会いを契機として、刺激と危険あふれる冒険者の道を歩み始める。魔術師にしては恵まれた体格をしており、ケンカ慣れもしている事から拳での戦いは見事なもので、ジーニはその戦い振りに、「拳闘士(ボクサー)になれる」と驚きにも似た評価を下している。 戦闘や冒険に関しては未熟そのもので、迂闊な行動でパーティを危険にさらしてしまう事もあり、パーティ内での評価は「お荷物」となっている。また行動も衝動的なものが多く、妖魔との闘いでは魔術師にもかかわらず前線に出て、魔術師にとって大事な「魔術師の杖」を折るという大失態を犯したりしている。 ただし頭の回転そのものは悪くはなく、エルフに騙された際には逆にエルフを騙し返す、という悪知恵が働くところを見せた。これらの事からメリッサからは毎回のように小言をもらっていたが、コンラッドとの決闘以降は少し改善された模様。 さらにリウイ自身もジーニに剣の稽古などをつけてもらい、少しずつ魔法戦士(ルーンソルジャー)として成長している。エルフには強い憧れの感情を抱いており、エルフの言葉は無条件で信じるほど。のちにそれが仇になってセレシアに二度も騙されたが、エルフの役に立ったのならよしと前向きに考えている。 同僚のアイラからは好意を寄せられており、たびたび彼女の助言やフォローに助けられている。実はその出自には謎が多く、盗賊ギルドですら把握できていない。

ミレル

オーファンの盗賊ギルドに所属する盗賊(シーフ)の少女。猫のようにしなやかな肢体を持つ小柄な人物で、特徴的なリボンをしている。盗賊ギルドに育てられた女性は娼婦となるのが普通だが、発育が思わしくなかったため娼婦としての道をあきらめられ、暗殺者として育てられた。そのため盗賊としての技能に加え、暗殺者としても優れた能力を持っている。 金にがめつい守銭奴で、ガサツで未熟なリウイの事を嫌っており、よく怒鳴ったり、蹴りを入れたりしている。ジーニやメリッサにはよく懐いており、彼女達には素直にスキンシップを取るなどして親愛の情を表している。

メリッサ

オーファンのマイリー神殿で司祭(プリースト)を務める女性。金髪で、清廉な雰囲気を漂わせている。敬虔な信徒である事から戦いの神に仕えるため、冒険者として働きつつ研鑽を積んでいた。ある日、念願の勇者の啓示を受けたものの、それが勇者とは程遠いリウイであったため、信仰心が揺れるほど苦悩している。そのため本来はやさしく面倒見のいい性格をしているが、リウイの破天荒な行動に目を回し、毎回の如く小言を言っている。 リウイと行動し始めてからは「不本意です」という言葉が口癖のようになっているが、文句を言いつつもリウイを勇者として育て上げるつもりでいる。万一志半ばでリウイが死んだ場合には、いっしょに殉死する覚悟を決めている。実家は隣国ラムリアースの伯爵家で、コンラッドと不本意な政略結婚されそうになったところ、マイリーから「戦え」という啓示を授かり、家を捨てた。 以降、女の身一つで冒険者として活動し、ミレル、ジーニとパーティを組んだ。コンラッドには生理的な嫌悪感を抱いており、のちに彼が自身を連れ戻しに現れた際には、普段は勇者とは程遠いと言っているリウイに助けを求めるほどだった。 この時、コンラッドとの決闘にリウイが勝利した事で、少しだけリウイの事を認めるようになる。

ジーニ

異国の部族出身の戦士。褐色の肌を持つ赤髪の女性。体中に部族由来の特徴的な刺青をしている。女性でありながら大男であるリウイに並ぶほどの高身長と逞しい体つきをしており、戦士としても優れた技術を持つ。元傭兵で、戦いの経験も豊富なため、パーティの頼れる前衛として活躍している。しかし未熟で、破天荒なリウイの行動には頭を痛めており、剣の稽古に付き合ったり、時には鉄拳制裁したりして彼の行動を諫めている。 当初はリウイからも反感を買われていたが、徐々にその教えはリウイに理解され、少しずつパーティとして協力し合っている。傭兵として世を渡り歩いている内に「女性だから」という理不尽な理由で煮え湯を何度も飲まされており、その事に触れられると一気に機嫌を悪くする。 そのため人間相手のしがらみのない冒険者に転向し、ミレル、メリッサとパーティを組んだという経緯がある。

