魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!

魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!

結城涼の小説『魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!』のコミカライズ作品。異世界に転生したものの、女神からもらったスキルによって転生先で冷遇されていた少年のアイン・フォン・イシュタリカが、スキルの本当の能力と出生の秘密を知り、大国の王になるために奮闘する姿を描いた王道ファンタジー。KADOKAWA「ドラドラしゃーぷ#」で2019年6月7日から配信の作品。

正式名称
魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!
ふりがな
ませきぐるめ まもののちからをたべたおれはさいきょう
原作者
結城 涼
作画
ジャンル
ファンタジー
レーベル
ドラゴンコミックスエイジ(KADOKAWA)
巻数
既刊10巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

ある世界で死亡した男性が女神に救済され、毒や菌に強いスキル「毒素分解EX」を得て魔法や魔物などが存在する異世界へと転生する。ハイム王国のラウンドハート伯爵家の長男「アイン・ラウンドハート」として転生して5年、努力を重ねてきた結果、アインは5歳児にしては平均以上の能力値を備えていたが、「毒素分解EXという地味なスキルを所持している」「母親違いの弟であるグリント・ラウンドハートが貴重なスキル、聖騎士を所持している」という理由で、長男でありながら父親のローガス・ラウンドハートから冷遇され続けていた。アインは自分のせいで、母親の「オリビア・ラウンドハート」もローガスに冷遇されていることが悔しくて、ローガスに認められる実力をつけてオリビアへの態度を改めてもらうために剣術や勉学に励むものの、ローガスは早々にグリントをラウンドハート伯爵家の次期当主に決める。さらにローガスは招待されたパーティーで、アインのことを置いてきぼりにしたまま帰宅。困惑するアインを見たオリビアはラウンドハート伯爵家と離縁して、アインを連れて実家に戻ることを決める。そして実家に戻る途中、オリビアは自分がハイム王国とは別大陸に存在する、ハイム王国より遥かに強大な国、イシュタリカの王族、オリビア・フォン・イシュタリカであることをアインに明かす。イシュタリカに着いたアインとオリビアは、イシュタリカ国王のシルヴァード・フォン・イシュタリカと会い、事情を聞いたシルヴァードは、アインを「アイン・フォン・イシュタリカ」としてイシュタリカ王家への加入を認め、王太子に任命することを宣言する。

第2巻

イシュタリカの王太子となったアイン・フォン・イシュタリカは、スキル「毒素分解EX」を使ってイシュタリカの国宝「デュラハンの魔石」を吸収し、大幅な能力値アップと新しいスキルを得た。さらに、自分の出自をカティマ・フォン・イシュタリカから聞いたアインは、初代イシュタリカ国王のような、誰もが認める強くて立派な王になることを決意。そして、剣の修行や勉強で忙しい日々を送って1年半が経過。イシュタリカに仕える騎士と対等に戦えるまで成長したアインは、王立キングスランド学園への入学試験に臨み、試験は波乱があったものの無事に合格する。その後、アインは王族としての初公務で訪れた港町で、なつかしい人物と再会するのだった。

関連作品

小説

本作『魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!』は、結城涼の小説『魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強!』を原作としている。原作小説版は、結城涼が「小説家になろう」に投稿していた作品で、カドカワBOOKSから刊行された。イラストは成瀬ちさとが担当している。

登場人物・キャラクター

アイン・フォン・イシュタリカ

イシュタリカの王太子を務める少年。見た目は人間そっくりだが、母親のオリビア・フォン・イシュタリカと同じ「ドライアド」という異人種。別世界で死亡した青年が記憶を持ったまま転生しているため、年齢に似合わず落ち着いた性格で冷静な考え方をする。オリビアをはじめとする身近な人たちとの絆を大切に思っており、そのことを侮辱されるのを何よりも嫌う。転生時に女神から毒や菌に強いスキル「毒素分解EX」を授かり、さらにドライアドの種族特性スキル「吸収」もあるため、魔石が持つ毒素を無効化して魔石から力を得ることができる。イシュタリカの友好国、ハイム王国の有力貴族であるローガス・ラウンドハートの長男「アイン・ラウンドハート」として転生したが、母親違いの弟であるグリント・ラウンドハートが生まれると、ローガスから廃嫡されて冷遇され続ける。オリビアがラウンドハート伯爵家と離縁する際にイシュタリカに連れて来られ、イシュタリカ王家の王太子となる。

クローネ・アウグスト

ハイム王国で唯一の大公であるグラーフ・アウグストの孫娘。幼いながらも令嬢としての礼儀作法や常識などをしっかりと習んでおり、噂に惑わされずに人の本質を見極めることもできる。アイン・フォン・イシュタリカとは、アインがイシュタリカの王太子になる前の「アイン・ラウンドハート」として生きている時に知り合う。アインの人柄や、あこがれていた宝石「スタークリスタル」を渡されたことで、アインに思いを寄せるようになる。

オリビア・フォン・イシュタリカ

イシュタリカの第二王女で、アイン・フォン・イシュタリカの母親。見た目は人間そっくりだが、アインと同じ「ドライアド」という異人種。アインのことを何よりも大事に思っており、非常に過保護に接している。王族の務めとして国益のため、イシュタリカの友好国、ハイム王国の有力貴族であるローガス・ラウンドハートに嫁ぎ、「オリビア・ラウンドハート」として生きてきた。領民からは「聖女」と呼ばれるほど慕われていたが、ローガスからはアインと共に冷遇されている。アインのことを思って耐え続けてきたが、このままではアインが幸せになれないと思い、離縁を決断。アインを連れてイシュタリカに戻る。

