悪魔の花嫁

悪魔の花嫁

悪魔であるデイモスに魅入られた女子中学生の伊布美奈子。以来、彼女の周りでは不思議な出来事や、事件が次々と起こるようになる。

正式名称
悪魔の花嫁
ふりがな
でいもすのはなよめ
原作者
池田 悦子
作画
ジャンル
ホラー
 
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

デイモスは、妹であるヴィーナスを救うために、彼女の生まれ変わりである伊布美奈子の魂を狙い、人間界にやって来た。デイモス伊布美奈子に次々と人間の浅ましさや愚かさを見せつけ、人間界を捨てて自分と共に永遠の命を生きようと誘惑する。しかしデイモスは次第に美奈子に惹かれていく。ヴィーナス伊布美奈子か、デイモスは大きなジレンマに襲われる。

登場人物・キャラクター

伊布 美奈子 (いふ みなこ)

正義感が強く、意志の強い女子中学生。絶世の美少女で、ヴィーナスの生まれ変わり。ヴィーナスの身体を甦らせるためにデイモスに狙われるようになり、妻になって永遠の命を手に入れるがいいと誘惑される。デイモスは次々と人間の愚かさや醜い部分を見せつけるが、しかしそれになびくことなく、人間を信じ続ける。

森田 良 (もりた りょう)

「暗い金曜日」の主人公。伊布美奈子のいとこで中学のクラスメイト。バレリーナと交際していたが、彼女は目の前で交通事故に遭い死亡した。デイモスの力によってドガの絵の中に閉じ込められてしまう。

中条 夏彦 (なかじょう なつひこ)

「魔王のメロディー」の主人公。伊布美奈子のクラスに転入してきた人物。5年前、両親が離婚し、父とヨーロッパに発つ日、母親を自宅の地下室に閉じ込め、そのまま餓死させた。デイモスが魔力により母親を蘇らせ、事件が発覚した。

月子先生 (つきこせんせい)

「月子先生の秘密」の主人公。オオカミに育てられた人間でオオカミに変身できる。恋人のオオカミを撃ち殺した人間に復讐するため、教師となって伊布美奈子の高校に赴任してきた。

犬飼 冴子 (いぬかい さえこ)

「愛は炎の中に」の主人公。レーサーである夫が、レースの中の事故により全身に醜いやけどを負い、自暴自棄になった夫から別れを告げられた際、夫を説得するため自ら目を針で刺して失明した。

美子 (よしこ)

「バラ(レッド・デビル)の影」の主人公。伊布美奈子の通う高校の生徒で、容姿にコンプレックスがあり、空き家に飾ってある美少年の絵画を眺めることで心を静めていた。デイモスの策略により絵画の美少年が現実に現れ、「友達になろう」と好意を寄せられたが、猜疑心のためにその好意を受け入れることができなかった。

知子 (ともこ)

「悪魔の輪つなぎ」の主人公。金持ちの屋敷の前で死んだ猫が、その屋敷の娘として生まれ変わった人物。手にドクロの痣がある。贅沢三昧を繰り返し、一家を破産させて死亡した。

戸宮 衣羽子 (とみや いわこ)

「黄泉の国から」の主人公。伊布美奈子 のクラスに転入してきた、絶世の美女。婚約者を美奈子に紹介した際、婚約者が美奈子に好意を寄せたため嫉妬し、銃で撃とうとしたが暴発。顔に醜い傷が残った。

お艶 (おつや)

「恨み模様の振袖」の主人公。御大身の旗本の養子になり村を去った男が将来を誓った証として残した振袖を心の支えに迎えを待っていた。彼を信じて江戸へ向かったが、そこで見たのは、すでに大名の姫を奥方に迎えた彼の裏切りだった。

明子 (あきこ)

「命の終章」の主人公。白血病のため余命数ヶ月であることを知っており、自暴自棄になっている。健康で美しい伊布美奈子に嫉妬し、デイモスの力を借りて美奈子に呪いをかけようとする。

真弓 (まゆみ)

「耳を切る女」の主人公。動物学者である男性と婚約している。婚約者を慕うオオカミが人間に変身して真弓を罠にかけ、わざと自分にイヤリング泥棒の嫌疑をかけさせた。さらに自身の潔白を証明するためにオオカミは自分の耳を切り落とす。真弓は、この罠にはまった婚約者から見捨てられ、詫びとして自分の耳を切り落とす。

アキラ

「天才は早死にする」の主人公。IQ190の天才少年だが、兄はナナハンを乗り回す暴走族毒さそりのリーダー。伊布美奈子に惹かれており、自身が子供であることを歯がゆく思っていた。デイモスとチェスの勝負に勝ち、1晩で大人へと成長する。

ティナ

「砂漠に堕ちた星」の主人公。砂漠の地下で栄えるアトランティスで、旅人を騙したり仲間を裏切っては女王にいけにえとして捧げていた。

津川 紅子 (つがわ べにこ)