アイラ

魔術師ギルドに所属する正魔術師(ソーサラー)の女性。眼鏡をかけた知的な美人で、同期のリウイに気があり、何かと便宜を図っている。実家はオーファンでも有数の商家であるアルザール商会で、商人としても幅広い人脈を持ち、バナールからも強く信頼されていた。実はマジックアイテムのコレクターで、冒険者達から直接マジックアイテムの買取を行っている。 普段かけている眼鏡もその一つで、魔術師ギルドには隠しているが、眼鏡には「邪眼」の能力が秘められており、これはバレたら問答無用でギルドから追放されるほど危険なものである。

リジャール

オーファンの国王。元はファンという国の戦士で、国を襲った邪竜のクリシュを仲間達と共に討った事で、「竜殺し」の名誉を得て自ら国を興した。そのいきさつから英雄王として国内外に名声を轟かせている。老年に差し掛かった今も、その名誉にはいささかの陰りもなく、時代を象徴する存在として市井でも強く尊敬されている。「真の勇者」として、メリッサが非常に尊敬する人物だが、実際に従者としてリジャールを側で見続けたジェニによれば、マイリーの勇者の啓示は下っておらず、その素行もリウイ以上にひどいものだったという。 若かりし頃は山賊や魔物相手に暴れ回り、その報奨金で馬鹿騒ぎを連日繰り広げたりしていた。現在語り継がれている武勇は、リジャールが自身の名声を広げるために、吟遊詩人に金を握らせて謡わせているものである。 ただし、強烈なカリスマ性を持つ類稀な戦士である事は事実で、ジェニもカーウェスも強引に勧誘されたにもかかわらず最後まで付き従い、建国の礎を築いている。

カーウェス

魔術師ギルドを束ねる最高導師(アークメイジ)の老爺。大陸でも有数の魔術師で、若かりし時はジェニと共に従者としてリジャールを助け、建国の礎を作った。赤子であったリウイを引き取り、彼を魔術師として育て上げて「正魔術師」の位を与えたが、リウイ本人は魔術師ギルドの空気が合わず、窮屈さを感じられていた。

ジェニ

オーファンのマイリー神殿で最高司祭(アークプリースト)を務める妙齢の女性。カーウェスと共に竜殺しの英雄、リジャールの従者を務めた事から高い名声を持っており、メリッサからも尊敬の念を抱かれている。ただしジェニ本人は、英雄と呼ばれるリジャールの実態を知っており、過去を思い出して、リウイ以上の問題児だと苦笑いを浮かべていた。 リウイの事は、幼少期から面倒を見ていたため出生の秘密を知っており、彼が勇者の啓示が下った事に運命を感じていた。

セルシア

ターシャスの森の森に住むエルフの女性。金髪の少女の姿をしており、「いにしえの者の木」の番人をしていたところ、「樫の古木」を求めるリウイ達に出会った。エルフに対して無条件に好意を抱くリウイの姿勢を好ましいと感じつつも、「いにしえの者の木」を傷つけたリウイ達を騙して捕らえた。ただし騙した事に罪悪感を感じており、その後リウイ達が、詐欺師同然の方法でエルフ達を懐柔して解放された際も、その手管に気づいていつつも敢えて見逃している。 オーファンを異常気象が襲った際には、異変に真っ先に気づいたエルフの長老に調査を命じられた。森で出会ったリウイ達を頼り、オーファンで合流したあと、事態解決まで行動を共にした。精霊使い(シャーマン)の能力を持ち、戦闘では精霊を召喚して戦う事ができるが、異常気象下では精霊が狂ってしまい、制御ができなかった。 自然と共に生きるエルフらしく保守的な価値観を持っているが、同時に変化をもたらす人間の価値観を理解したいと思っている。異常気象事件解決後は、再会を約束して森へと帰って行った。

コンラッド

オーファンの隣国、ラムリアース出身の自称自由騎士。長い金髪が特徴の男性で、高価な装備に身を包んでいる。実家はラムリアースの有力貴族で、メリッサに一目惚れして彼女と婚約しようとしたものの、拒絶された過去を持つ。元は魔術師であったが、それ以降、彼女の理想の勇者になるべく騎士の装いをしている。メリッサを追いかけてオーファンに押しかけ、メリッサが認めた勇者であるリウイに決闘を申し込む。 オーファンでも悪漢五人を華麗に倒し、その戦い振りが評価されて一定の人気を得ていたが、実はそれらはすべてマジックアイテムによるものだった。キーワードを唱えれば、ひとりでに戦う宝剣を利用して戦っているだけで、騎士の装いをしていたのはメリッサの気を引くための見せかけにすぎない。 肝心の決闘もマジックアイテム頼りであっさり負けたため、オーファンでの評判は地に落ちた。このように外面は良いが、本性は自意識過剰で利己的なナルシストなためメリッサからは毛嫌いされており、リウイの方が幾分かマシだと評価されている。

