概要・あらすじ
地獄に存在する悪魔の魔鬼子は、さまざまな悪魔がいる中で外見がもっとも醜く、美しくなりたいと願っていた。美しくなる方法は1つ、人間の醜い魂を地獄に落とすことしかない。そこで魔鬼子は人間界に赴き、清純派アイドルとして人気を誇る歌手の星あゆみをターゲットに定める。付き人としてあゆみに接近した魔鬼子は、彼女の醜い部分を暴いて地獄に落とそうと計画する。
登場人物・キャラクター
魔鬼子 (まきこ)
地獄の中で一番醜く怖い外見を持つ女性の悪魔。人間界では若い女性の姿となる。地獄の大魔王から人間の魂を地獄に落とすよう命令されている。自身も人間の魂を地獄に落とすことで、美しく生まれ変われると信じている。身近な存在としてターゲットに接近し、相手の醜い感情を増幅させて自殺に追い込む。
地獄の大魔王 (じごくのだいまおう)
この世ではない地獄を統べる王。人間の魂を地獄に落とすことを目的としており、部下である魔鬼子を使って人間を陥れようとする。自分自身は現世に干渉できない。魔鬼子を常に監視し、人間の魂が地獄に来るのを待っている。
星 あゆみ (ほし あゆみ)
テレビやコンサートで大人気の、若手アイドル歌手の女性。外面はいいが、裏では付き人となった魔鬼子に八つ当たりしており、表と裏の顔を持つ。これまで芸能界での成功を夢見て必死で活動してきたが、魔鬼子に自分の醜い部分を見せつけられて、ノイローゼ気味になってしまう。
山田 みゆき (やまだ みゆき)
医療大学に通う女性で寮に住んでいる。解剖の授業の時に大きなショックを受けてしまい、立ち直れずにいる。難病に苦しむ知り合いを助けるためにも、このままではいけないと頑張っていたが、魔鬼子に自分の醜い部分を見せつけられて、自殺を図ろうとする。
なほ
ホラー映画や遊園地のアトラクションで使われる被り物を作っている工場の娘で学生。自分の顔にできたニキビに悩んでいる。工場の従業員である男性に想いを寄せており、彼に恥ずかしい姿を見せないためにも早くニキビを治したいと考えている。魔鬼子に目を付けられてしまい、自身の醜い部分を見せつけられ、追い込まれていく。
ゆき子 (ゆきこ)
とある雪国に住んでいる若い女性。家族想いで病気の母親を看病している。出稼ぎで遠くに行っている父と兄も頑張っているので自分も頑張ろうと奮闘している。しかし、雪が降る季節になると心がかなり弱くなってしまう一面があり、その場に居合わせた魔鬼子に自身の心の弱い部分を突かれ、自殺に追い込まれてしまう。
なおみ
有名な女子校に通う高校2年生の女の子。魔鬼子とは友人でクラスメイト。進学するか就職するかで悩んでおり、きっぱりと決断できない自分に嫌気がさしている。悩んでいたところを魔鬼子につけ込まれて自分の心の醜い部分を見てしまい、自殺しようと試みる。