「鈴のささやき」の主人公。天才バイオリニスト。伊布美奈子に乗り移り、双子の妹と自身の婚約者の住む屋敷を訪れた。黒猫をペットに飼っている。

親指姫 (おやゆびひめ)

「さようなら親指姫」の主人公。今の暮らしに飽き飽きし、デイモスに頼んで運命を変えて欲しいと依頼したが、デイモスの提案には納得がいかずにいた。しかし最後にデイモスから、想定外の真実をつきつけられる。

太田 次郞 (おおた じろう)

「悪魔より愛をこめて」の主人公。強盗殺人犯として刑務所に服役していたがクリスマスイブに脱走。デイモスの力により、えん罪を晴らすことができた。

律子 (りつこ)

「生き血に飢えた少女」の主人公。交通事故により顔にひどい傷を負ったが、デイモスの力により元の姿に。しかしそれを維持するために毎月RHマイナスAB型の人間が、いけにえとして必要になった。

村上 竜彦 (むらかみ たつひこ)

「幻を殺すとき」の主人公。伊布美奈子の通う高校の秀才。勉強へのプレッシャーから自殺未遂を起こしたが、デイモスの力により解放された。

井上 (いのうえ)

「恋の勝利者」の主人公。伊布美奈子の通う高校の同級生。親がいないため昆虫が遊び相手だったことから昆虫をコレクションしている。デイモスと賭けをした雌のオニグモから、オニグモに恋をするように誘惑された。

サヤカ

「死神の誘い」の主人公。ロミオとジュリエット役を伊布美奈子に取られたことに不満を覚えていた。デイモスにそそのかされ、ジュリエット役を奪ってしまう。

加賀 誠 (かが まこと)

「悲しみの忘れな草」の主人公。豪邸で運転手をしている。スケッチが趣味。末期の脳腫瘍を煩っているが莫大な手術料が払えず死を覚悟している。伊布美奈子と相思相愛になる。

ボルサミーナ

「爪紅の神話」の主人公。秘密の顔料で爪を赤く染めている。ジュピターの寵愛を受けたことでヘラから嫉妬され泥棒の濡れ衣をかけられた。無実を訴えて自殺し、ほうせんかへと変身した。

梨沙 (りさ)

「呪いの館」の主人公。子供の頃、森の中の屋敷で雨宿りしていたところ、屋敷の主人に見初められ、将来、彼と結婚することを条件に屋敷で育てられた。美しく成長した梨沙は、使用人の息子と恋に落ちる。

貝原 京子 (かいばら きょうこ)

「悲しき吸血鬼」の主人公。ノーベル賞候補の博士に育てられた。ユリの香りを嗅ぐと血を欲するようになる。

街子 (まちこ)

「人形は死なない」の主人公。コンピュータや科学の力のみを信じている。デイモスを挑発し不老不死の身体を手に入れた。

チヤ

「黒ミサの果実」の主人公。ロシア貴族の血を引いている。実の兄を愛しており、彼の結婚に反対して黒魔術を行った。兄の婚約者に呪いをかけている最中に事故により死亡する。

かおる

「シデムシの鎮魂歌」の主人公。幼い頃に母親を死なせてしまったことから、実の父親に疎まれ、女性らしい姿をすることが許されず厳しく育てられた。デイモスに淡い恋心を抱くもののかわされてしまう。

竜崎 ジュン (りゅうざき じゅん)

「泣きぼくろの女王」の主人公。今をときめくタレント。映画の恋人役のオーディションの際、伊布美奈子を見初めて抜擢した。稽古をするうち、お互いに惹かれ合う。

デイモス

オリンポスの神々の1人だったが、妹であるヴィーナスと愛し合った罰で悪魔の姿となった。ヴィーナスの身体を復活させるため、伊布美奈子を籠絡しようと人間の浅はかさを次々と見せつける。一方で美奈子に惹かれはじめ、美奈子を取ればヴィーナスを裏切ることになり、ヴィーナスを取れば美奈子が死ぬというジレンマを抱えることになる。

ヴィーナス

兄であるデイモスと愛し合った罰で、沼の底で生きながらに吊され、朽ちていく。蝶の姿になって人間界を訪れることができる。伊布美奈子に心を奪われているデイモスに対して、やりきれない思いを抱えている。

死神 (です)

伊布美奈子を黄泉の国へ連れていくことをヴィーナスに命じられた。死の大ガマを振り上げると、必ず人間ひとりが死ぬ。

天使 (えんじぇる)

天真爛漫な天使。たびたび デイモスの元へやって来ては、事件を起こしていく。

場所

鬼火が島 (おにびがしま)

島全体が石灰岩でできており、特殊なセメントを作って島を発展させたが、大きな公害を引き起こすことがわかった。それを告発しようとして殺されたセメント工場の息子の呪いにより、セメントに触れた人間に花の形の痣ができるようになった。

クレジット

原作

池田 悦子

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