カティマ・フォン・イシュタリカ

イシュタリカの第一王女で、アイン・フォン・イシュタリカの伯母。「ケットシー」という猫の獣人で、語尾に「ニャ」を付ける独特なしゃべり方をする。頭脳明晰でさまざまなものを開発したり、アインのスキルの解析を行う。

シルヴァード・フォン・イシュタリカ

イシュタリカの現国王で、アイン・フォン・イシュタリカの祖父。威厳とカリスマ性に満ちた厳格な人物だが、アインには非常に甘い。イシュタリカ王家は代々さまざまな種族が交わり、子供は先祖返りによって生まれてくるまで種族がわからない。そのため、シルヴァード・フォン・イシュタリカは人間であるが、カティマ・フォン・イシュタリカはケットシー、オリビア・フォン・イシュタリカはドライアドと、二人の子供はそれぞれ違った異人種で生まれた。オリビアから嫁ぎ先のハイム王国のラウンドハート伯爵家でのオリビアとアインの生活を聞き、父親として祖父として激怒。国王としてもハイム王国が密約を破棄したと判断し、さらにハイム王国から入手していた希少鉱石が別の国から入手できることがわかり、ハイム王国との国交断絶を決断する。

クリスティーナ・ヴェルンシュタイン

イシュタリカに仕えるエルフ族の女性騎士。近衛騎士団副団長を務めている。親しい人たちからは、「クリス」と呼ばれている。剣の腕に優れ、性格は真面目でつねに凛々(りり)しい人物だが、突然足の力が抜けて崩れ落ちたり、噓をつくのが下手だったりと間の抜けた一面もある。イシュタリカ王家からの信頼も厚く、アイン・フォン・イシュタリカに剣術の手ほどきをしたり、アインの護衛を任されている。

ロイド・グレイシャー

イシュタリカに仕える男性騎士。元帥として騎士団を指揮している。大柄で筋骨隆々な体型をしており、木剣の一撃ですら地面を割るほどの威力を誇る。所持しているスキルは「裁縫」という、武芸とはまったくかかわりのないもので、努力を重ねて元帥の地位にたどりついた苦労人。そのため、スキルに悩むアイン・フォン・イシュタリカに努力の重要性や、努力とスキルの関係性などを語る。

ウォーレン・ラーク

イシュタリカで宰相を務める男性。穏やかな性格で、丁寧なしゃべり方をする。知識が豊富なためにさまざまな事情に精通している。初代イシュタリカ国王のように、誰もが認める強くて立派な王になることを決意したアイン・フォン・イシュタリカの家庭教師役を申し出る。

ローガス・ラウンドハート

ハイム王国の有力貴族、ラウンドハート伯爵家の現当主を務める男性。ハイム王国の大将も務める剣術の達人。生まれ持ったスキルで、その人物の優劣を決める古い考え方の持ち主。長男のアイン・フォン・イシュタリカではなく、貴重なスキルを持つ次男のグリント・ラウンドハートを優遇し続ける。

グリント・ラウンドハート

ローガス・ラウンドハートの次男。ハイム王国でも過去に数人しかいない「聖騎士」というスキルを所持している。そのため、ローガスによって大事に育てられ、第二夫人の子供でありながら、ラウンドハート伯爵家の次期当主となる。

場所

イシュタリカ

大陸イシュタルにある唯一の国家。大陸を統一している。文化、技術力、戦力などさまざまな面でハイム王国を圧倒的に上回る超大国。多民族国家なため、人間以外にもエルフや獣人など異人種も多く暮らしている。ハイム王国と密約を結んで、暮らしに欠かせない希少鉱石「海結晶」を取引して友好関係を築いていたが、ハイム王国が密約を反故(ほご)にしたことと、オリビア・フォン・イシュタリカがハイム王国以外から海結晶を入手する方法を見つけたことでハイム王国と国交を断絶する。

ハイム王国 (はいむおうこく)

複数の国が存在する大陸でもっとも栄えている大国。海を挟んで反対側にあるイシュタリカとの国力の差は大きく、イシュタリカが欲する希少鉱石「海結晶」を取引することで後ろ盾となってもらっていた。イシュタリカとは密約を結んでいたが、それを反故にしたことでイシュタリカの逆鱗に触れ、イシュタリカとの国交を絶たれてしまう。

クレジット

原作

結城 涼

キャラクター原案

成瀬 ちさと

書誌情報

魔石グルメ 魔物の力を食べたオレは最強! 10巻 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉

第1巻

(2019-11-09発行、 978-4040733920)

第2巻

(2020-06-09発行、 978-4040736884)

第3巻

(2020-12-09発行、 978-4040739083)

第4巻

(2021-08-06発行、 978-4040742083)

第5巻

(2022-01-08発行、 978-4040743882)

第6巻

(2022-07-08発行、 978-4040745954)

第7巻

(2022-12-09発行、 978-4040747774)

第8巻

(2023-06-09発行、 978-4040749891)

第9巻

(2024-01-09発行、 978-4040752778)

第10巻

(2024-09-09発行、 978-4040755137)

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