バナール

「四大を極めし者」という異名を持つ魔術師の男性。オーファンでは屈指の実力者。人格者で、かつては私塾を開いて人々に勉学を教えていた。近年は老齢に差し掛かっており、教え子であるアイラの実家から支援を得て、辺境で魔法装置の再建を目的とした研究を行って余生を過ごしていた。その末に天候制御の魔法装置である「四大魔術師(エレメントマジシャン)の塔」を再建するが、その直後に死亡してしまう。 自らの死期を予測し、研究をアイラに受け継がせる準備などを行っていたが、魔法装置の起動直後という最悪なタイミングで死亡してしまったため魔法装置の暴走を招き、オーファンを含む各地に異常気象を引き起こしてしまった。

集団・組織

魔術師ギルド (まじゅつしぎるど)

魔術師達が寄り合う組合組織。大陸中に存在し、オーファンではカーウェスが長を務め、その補佐をラヴェルナが行っている。基本的な活動は魔術師を目指す若者の育成で、魔術教本をすべて収めた者は「正魔術師」として認め、ギルドへの奉仕を対価に俸給を与えている。また危険な古代魔法王国時代の遺産の回収・管理も行っており、危険と判断されたものは、ギルドの奥に存在する「禁断の宝物庫」に封印される決まりとなっている。

盗賊ギルド (とうぞくぎるど)

盗賊達が寄り合う組合組織。大陸中に存在し、オーファンでは娼館やスリ、冒険者用の情報屋といった仕事にかかわっている。盗賊ギルドには幾つかの部門が存在し、それぞれ符丁が与えられており、ギルド内では専らこの符丁で呼ばれる。判明している符丁は情報屋の「鼠」、暗殺者の「蛇」、娼婦の「兎」、スリの「猫」、冒険者の「穴熊」となっている。

場所

オーファン

英雄王、リジャールが邪竜クリシュを倒して興した国。「魔法から剣へ」の時代を象徴する地といわれ、「剣の王国」の異名を持つ。他国では代々務め上げた騎士を取り立てるが、オーファンは大陸の中では比較的新興国になるため、国内には人材が不足しており、傭兵や冒険者が正騎士として取り立てられる事がある。そのため立身出世を目指す冒険者も集まっており、街には活気と勢いが満ちている。

ターシャスの森 (たーしゃすのもり)

オーファンの南部に広がる森。妖魔や魔獣がひしめく危険な森で、オーファンでは「争いの森」の別名でも呼ばれている。森の奥にはエルフ達が住まう領域も存在し、エルフ達は古の時代から妖魔達と森の支配権を巡って争いを続けており、これが「争いの森」の由来となっている。

その他キーワード

マイリー

フォーセリアで広く信仰されている六大神の一人。戦いを司る神とされ、オーファンでは英雄王、リジャールの従者をジェニが務め上げた事から、特に人気の高い神である。「生きる事は戦い」という教義を掲げているが、同時に勇気を司る神でもあるため、卑怯な行いや無益な諍いを是とはしていない。盲目的に戦うのではなく、信徒が勇気を持って艱難辛苦の試練を乗り越える事を求めている。

エルフ

森に住まう妖精族。人に近しい姿をしているが、とんがった長い耳が特徴的で、人間より長い寿命を誇る。精霊に近しい存在で、種族的な特徴から自然と調和した生活を好む。そのため人間は「最良の友人」とされながらも、変化を生み出す人間とは時に価値観の相違を生み出す事があり、保守的なエルフの中には人間を敵視する者も少なくない。また妖魔とは古の時代より争い合う天敵同士となっている。 暗黒神の加護を受けたダークエルフは似て非なるもので、エルフをダークエルフと間違える事は大変な失礼に当たる。ただしミレルによれば、「限りなくダークに近いエルフ」と噂される者もいるという。

クレジット

原作

水野 良

脚本

小沢 パンダ

キャラクター原案

横田 守

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